![]() 製作国:アメリカ 監督:フランク・ダラボン 製作:デヴィッド・ヴァルデス 原作:スティーヴン・キング 脚本:フランク・ダラボン 撮影:デヴィッド・タッターサル 音楽:トーマス・ニューマン amazon.co.jpで詳細を見る。 |

グリーンマイル…死刑囚にとっては独房から電気椅子の処刑室までの距離が、まるで1マイル(1.6Km)にも相当するといます。この緑色にくすんだリノリウム廊下をグリーンマイルと言うのです。
1995年、老人ホームで暮らすポールは名作「トップ・ハット」を観ているうちに、60年前の出来事を思いだします。
1935年、アメリカ、ジョージア州コールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房Eブロックで、看守主任を務めていたホール(トム・ハンクス)は、2つの問題を抱えていました。1つはまるでカミソリの刃が入ってるような激痛を伴う尿道炎、もう1つは新人部下のパーシー(ダグ・ハッチソン)、パーシーは州知事の甥という立場を盾に傍若無人に振舞っているのです。
そんな彼を支えてくれるのが、副主任のブルータル(デヴィッド・モース)を始めとする部下たちでした。
ある日のこと、護送車が地面に沈みそうなほど重く、そして大きい囚人ジョン・コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン)がEブロックに姿を現しました。
彼の罪名は幼い少女姉妹の殺人犯…ところが見かけとは違い、彼は心優しい黒人だったのです。しかも彼には不思議な力があったのです。
死刑囚ウイリアム・ウォートン(サム・ロックウェル)が護送され、暴れた時に金的をくらったポールは、床に崩れ落ちてしまいました。
そんな彼を呼ぶコーフィ、彼はポールを引き寄せ鉄格子越しに患部へ手を当てると念じました。やがて手を放したコーフィの口から砂塵のようなものが湧きだされました。それは禍々しいポールの病んだ部分だったのかもしれません。
それ以後…ホールの尿道炎が痛むことはありませんでした。
さらにコーフィは死刑囚デル(マイケル・ジェッター)の飼っていたネズミ、Mr.ジングルスが、パーシーに踏まれて瀕死になるのも助け、ポールだけでなくブルータルたちも彼の奇跡を目にするのでした。
やがてポールは彼が本当に幼い少女たちを殺害したのか、疑問に思うようになってきました。そしてある事件の際にコーフィの手を握った彼は、恐るべき真実を目にするのでした。
しかし無実のコーフィを救う手段はなく、刻一刻と処刑の日が近付いてくるのでした。


光を効果的に使われているところは、ファンタジーのような世界観を与えそうですが、その周囲に見え隠れしている人間のおぞましい部分が、それを現実に引きかえらせてしまいます。
死刑囚ウイリアム、死刑執行を見に来ている裁判所の人間や被害者の遺族たち、そしてパーシーの言動…死刑囚が何を行ってここにいるのかがそれほど詳しく語られないため、私たちは死刑囚がここでいる間に起こったことを元に推測するしかなく、それはとても罵詈雑言を受けながら電気椅子に座らされる犯人とは思えず、死を受け止めなければなりません。
特にパーシーの人間性には目を見張ります。どうしてそこまでのことができるのでしょうか。彼が指揮をとったデルの処刑は、あまりに酷い人間性の表現方法でした。
そういう背景を持ちながらも、死刑囚デル、コーフィとポールたち看守たちとの交流は、心が休まるシーンを作り出してました。
トム・ハンクスもさることながら、デヴィッド・モースたち脇役(Mr.ジングルス含)もいい味を出しています。
ラストはポールにとって辛い現実となりましたが、
「人はみな歩調こそ違えど、グリーンマイルを歩いている」
この言葉は人間として、今一度、その意味を考えてみるべきでしょうか。
【一言いいたいコーナー】

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友達と見に行ったのですが、友達が大泣きで(汗)
恥ずかしいやら、もらい泣きするやらで、もう大変だった記憶が・・・(笑)
私ラストが印象に残りました。愛する者を見送り続けるトム氏・・1人 (_"_;)。。。シュン
ネズミ君も、いくつになってんだろう?
辛いラストでしたが、印象に残ってて、素敵な映画でした。
実は映画を観る前に原作を読んでしまっていて、映画をあまり楽しめなかったのが残念なところ。。。
やっぱり映画を楽しむには原作は後じゃないとダメですね。。。
他にはないキングらしい特徴があって、印象深いシーンも数多くありましたね^^♪
可愛いミスター・ジングルズ、ねずみってあんな芸当ができるほど頭良かったっけ??って思いましたが、ほとんど実物を使っての撮影だったのだとか!いい演技してましたね〜♪
印象に残るのは悪役パーシー・ウエットモア(だったかな??)憎みきれない可愛さがありましたよね^^;
刑務所長の奥さん(たしかアルツハイマーかなにかの病気を持ってた)は「アンタッチャブル」のケビン・コスナーの奥さん!!って劇場ではっと思い出し、すごく歳を取っていて驚いた記憶があります。でも歳をとっても美しい人はいつまでも美しいですね^^♪
私の中ではコーフィーだけがイメージと違ったのでちょっとがっかりでした。。。
コーフィーが最後の日に頼む食事「コーンブレッド」がとてもおいしそうで食べてみたくて、今でもしっかり覚えてます^^;
もう7年も前に劇場で1度しか観てない映画だけど、何とかここまで覚えてるってことは面白かったんだろうなぁ。
だけど面白かったって記憶はなくて…たぶん要となるコーフィーのイメージが違いすぎたからだろうな〜と思います。
いつものことながら、また思い出話で長くなっちゃっいました^^;
最近の映画はひねりまくっていてあまり泣けないのですが、これはストレートに来てしまっていて泣いてしまいます。吹き替えのTV版はちょっと…でしたが、字幕は泣いてしまいますねぇ。
ラストのトムは、生きることの辛さが頂点にまで達していて、観ている方もかなり辛かったです。
これが何かの罰とは考えたくはないですね。
これは劇場へ行った人が多かったかも知れませんね。
電気椅子のシーンが大画面だと絶えられないような気がします。
原作は微妙ですね。
小説はどうしても読んでいるうちに、自分の想像した世界が出来上がってくるので、映画化されたときにイメージに合わない役者さんや情景が出てくると「あれ?」とか思ってしまいますから。
ストーリーが変えられていた日には…。(- -;
ミスター・ジングルズはよかったですね。
彼(?)がいなければ、この暗い話がどうなっていたころか…って最後までキーでしたけど。(^^;
パーシーはねぇ…うーん、最初はまだましでしたが、やっぱり憎み切れそうです。私。(^^)