2002年(CLOCKSTOPPERS) 製作国:アメリカ 監督:ジョナサン・フレイクス 製作:ゲイル・アン・ハード 製作総指揮:アルビー・ヘクト 原案:ロブ・ヘデン 脚本:ロブ・ヘデン amazon.co.jpで詳細を見る。 |
アメリカ航空1243便コスタリカ行きに乗ろうと、金にモノをいわせてチケットを買い取り飛行機に乗り込もうとしていた男は、不思議なことに周りが止まっているような中、飛行場の前に止まっていた車に連れ込まれました。これはいったい??
高校生のザックはアンティークショップで珍しいモノを買っては、インターネットのオークションで売ってお金儲けをしている普通の子…えっ?でもいるよね。そしてようやく車を買えるほどのお金を貯めたものの、大学教授の父ジョージ・ギブスは自分を信じてくれず、まずは情報を集めろのなんのと、のらりくらりと話をかわしてしまいます。
そんなある日のこと、ザックは父親が組み立てていた腕時計を発見し、身に付けてしまいます。
ガールフレンドのフランチェスカの家でその時計のスイッチを押した彼は、周囲が停止し、いやゆっくり動くようになり、その中で自分が自由に動き回ることができることに気づきます。
触れていれば、一緒にこの世界に入れることが判ったザックとフランチェスカは、街中でイタズラをして遊びだすのでした。
ところが夜になって家に戻ったザックは、停止した世界の中で動き回る影を発見します。
それは時計を探しに来たQTラボの男たちだったのです。
彼らのラボで研究していたハイパータイムを実現する装置、それがあの腕時計。この装置は自分の速度を速め、周囲をまるで止まっているかのようにするいわゆる「加速装置」を実現したものの、その副作用として加速者の時間も経過して老化してしまうというものでした。
開発したドップラー博士は、QTラボに内緒で自分の先生でもあるギブス教授に、組み立てを頼み込んでいたのでした。
同じハイパータイムの時計を持つQTラボの職員たちは、問答無用でザックを捕まえようとします。
頼みのハイパータイムが使えないザックは逃げ出すのでしたが…。
最近観た「エージェント・コーディ」に匹敵する面白さで、少年が活躍するSFアクションです。
ここで注目はやはりハイパータイムなる加速装置です。漫画ファンならご存知でしょうが「サイボーグ009」でよく使われていたあの加速装置が腕時計になっています。これだけでもなんだかわくわくです。
加速中は辺りが停止に近い状態にまでになります。
蜂などがゆっくり飛んでいるところを観ると、銃などを撃たれると近づいてくるのが見えそうです。また停止中のものを動かすこともできるのでいたずらし放題です。(^^;
でもビジュアル的に一番いいなと思ったのは、フランチェスカが噴水の停止した水しぶきを手で動かすところでしょうか、いいシーンでした。
これを作ったドップラー博士は、加速中はしっかりと歳をとってしまうような不具合を出してしまったために、QTラボに「加速するたびに老化したのでは使えん!」さっさと直せと部屋に押し込まれて、しかもハイパータイム状態で働かされています。
か、かわいそうに。
でもこの人、そうとうな自己中心男で、普通こういう人の役というのは仲間になってくれるものですが…ザックたちも大変な目に合わされてしまっていました。
加速者同士の戦いというかスイッチのタイミングには、ホントにそれでいいのかなと思わせる箇所もあったのですが、十分面白く、二転三転するストーリーで楽しめました。OK!
【一言いいたいコーナー】
・時間は大切にしましょう。
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題名(邦題)が紛らわしくって、またいいかも。
個人的に「009」というだけで、ツボでした(笑)
さう、これって手に取ったときにはタイムマシンと思ってしまいました。(^^;
加速装置は009で登場して以来、ほしいメカの一つです。
ホントは高速で動いたときの周りの影響やら、着ていた服などはどうなるのとか、いろいろと問題がありそうなんですけどね。(^^;