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2012年05月25日

ダーク・シャドウ

唯一の財産は家族だ。
ダーク・シャドウ(ジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督) [DVD]公開年2012年(Dark Shadows)
制作国アメリカ
監督ティム・バートン
原案ジョン・オーガスト、セス・グラハム=スミス
制作リチャード・D・ザナック、グレアム・キング、ジョニー・デップ、クリスティ・デムブロウスキー、デビッド・ケネディ
制作総指揮クリス・レベンゾン、ティム・ヘディントン、ブルース・バーマン
脚本セス・グラハム=スミス
撮影ブリュノ・デルボネル
音楽ダニー・エルフマン
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ストーリー
18世紀半ば、ジョシュア・コリンズとナオミ・コリンズ、そして息子であるバーナバスはイギリスからアメリカのメイン州に渡り、水産業を開始しました。事業は大当たりしコリンズ家は貴族として定住することにするのでした。
成長したバーナバス(ジョニー・デップ)は何不住のない生活を送っていましたが、使用人のアンジェリーク・ボーチャード(エヴァ・グリーン)と関係を持ちながら、貴族の娘であるジョゼット(ベラ・ヒースコート)を愛するようになります。実は魔女であったアンジェリークは怒りにまかせて、バーナバスの両親を殺害し、さらにジョゼットを崖から落としてしまいます。一緒に死のうと思ったバーナバスは身体がヴァンパイアに変っており愕然。しかも村人を先導したアンジェリークの手により生き埋めにされてしまうのでした。

そして196年後…偶然にも工事で発見された棺からよみがえったバーナバスは、血の渇き我慢できず作業者たちを惨殺してしまいます。
すっかり変わり果てた街を彷徨いながら屋敷に戻った彼は、コリンズ家が落ちぶれていることを知ります。
女主人エリザベス・コリンズ・ストッダード(ミシェル・ファイファー)、娘キャロリン(クロエ・グレース・モレッツ)、エリザベスの弟のロジャー(ジョニー・リー・ミラー)、その息子デイビッド(ガリバー・マクグラス)、そして精神科医ジュリア・ホフマン(ヘレナ・ボナム=カーター)になぜかジョゼットにそっくりな家庭教師ビクトリア・ウィンター(ベラ・ヒースコート)、世話人のウィリー・ルーミス(ジャッキー・アール・ヘイリー)…彼らと共に復興を目指すバーナバスでしたが、そんな彼らの前に立ちふさがったのが、昔の美貌そのままなアンジェリークことアンジーだったのです。

映画レビュー
普通かなティム・バートンジョニー・デップとのコンビはなんと8度目。新しいヴァンパイアを見せるとのことでしたが、どうにもこうにも微妙。(^^;
もともとは1960年代〜1970年代に人気だったTVシリーズ「Dark Shadows」の映画版だそうです。
こんなヴァンパイア見たことない…という200年後のカルチャーショックも結構サラッ流しているようで、それほど笑うシーンがあるわけでもありません。復活した時のMのついているハンバーガー店の看板を見たときには、これは相当笑える…と思ったのですが…続く流れではタダ滑りでした。

おそらくこの話では重要人物であるはずのヴィクトリアが序盤出た後、バーナバス復活してからトンと出なくなるのも不思議です。お父さんの言葉である財産は家族…という言葉もあまり生かされておらず、まずは家の繁栄を取り戻すことから…家族の話はなにげにおざなりで、いつの間にか修復されつつあるといった感じで非常に希薄です。
その挙句ラストのオチが家族じゃない娘って…まぁ、これから家族なんでしょうけど…。

残念ながらいろいろな話が継ぎ接ぎになっているようで、まとまりのない作品になったかのようでした。

【ここがいい!】
エヴァ・グリーンの妖艶さはいいですね。魔女役として適任だったと思います。
・せっかくのカルチャーショックによる言動が少なかったのが残念でしたが、時折差し込まれているギャグ自体はクスっと笑えました。昔の「ドラキュラ 都へ行く」もこういうシーンがあったような。
・ヴァンパイアと魔女のラブシーンは凄かったですね。
・ヴァンパイア特有の動きを手の指で表現しているのはさすがだったと思います。
・当時の貴族の装飾品は豪華でしたね。水産業らしいタツノオトシゴの彫像も素晴らしい。

【ここは問題かな?】
・ラストのオチですけど…これでは作業人や若者たちなども同様なのではないでしょうか。ヴァンパイアなら血を吸う人間(餌)と仲間にしたい人間とは分けてそれなりに吸うべきでしょう。呪いは解けたとボケたこと言っていますが、拡散しているとしか思えません。(^^;

【一言いいたいコーナー】
・これって魔女というか、バーナバスの節操のなさが招いた事件であって、自業自得なんじゃないんでしょうか。アンジェリークはどんなに裏切られてもあくまでも愛を貫いていたのでは?
・キャロリン役が「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツです。成長って早いですねぇ。
・ゴシック調で怪しげな家族って「アダムス・ファミリー」がありましたね。(^^)
・結局ヴィクトリアとジョゼットの関係って?マギー・エバンスとは何者だったのでしょうか。
・往年の吸血鬼役者のクリストファー・リーもちょっぴり登場です。
Number771最初は血縁かとも思っていたのですがねぇ。(@@)

観ておいたほうがいい映画
ある愛の詩 [DVD]

監督:アーサー・ヒラー
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posted by 白くじら at 12:12| Comment(10) | TrackBack(1) | ホラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジョニーデップはこういう役が似合いそうですね〜。

あら?白くじらさん、ランキング以前から参加されてましたか?
ごめんなさい。かえるままの目が節穴で今気づきました。
応援ポチしてます〜。

今日は9時から、「メンインブラック」ですね〜!
かえるまま、これからダッシュでお風呂に入って、見まーす。
Posted by かえるまま21 at 2012年05月25日 20:07
こんばんは。
もう見られたのですね〜。

