1996年(BAD MOON) 製作国:アメリカ 監督:エリック・レッド 製作:ジェームズ・G・ロビンソン 製作総指揮:ゲイリー・バーバー、ビル・トッドマン・ジュニア 原作:ウェイン・スミスの『Thor』 脚本:エリック・レッド 撮影:ジャン・キーサー 編集:キャロル・ティモシー・オメアラ 音楽:ダニエル・リット 特殊:スティーヴ・ジョンソン |
1995年、とあるジャングルで惨劇が起きました。
愛するマージョリーと探検に来ていたテッド(マイケル・パレ)は、ある満月の夜、二本足で立つ狼に似た動物に襲われたのです。
マージョリーは噛みつかれ、殴り殺されました。胸に一撃を受けたテッドはショットガンで応戦、頭を粉砕してなんとか助かりました。
数ヵ月後…息子のブレットとシェパードのソールと一緒に田舎に住む弁護士の姉ジャネット(マリエル・ヘミングウェイ)に電話をしてきたテッド。彼はいつの間にか帰国しており、湖畔のキャンピングカーで生活をしていたのです。
なぜか気弱になっているテッドを心配し、ジャネットは彼を自分たちの家へと招待します。
時を同じくして、湖畔の近くの森で5人の惨殺死体が発見されました。
ばらばらに切り裂かれた死体から、警察はクマのような獣の仕業として捜査が始まりました。
一方ジャネットの元に来たテッドは、昼間は明るいものの夜はジョギングをすると言って外へ出て行ってしまいます。
最初出会ったときから何か引っかかるものがあったのか、ソールはある夜裏山に入って行きます。そこで見たものは手錠で大木に繋がれた狼男でした!
次の日、手錠から抜け出していた狼男と戦ったソールは傷つき戻ってきますが、間の悪いことにちょうどジャネットとソールに仕返しに来ていた押し売り男が狼男に殺害されます。
翌朝やってきた保安官に、押し売り男が獣に殺されたことを聞いたジャネットはソールの傷にまさか…と、しかも出てきたテッドに噛みついたたことが決定的となり、唯一テッドの正体を知るソールは、保健所送りとなってしまいました。
しかしキャンピングカーでテッドの日記を見、彼が何かの病気にかかり苦悩していることを知ったジャネットは、その夜裏山に彼を追いかけて行きます。
その隙に保健所にソールを助けに行くブレット。
そして…ジャネットが裏山で見たものは…。
狼男が出るシーンだけでなく、各シーンシーンが妙に怖く恐怖の連続で驚きました。
狼男の造型もすばらしく、どうしてこんな映画を知らなかったのか不思議です。
いつもは人間が頑張るのに対して、犬が家族を守るという設定が変わっててよかったです。
それにテッドがTVで映っていた狼男を観ながら(朝放送だ!)、設定がおかしい!というのは笑ってしまいます。体験者ですからねぇ。
少し疑問だったのはテッドの言動。
薬も何も手がなくなり、家族の絆で病気を治すということにしては、妙に陰湿になったり、ソールにちょっかいをだしていたりして…うーん、でも家族にだけ接したかったのかも…悩みどころですねぇ。
問題の変身シーンは1度だけありますが、なんとモーフィング処理がされていたようです。ここだけが違和感かな。
それに変身する時に右半分が先に変身…って上半身とかじゃなくって右ですよ、右。なぜ!!
【一言いいたいコーナー】
・ソールが傷ついたときにはまさか狼犬になるのでは!と不安になりました。オチでちょっとそういうシーンを見せてくれましたが、なんとか平和的に終わりました。
動物ものだったのでほっとしましたが…あの後保安官が狼男のことを信じてくれるかが大問題でしょうねぇ。
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マイケル・パレにマリエル・ヘミングウェイが出演とはなんとも微妙なキャスティングですね。
それだけでも見てみたくなります。
ホント、レンタル屋さんの隅っこの方に置かれてあったのですが、なかなかの掘り出し物でした。
残念ながらDVDがなかったのですが、ちこっとコレクションにしておきたかったです。