1961年(MYSTERIOUS ISLAND) 製作国:イギリス 監督:サイ・エンドフィールド 製作:チャールズ・H・シニア 原作:ジュール・ヴェルヌ 脚本:ジョン・プレブル 特撮:レイ・ハリーハウゼン amazon.co.jpで詳細を見る。 |
1865年、南北戦争の末期、南軍の捕虜であったハーディン大尉(マイケル・クレイグ)、黒人兵ネブ、新兵ハーバート(マイケル・カラン)は従軍記者のスピレットが牢屋に連れてこられた隙を見て脱走、スピレットも含め収容所の外に停留していた気球を奪い夜の闇空へと浮かび上がります。
気球に乗っていた南軍兵ヘンクロフトも、気球を操作すると言う約束で行動を共にします。
しかし数日後、海に出た時に様子を探ろうと降下した際に、空気のバブルを壊してしまい、彼らは降りることもできずただただ当てもなく飛び続けることに…嵐の夜、降下し始めた気球、そのとき前方に島が!
なんとか島までもたせようと何もかも捨て、果てには籠まで切り落としますが耐え切れずついにハーディン大尉が海に、そしてスピレットもまた…残った3人は島に漂着するものの倒れてしまうのでした。
次の日、無事だったスピレット、そしてなぜか焚き火のそばで倒れていたハーディン大尉が合流、彼らは海岸で採れた巨大な牡蠣のスープで腹を満たすと、協力してこの島の様子を調べることにするのでした。
島の中央には火山があり、周囲を美しい植物で囲まれていました。しかしそれとは裏腹に海岸には巨大な蟹がいたり、どこか普通の島とは変っていました。
やがて島に別の漂流者が…メアリー夫人とその姪エレナ(ジョーン・グリーンウッド)、そして船員の3人でしたが船員はすでに息絶えていました。
女性2人が加わったことで華やかになり、まだ若いハーバートとエレナはこの生活を楽しんでいるかのようでした。
しかしそんな島にやってきたのは海賊船でした。
銃で応戦しつつも船には砲台もあり、彼らは追い詰められ始めます…が、そのとき海賊船の側面で大爆発が!
あっけにとられるハーディン大尉の目の前で、ゆっくりと沈む海賊船…そして海岸に潜水メットと背中に巻貝をつけ、槍のようなものを持った人物(ハーバート・ロム)が姿を現したのです。
原作はもちろんジュール・ヴェルヌですが、この物語は「海底二万哩」から後の物語となっています…ところが前作は1868年、これは1865年、しかもネモ大佐(艦長)とノーチラス号は8年前にメキシコ湾で沈没ということになっていましたから…あれれ?時代設定が…うーん、気づかなかったことにしましょう。
さてこの話には巨大な生物がいろいろと登場します。
これらの特撮はレイ・ハリーハウゼンが手がけていて楽しめます。特にラストのアンモナイトのような巻貝のモンスターは秀逸でした。それにしても、どうしてこう触手の怪物と戦うことになるのでしょうか。(^^;
それはともかく、これはネモ大佐がノーチラス号を使って軍艦を破壊するのを辞め、争いの元になっている食料を増やすために巨大化したからなのです。しかも味もなかなかいいようです。
巨大な牡蠣 => 牡蠣のシチュー
巨大な蟹 => 間欠泉を使ったカニ鍋
巨大な鳥 => 丸焼き!
巨大な蜜蜂 => とりあえず蜂蜜かな
って感じ。食糧難を問題にしているだけあって、妙に食べるシーンがあるのが特徴と言えそうです。(^^;
特撮や冒険モノを楽しみたい人は迷わず観ましょう!
【一言いいたいコーナー】
・ネモ船長といえばパイプオルガンをノーチラス号に積んでいることが有名ですが、この話でも出てきます。ただこちらはちょっと威厳がなかったかも。
・ノーチラス号は出てくるものの動かないのが残念でした。「アレはもう動かん!!(ネモ大佐談)」
・少し不思議だったのが人間ドラマ、この作品には実はいろいろな特徴付けされている人物が出ていたのです。部下であったネブとハーバートはともかく、中立の立場であるスピレット、そして敵対するはずの南軍兵ヘンクロフト…彼らが大尉に反駁したのはなんと最初だけ、あとは指示されて納得しているようでした。「ヘンクラフト、水を汲んでこい」「なんでおれが…ああ、わかったよ」と納得。普通はいがみ合いつつもラストには仲良くなるというのがパターンですが、これはそんな素質のある人たちが多いのに…珍しく素直な人たちでした…はっ、この映画、悪い人が海賊くらいしかいない!
・ネモ大佐…なんと園芸物理学の応用だそうです!!博識ですねぇ。
子育て 時々 映画(マミイさん)の「男のロマン」
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私は『海底二万哩』をみてないのでノーチラス号は
そういえばディズニーシーにあったなぁ・・・という印象しかなかったです^^;
それにしても、どの巨大生物もおいしそうでした。
最後の化け物も食べてしまいたかったです。
・・・そんな暇はなかったですけど。(笑)
ディズニーシーにノーチラス号が!!
そっかアニメもありますからね。
ノーチラス号はかなり有名ですから、いろいろな作品に登場していたりしますね。各作品での登場と最後を調べていくのも面白いかも。(^^)
まぁ、この作品では食糧事情による巨大化の研究が取り扱われていましたから、妙に食事シーンがありましたねぇ。そこが楽しかったりして。
あのアンモナイトも確かに美味しいかもしれません!流石です。
トラックバックありがとうございました。
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