2003年(BASIC) 製作国:アメリカ 監督:ジョン・マクティアナン 製作:マイク・メダヴォイ 製作総指揮:モリッツ・ボーマン 脚本:ジェームズ・ヴァンダービルト 撮影:スティーヴ・メイソン amazon.co.jpで詳細を見る。 |
パナマの米軍基地から訓練に向かった鬼軍曹ウエスト(サミュエル・L・ジャクソン)率いるレンジャー部隊が、嵐の密林で消息を絶ちました。
17時間後の11/2(死の日)に発見された生存者は、レンジャー同士で撃ちあっていました。
追いかけていたミューラー(ダッシュ・ミホク)は殺害され、生き残ったのは重傷のケンドル(ジョヴァンニ・リビシ)を背負ったダンバー(ブライアン・ヴァン・ホルト)だけでした。残るウエスト軍曹を含む4名のレンジャーは行方不明でした。
ダンバーを尋問するのは基地の警務隊長のジュリー・オズボーン大尉(コニー・ニールセン)、しかし彼女の問いにもダンバーは答えず、ただ「他基地のレンジャーに話す (8)」と書かれたメモを渡し黙秘を続けるのみでした。
基地の責任者スタイルズ大佐(ティム・デイリー)は、昔ウエストの訓練を受けており、今は麻薬組織に買収された容疑を持つ、麻薬捜査官のトム・ハーディ(ジョン・トラヴォルタ)を呼びました。彼は友人でもあり尋問術に長けていたのです。
当然面白くないジュリーでしたが、ハーディの尋問術は大佐が推薦するほどの腕前であることを知って、しだいに彼に引かれていくようになります。
捜査はケンドルの告白にから、ウエスト軍曹に虐められていた、黒人兵のパイク(テイ・ディグス)とダンバーが犯人であることから、あっさり終わろうとしましたが、ダンバーの口から語られた真実はそれとは違ったものでした。
果たして真実は…。
当事者しか知らない事件、2人の生存者から語られる異なった証言をもとに真実に近付いていく、その証言のとおり場面が何通りにも再現されるこの演出は推理モノには多く、著名なところでは「ナイル殺人事件」、さらに同じ戦場(訓練ですが)関連では「戦火の勇気」が思い起こされます。こういうタイプは好きなんですよねぇ。
しかしこの作品の「根底」にあるものは、両作品とはまったく違うところにあるので、推理モノとしてはラストのオチなどは反則技に近いと思います。
そこまでの証言がある人物のものを除いて(あくまでも推理という観念からみたとき)、まったく意味のないものになってしまいますから。
序盤でハーディが尋問したりするところは、もう少しプロっぽいところがあってもよかったと思いましたが、面白かったですね。
妙にケンドルの証言を信じてあっさり結論づけたり、今度はダンバーの証言で結論づけたりと、尋問はいいのに信じすぎじゃないのこの人って思っていたら「根底」部分の問題だったようですね。
これはラストでやっと納得でした、どんでん返しなどより気になっていました。(- -;
【一言いいたいコーナー】
・パイクの名前の問題ですが…別の場所で救出されていたのだったら判るのですが、同じ基地内でしょ。そこまで認識ナンバーに頼って、誰も顔を知らなかったのはちょっと信じられない気分でした。
・もしハーディが呼ばれなかったら、呼ばれるまで黙秘だったのかな。そういうところはスタイルズ大佐を考えてのことなのでしょうね。友人だったし。
・「ホント」の映像もみたかったな。(^^;
爆走特急 MovieFreak号が行く!!(shit_headさん)の「ジョン・トラボルタ主演の三大アクション・スリラー その弐」
取手物語〜取手より愛をこめてさんの「人間の二つの本能を暴く・・・「閉ざされた森」」
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shit_headと申しやす!この前の「B級映画バトン」やらせていただきました。楽しかったです。ありがとうございました。
そうです。これを観て「戦火の勇気」を思い出しました。
トラボルタにはすっかり騙されました、証言の中で登場するサミュエル・L・ジャクソンも実は曲者キャラだったんではないかと。あの鬼軍曹ぶりでは殺されても仕方ないなと思っちゃいましたもの。
尋問シーンと証言通りのシーンを重ねていく演出も効果的でよかったですね。
トラボルタのスリラー映画では「将軍の娘」と「ソードフィッシュ」も好きですね。
あ、それとリンクを張ってもよろしいでしょうか?
騙されちゃったけど…
そりゃないぜぇって言いながら、おもしろがってた様に思います。
この二人(サミュエルちゃんとトラさん)は、いい味出しますね。いつも思う。
私も、これ普通ですヾ(≧∇≦)ノ"キャハハ☆
見た時は、ほぉぉ〜・・と思ったのですが
今は、ストーリーが思い出せません(^_^;)
将軍の娘は、私も印象深いかなぁ〜。未だに内容が
思い出せるら、記憶に残るか残らないか・・ここが
映画の分かれ目ですね〜(^_^)v
はじめまして。
おやおや、「B級映画バトン」がそのまま流れていっているのでしょうか。(^^)
受け継いでくださり、ありがとうございました。
さらにB級映画も創られたようで、こちらもありがとうございました。(_ _)
トラボルタは…この謎はもう一種の反則に近いのではと思います。(^^;
各シーンが再現フィルムで説明される手法は、推理モノではよくある手法ですが、やっぱりそういう演出が観ていて面白いですね。ちょっと暗かったのが残念でした。
リンクは問題ありませんので、どうぞお願いいたします。
あはは、ホント、ちょっと反則技でしたねぇ。
これを許すとなんでもおっけーみたいで…それに今まで推理させていたのはいったいなんだっんだー…って思ったりして。
私もとかなんとか言いながら観てしまいましたが。(^^;
おお、同じ感想ですね。
「将軍の娘」に関してはshit_headさんもお好きなようですが、いかんせん私が観てなくって、フォローできません。(- -;;はぅ
確かに印象に残るかどうかは大事なところですね。
しかも私の記憶はかなり曖昧なので、いつまで覚えておけるかどうか。(^^; いいのかー