1981年(破大正雍十八銅人) 製作国:香港 監督:ジョセフ・クオ amazon.co.jpで詳細を見る。 |
清、父の康煕帝が亡き後、卑怯な策略によって皇帝の座についた雍正(カーター・ウォン)、お忍び(とも言えませんが)で街に出ていたときにある女性に一目ぼれしてしまいます。さっそく連れ帰ろうと彼女の家に押しかけましたが、そこで出てきたのが少林寺拳法の使い手の彼氏でした。
雍正はまるで歯が立たず負けてしまうのでした。
怒り心頭の雍正は、自分の身分を隠して少林寺に入門しようと門を叩きますが、年齢制限で無理だと断られます。しかし彼は何日も門の前で頭を下げることによってついに入門を許可されます。
少林寺での修行は厳しいものでしたが、雍正はひたすら修行に励みます。
最後の関門は十八銅人、彼らの待つ房で多彩な攻撃や難問に耐えて突破しなければならないのです。雍正は挑戦し挫折、挑戦しては挫折を繰り返します。その度に彼は死線をさまようことになりました。
そしていよいよ最後の関門、焼けた火鉢を抱きかかえて外に出る場所までたどり着きました。
その鉢を抱くことによって、少林寺の僧の証である竜を身体に宿すことができるのです。逆にいえばその刺青がないものは下山しても、少林寺の僧として認めてもらえないのです。
ゆっくりと鉢に近付く雍正…しかしその時、どういうわけか高僧たちが入ってきたのです!
1981年「少林寺への道 十八銅人」
1981年「少林寺への道2 十八銅人の逆襲」
1982年「少林寺への道3 八大門派」
1984年「少林寺への道4 ラマ僧の復讐」
前作「少林寺への道」と同じ名をつけられていますが、実際にはまったく違う話で、共通点は銅人と戦う点だけでしょうか。なおこの作品には「十八銅人の逆襲」という副題もあるのですが、別に銅人が何かに逆襲するわけではありません。
わけが判りません、ひょっとしたら銅人の出番をこれでもかと増やしたことを意味しているのかもしれませんね。(^^;
さて、この作品ではどう考えたらいいのかすごく難しい。というのも雍正はかなりの悪であることが序盤に判るのですが、女性を奪おうとしたときにぼこぼこにされても卑怯な手を使わず、なんと少林寺に入門。そこでも武力で無理やり修行をしてもらうのではなく、一般人として、それもなんども頭を下げつつ…中での修行もそうです。何度銅人に倒されても不屈の精神で立ち上がってくるのです。
この決してあきらめない闘志は、見習わなければなりません!
さらに下山してからはもうあの女性と少林寺拳法の使い手のことは、忘れてしまったかのように仕返しをするわけでもありません(ここは心身ともに鍛えられたということでしょう)…りっぱになったではないか!と思わせて少林寺に攻撃を開始するラストシーン!
しかもなにやら秘密兵器もあるらしい…しかも唐突に終わってしまう、もう、どっひゃー!!でした。
あ、そうそう、少林寺の高僧たちが貴方には傷1つつけられませんという言葉は…なんともはや。今まで彼を何度も殺しかけたと言うのに…なんだかあのシーンでは雍正がかわいそうになります。
まぁ、いろいろな点で変った作品でした。一度観たら忘れられませんね!!
【一言いいたいコーナー】
・カーター・ウォンの構えは特徴がありますね。前置きがちょっと長すぎで。(^^;
・このジャケ写…1でも全然OKなんですけど??
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しかし白くじらが身体下山しなかったー。
恐るべし、ナイトメア!!