2004年(MONSTER ISLAND) 製作国:アメリカ 監督:ジャック・ペレス 製作:ドン・ウェスト 製作総指揮:イラン・ブレイル 原案:ジャック・ペレス 脚本:ジャック・ペレス amazon.co.jpで詳細を見る。 |
高校生ジョシュ・クルーガーに突然おとずれた幸運、それは50万通から当選し、MTV主催のカーメン・エレクトラのライブにクラス全員を招待できたこと。
実は勝手に妹ジェンが申し込んだもので、もともと騒ぐのが嫌いなジョシュは、恋人だったマンディに振られたこともあってやれやれといった様子。それでも仕方がなくライブのホストとして…ライブ場所はバミューダの弧島。
ところがステージで歌っていたカーメンは、突然襲ってきた巨大羽蟻に遠くにある山へと連れ去られてしまいます。
あっさりと彼女を見捨て、逃げ出す算段を始めるプロデューサのボブに、開演前にカーメンに出会って知り合いになっていたジョシュは、クラスメートに彼女救出を叫びます。
こうしてジョシュと2人の友人、ジェン、格好付けのチェイスと現恋人になっているマディ、そして金になると付いてきたMTVクルーの2人は、彼女を救うために山へと向かうのでした。
そんな彼らを迎え撃ったのは、島に住む巨大な昆虫や謎のピラニアマン…だったのです!
パッケージを見たときから、まぁB級かなと思っていたので…うーん。(^^;
どうやら巨匠レイ・ハリーハウゼンに敬意を現しているらしく、CGで作りながらもわざわざギクシャク動くストップモーション方式を使っているようです。弧島にいた科学者もハリーハウゼン博士でしたし。
巨大昆虫だけでなく、ちょっとした山に登るときから船やヘリまで特撮…恐るべし。
しかし…あのミニチュアモデルを実際に作って、コマ撮り撮影していた巨匠に対してなんだか失礼なような気がしました。
ハリーハウゼンはできるだけ人間との合成に力をいれ、1シーンで人間の投げた槍が恐竜に突き刺さるといったびっくりするようなシーンを世に送り出し楽しませてくれました。それに対して、わざとギクシャク+出来を悪くするなんて、現在自分にできる仕事を精一杯してこそ、敬意が示せるのではないかと思います。
ちなみにストーリー的には、ライブに来たときから海岸には核廃棄物が落ち、毒々しい液体が流れていましたので、またこの手のかなと思ったのですが…実は今までのモンスター映画ではよくあるシーンがてんこ盛りで、あきれながらもびっくりしてしまいました。(^^;
核廃棄物があったと思えば、島には陸軍XBマイナス駐屯地(1967年ごろらしい…って海岸にはまだ液体がありましたけど?)があったり、生物進化の実験をしている博士がいたり、巨大化している昆虫ばかりではなく、ピラニアマンという半魚人もいたり、蟻の奴隷になっているモンバタ族(実は武術が好き?)がいたり、ネックレスで部族の女王に乗り移られたりと…いゃ〜もう、なんだか凄いですねぇ。
こういう世界で、引っ込み思案な自分を変えようとする主人公は、立派だったかもしれません。
ただ登場人物がほぼ全員能天気で、怖がるシーンなのか、感動すればいいのか、はたまた笑えばいいのか、判断に苦しみました。
【一言いいたいコーナー】
・カーメン・エレクトラ、ニック・カーター(バックストリート・ボーイズ)など実名で登場しているスターなどもいて話題になったそうですが…。
・ミスター・マンティスとミス・マンティスの絡みにはびっくり、巨大生物でこういうものをみせるとは!
・カマキリといえばハリガネ虫ですが、こんなに巨大なカマキリから出た日には。(- -;; 注意:ハリガネ虫を検索すると、もう寝られなくなるかも知れませんので、やめましょう。
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