ティム・バートン映画はちょっと苦手なのですが、これはちょっと興味
あったんです。
ジョニー・デップも特にファンでもナイのですが演技にはいつも惹かれます♪
内容はイマイチなのかな?
でも雰囲気はよさげな作品ですね^^

白くじらさんのレビュー、自分が未見の作品でも楽しく拝読できます!
また遊びに来ますね☆
Posted by mia☆mia at 2012年05月25日 20:46
こんばんは、かえるままさん。

こういう白顔デップは似合ってますねぇ。
ヴァンパイア役としても問題ないので、もっと怖い作品も作ってほしいなぁって思ったりします。

ランキングは結構昔からです。
応援ありがとうございました。(^^)/

「メンインブラック」かかってますね!
3を観る前の復習として観ておかなければなりませんね。1は覚えていたんですけど、2がうる覚えなんですよ。(^^;
Posted by 白くじら at 2012年05月25日 22:08
こんばんは、mia☆miaさん。

ティム・バートンとジョニー・デップの作品は大好きなので早速…と。(^^;
劇場もかなり埋まっていましたよ。

ヴァンパイアモノも好きなので、これは観なければ!!とちょっと期待が大きすぎたのかもしれませんねぇ。
各シーン、シーンは面白いんですけど、ちょっと継ぎ接ぎ感が強かったですね。フランケンシュタインの怪物だったらよかったのかも…ってそういう問題か!
雰囲気はみんな一癖も二癖もある感じでよかったです。

なるべく最後のオチは書かないようにはしているのですが、ツッコミだすと止まらない時があるのでご注意ください。(^^;
Posted by 白くじら at 2012年05月25日 22:14
もう見られたんですね!
ジョニーデップはあまり好きではないのですが・・
他の出演者が魅力的ですし、僕も楽しみなんです!(*^_^*)
見るのはレンタルだと思いますが・・・(^▽^;)

楽しみのために記事は読んでないです!!
いやー、楽しみ♪
Posted by take51 at 2012年05月27日 15:40
こんばんは、take51さん。

最近劇場に行く回数が増えています(^^)

そうなんですよ、いろいろと気になる人たちが出演しているんですよね。
やっぱり見どころは、ちょっと少ないですけどカルチャーショックとラブシーンかな。(^^;

これは派手なシーンがあるわけでもないので、レンタルでもいいかもしれませんねぇ…やっぱり公開されたMIB3が劇場用かも。
Posted by 白くじら at 2012年05月27日 23:31
こんばんは〜。

「ある愛の詩」ってどんなストーリーなのでしょう。
曲からは悲しい感じがしますが、いかがですか?
かえるままは、小さい頃、人生初めて貰ったオルゴールの曲が「ある愛の詩」でした。
ずーっと大事にしてましたが、悲しい曲ですよね.....

昨日のシックスセンスは怖かったですよ〜。
ホラー好きの白くじらさんはいかがですか?

Posted by かえるまま21 at 2012年06月07日 21:26
こんにちは、かえるままさん。

「ある愛の詩」というのは家柄問題で親に反対されながら結婚した二人でしたが、女性が白血病にかかり…という物語で、その中で語られる「愛とは決して後悔しないこと」という言葉が有名です。
音楽も物悲しい曲ですね。
ちなみにこの作品の主演であるライアン・オニールは、その2年後の「おかしなおかしな大追跡」で「愛ってコロコロ変わる」っていう言葉を放ってますけどね。(^^;

「ダーク・シャドウ」でも200年に続く愛ということでしょうけど、これは主人子だけでなく、魔女にも当てはまりそうです。

「シックスセンス」は未観なんですよ。
TV版は嫌なのでレンタルしようかと思ってます。
Posted by 白くじら at 2012年06月08日 09:50
白くじらさん、こんばんは。

>復活した時のMのついているハンバーガー店の看板を見たときには、これは相当笑える…と思ったのですが
確かに私もアレは笑いました。
自分もよくハンバーガーの欲望に負けるので(笑)
あれはやっぱり悪魔の食べ物なのだなぁ・・・と。
でも、その後のギャグはあんまり笑いどころはありませんでした。

昼ドラが原作だからなのか、確かにエピソードがつぎはぎで
展開も急でついていけないところもありました。
クロエちゃんの正体もなんだかなぁ・・・って思いました。


ラストの彼女は輸血によりヴァンパイア化がすすんでいたので
助かったのかな?と都合よく解釈しました。
途中で日光を嫌うシーンとかもありましたので。
何にせよ、あの町の人にはたまったもんじゃありませんよね(^^;
行方不明者が激増しそうです。
Posted by マミイ at 2013年07月21日 21:27
こんばんは、マミイさん。

あはは、やっぱりハンバーガーはねぇ。(^^)
私もときどき無性に食べたくなりますが、マクドはできるだけ安く、モスは美味しいのを、フレッシュミスはオムレツを食べてます。

もっと笑えるような作品かと思っていただけに、反動がおおきかったですねぇ。
エピソードが継ぎ接ぎだったのも残念なところです。
クロエちゃんの正体はちょっとびっくり。もはや何でもアリだったんですね。(^^)

輸血によるヴァンパイア化も面白いですね。
一気に大量増殖できそう。(^^;;
今後のあの町の心配は…2へ続くでしょうか。

トラックバックありがとうございました。
Posted by 白くじら at 2013年07月21日 23:56
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Excerpt: ダーク・シャドウ 原題:DARK SHADOWS 製作2012年 アメリカ 監督:ティム・バートン 脚本:セス・グレアム・スミス 出演:ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、 ヘレナ・ボナム=カ..
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