![]() 製作国:アメリカ 監督:ロバート・ゼメキス 製作:フランク・マーシャル 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ 原作:ゲイリー・K・ウルフ 脚本:ジェフリー・プライス 音楽:アラン・シルベストリ amazon.co.jpで詳細を見る。 |

まだトロリーバスが走る1947年のハリウッド。
撮影所の近くにあるトゥーン・タウンでは、今日もトゥーン特有の大騒ぎが起こっていました。
トゥーンの中でも特にスター扱いをされているのがロジャー・ラビット(声:チャールズ・フライシャー)でした。しかし今彼は妻のジェシカの浮気が心配で、演技(NG23回!)にまったく覇気がありませんでした。
一方、のんだくれでトゥーン嫌いの私立探偵エディ(ボブ・ホスキンス)は、撮影所の所長に頼まれ、ジェシカが浮気をしている現場写真を撮ってきます。
その写真を見たロジャーは、窓をぶち破って走り去ってしまいます。後にロジャーの型抜きされた窓を残して…。
翌日エディは、浮気相手だったアクメ(スタッビー・ケイ)が、何者かに殺害されたことを知らされます。
判事のドゥーム(クリストファー・ロイド)はロジャーが犯人だと決めつけ、部下のイタチたちにロジャーを探すように言いつけます。しかしエディは探偵事務所にやってきたベビー・ハーマンに、アクメはトゥーン・タウンをトゥーンに譲り渡す遺言状を書いていたことを聞き、何か裏があるのではと睨むのでした。
やがてこの裏にはスピード産業のトゥーン・タウン乗っ取りが絡んでいることを知ったエディは、どうにも馬の合わないロジャーとともに事件解決に乗り出すのでしたが…。


最初ロジャーとベビー・ハーマンのショートアニメがあるのですが、そこから実写に移行する辺り、演出が光っています。すんなりアニメが現実の中で生活している世界を、観ている人に驚きとともに受け入れさせてくれます。
実際には微妙に影が付いているので、2次元と言うよりも立体感を持ったアニメと言ったほうがいいかもしれません。これがまた元気よく動き回っています。
このトゥーンたちに絡むのが、かつてはトゥーンのために頑張っていたエディ。しかし彼は、弟をトゥーンに殺され、すっかりトゥーン嫌い+飲んだくれになっていました。そのために彼はギャグをしなければ生きられないようなロジャーとは、どうしても馬が合いませんが、そこが傑作な笑いを生む要因となっているようです。
エディがトゥーンの世界に溶け込むには、その過去を清算する必要がありました。ギャグをおりまぜつつもエディの悲しい過去を決別させるドラマ性もよかったですね。
ピクサーの傑作「トイ・ストーリー」のおもちゃたち、そしてこの「ロジャー・ラビット」のアニメーション・キャラたち、彼らは子供の時から親しんだ私たちの友達なのです。
その彼らが生き生きと目の前に現れる喜び、楽しみ、それはなにものにも代えがたい心の財産なのかもしれません。
【一言いいたいコーナー】

先日はコメントありがとうございました。
喉の痛みはまだありますが、そろそろブログも復活したいと思っております。
さて、「ロジャーラビット」!大好きです!これは凄く面白かった記憶があります。アニメと実写があんなに自然に合成できるなんてビックリしました。かなり昔に観たんです。確か中学生頃だったかなぁ。でもはっきりと覚えてますよ。とっても感動しましたもの。
ゼメキス監督の映画は好きです。夢と冒険がいっぱいで。スピルバーグは監督作より製作総指揮に回った作品の方が面白い気がします。「グレムリン」とか。(笑)
元気になられたようで、よかったです。
私の会社はノロにやられつつあって、会社に行くにも気をつければならない状態です。
お互い、まだまだ気をつけましょう。
私も当時「ロジャー・ラビット」の合成にびっくり。それまで合成がなかったわけではありませんが、これは現実の世界と、アニメの世界の融合でただの合成ではなく、まだまだ、新しい世界を作ることができることを見せてくれた作品でした。
ゼメキスやスピルバーグ全盛のこめで、とにかく彼らの作品ははずれがないといった感じでしたね。スピルバーグは最近は微妙なんですけど。
スピルバーグの名前も、良質作品の代名詞でした。
結構、製作総指揮の方にいたりしていますね。昔はすべて監督!と思っていましたよ。(^^;