![]() 製作国:アメリカ 監督:ゴードン・ダグラス 製作:デヴィッド・ウェイスバート 脚本:テッド・シャードマン 撮影:シド・ヒコックス 音楽:ブロニスロー・ケイパー 特撮:ラルフ・エヤーズ amazon.co.jpで詳細を見る。 |

ニューメキシコの砂漠に少女が1人歩いているという報告を受けたピーターソンは、部下と共に現地に向かい彼女を保護しました。彼女は放心状態で何も喋ろうとしません。
さらに5キロ先にトレーラーがあることを知り現地へ…トレーラーには穴が開いていましたが不思議なことに内部からの破壊跡のようでした。床に散乱している紙幣、そしてなぜか角砂糖…そして外には何なのか判らない足跡。
ピーターソンたちは後は鑑識課に任せ、途中にあるジェイソンの雑貨屋に寄りますが、なんとここも同じように破壊されていました。
何もいないと思われた雑貨屋に1人残った部下は、謎の音に引かれて死んでしまいます。
落ち込むピーターソンに入る情報は、トレーラーに乗っていたのはFBIのエリンソンということだけ…このことを知ったFBIは調査のためにグラハム捜査官を送り込みます。
そしてさらに足跡の石膏を見て調査にやったきたメドフォード博士と娘のパトリシア、彼らはピーターソンとグラハムに驚くべき真相を伝えます。それは原爆の影響で、突然変異をしてしまったアリの仕業だと言うのです。
笑い飛ばすピーターソンとグラハムでしたが、現場で不気味な音と共に体長3メートルはあろうかと思われる巨大アリに襲われ、軍はこのアリの撲滅に動き出すことになるのでした。
おそらくは数百メートルは掘られているだろうと推測されるアリの巣、燐をバズーカで撃ち込み追いやり、シアン化ガスを使って殺す作戦を取ります。
しかし巣の奥でパトリシアは言います。「遅かった、女王アリは巣立って行ってしまったわ」と!!
いったいどこへ、そう女王は下水道が蜘蛛の巣のように広がる、大都市ロサンゼルスへと向かったのです!


モノクロですが、それが逆にアリたちの怖さをうまく出しています。
序盤の少女の登場からサスペンス仕立て、蟻酸をかがされて衝撃を受けて叫ぶ少女はホントに怖い。うめずかずおの少女にそっくり!
アリたちもよく動いています。今のCGなんか目じゃない怖さがここにはありました。
ちなみにこの叫び声が「THEM!」なのです。奴らよって感じでしょうか。
唯一の怒りたくなるシーンは、ピーターソンも怒っていましたけど…両博士がなにものの仕業か喋らないところでしょうか。
「はっきりするまでは言えないのだ」と言いますが、そのくせ、「この足跡は」「全長2メートル以上は」「穴がありませんか」「蟻酸を…」とそこまで言いつつ尋ねても無視。
聞いているピーターソンとグラハムが苛立つのも無理はないかと。(^^;
こういうところも後の作品の科学者に反映されているのでしょうか。
【一言いいたいコーナー】
・1950年代はアリだけでなくバッタ、カマキリなど数多くの昆虫が放射能のせいで大きくなるという、核実験を問題視する作品が作られていました。
・なんだか凄いジャケ写。実際にはこんなに怖い顔をした蟻は出ません。(^^;


アスカ・スタジオ(アスカパパさん)の「放射能X」
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先ず以て、このような古い映画をご覧になって居られるのに吃驚しましたが、白くじらさんが語って居られる「今のCGなんか目じゃない怖さ…」を読ませて頂いて、映画を観られる慧眼に感じ入りました。
これを機に、機会がありましたら又、ご交誼のほど宜しくお願い致します。
なお、当方からもTBさせていただきます。
子供のころはよく再放送されていたのですが、最近は、特にモノクロ作品など放送もしてくれませんね。でも懐かしくって、DVDが出ていたりすると買ってでも観たくなってしまいます。(^^;
昔の作品には演出も脚本も、よく練れているものが多かったように思えます。今はCGという特殊効果さえよければいいみたいなところが少なからず見受けられていて、残念に思うことが多々あります。最近では3Dもそうですね。(^^;;
トラックバックありがとうございました。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。