![]() 製作国:イギリス 監督:ラッセル・マルケイ 製作:ピーター・S・デイヴィス 原作:グレゴリー・ワイデン 脚本:グレゴリー・ワイデン 撮影:ジェリー・フィッシャー amazon.co.jpで詳細を見る。 |

1985年、ニューヨーク。プロレスを見ていた古美術商のナッシュ(クリストファー・ランバート)は戦いの中で蘇る過去の幻影に、その場を後に地下の駐車場へと向かいました。そこで彼を待っていたのは白髪のサングラスをかけた紳士でした。
彼はナッシュのことをマクラウドと呼び、ナッシュもまた知っていたのかファジルとつぶやきます。
ファジルと呼ばれた紳士が取り出したのは一振りの長剣…対するナッシュもコートから日本刀らしい一振りを取り出し…壮絶な戦いが始まりました。
勝利をおさめたのはナッシュ、首を飛ばされ息絶えたファジルからは白い稲妻が走り駐車場は得体の知れないエネルギーがかけまわるのでした。
舞台は1536年…高地の人間(ハイランダー)であるマクラウド率いる部隊は、フレイザー一族とかつてない戦いを繰り広げていました。
その戦いの中、マクラウドは黒き戦士クルガンの刃を受け、それが元で絶命してしまいます。ところが次の日なぜか生き返り、このことは部族の中で悪魔の仲間だと恐れられ、婚約者(?)のケイトからも火あぶりだと詰め寄られます。
部族から追い出されたマクラウドは、人里離れた一軒家で彼を好きになった娘ヘザーと暮らし始めます。
そんなある日、スペイン王室の冶金長官というラミラス(ショーン・コネリー)が現れ、お前は私と同じ種類の人間であるということを告げ、さらに不死身であること、不死身の人間たちだけで戦いが行われ最後に残る者は1人になると…。
マクラウドに武術を教えるラミラス…それはいずれ戦うことになるかもしれない間でありながら、師匠と弟子の関係以上の仲に発展していました。しかしそんな日々もクルガンの襲撃に打ち砕かれます。
悪夢に苛まされるナッシュ(マクラウド)は、駐車場を出たところで警察に捕まるものの、証拠不十分で開放されます。
一方鑑識のブレンダは凶器が紀元前600年のものでありながら、それがどうかんがえても日本のカタナであることを不思議がり、ナッシュに接近して行きます。
そして…この時代でついにマクラウドを発見したクルガンもまたナッシュを倒すべく追いかけてきました。
そう、「集合」の時は刻一刻と近付いていたのです!


首を落とさない限り不死身の人間たちが繰り広げる戦い、最後に残った一人には「宝」が授けられる…というストーリー。
不死身であるがゆえの苦しみ、一緒に生活をしていても女性のだけが歳をとっていき、それを見守るマクラウドはなんとも切ない。
ショーン・コネリーのラミレスはよかったですね。いい師弟関係だったのに残念です。でもその想いはマクラウドにずーと残っているようです。
カタナはマサムネでした。
紀元前600年というのは作中でもブレンダがありえない!って叫んでいました。昔にジャンボ機が飛んでいるようなものだそうな。
ラミレスはその当時で2437年も生きていたようです。はぅー。
アクション以外のシーンでは、人間的心情に関るシーンが多く悲しい気持ちにしてくれます。
さらに不死身とはいえ傷付けばやはり痛いのです。
実際作中ではいろいろな時代の話が少しずつ入っているのですが、剣で決闘しているときなど、刺されて死んだと思ったらまた起き上がりと…笑った方がいいのか怖がった方がいいのか…。(^^;
全体的に暗いトーンですが、戦いの場も文字通り暗くって…ここだけがちょっと残念。
【一言いいたいコーナー】
・「ザ・ワン」がストーリーの重合さは抜きにしてよく似ていました。こちらでは死んだ人間の力を吸い取っていましたが、題材的には同じような感じでしたね。
・この後2作ほど続編が作られたようです。3作目なんか全然しらないんですけど。


ORGANIC STONE(pointdpoさん)の「ハイランダー-悪魔の戦士-(1987)」
RISING STEEL(バーンズさん)の「ハイランダー 悪魔の戦士」
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ハイランダーは、ニューヨークのど真ん中でのチャンバラアクションがミスマッチの斬新さでかなりハマってしまいました。
クィーンの音楽も良かったですね。
”2”は見てなくて、ストーリーを読むとかなり面白そうですが、「とほほ」の出来でしたか。。。
今年もよろしくお願いいたします。
カタナは外国ではかなり異質ですから…今はなんだかよく使われていますが、当時は斬新でしたね。
ミスマッチは一歩間違うとB級に落ちてしまうんですけどね。「ハイランダー」はよかったです。
おお、音楽はクイーンでしたか。〆(。。)メモメモ
2は…なんとも、もう別の映画として作ればよかったようにも思えます。(^^;
何をかくそう、このハイランダー、私のお気に入りSFベスト3に入るのでして・・なんで?って言われるとう〜ん・・・ちなみにあとは「ブレードランナー」「マトリックス」。
ランバートとコネリーが刀振り回すのがかっこいのと、やはり音楽ですかね・・なんと言ってもクイーン書き下ろしの"Who Want To Live Forever"なんて「人生は終わりがあるからこそ美しい、誰が永遠に生きたいなどと望むだろう」なんて歌詞で、フレディ・ファン涙・・・
ストーリーがゲームっぽいですね。日本ではいまいちですが、外国(英国&アイルランド)あたりのクイーン世代(35〜45歳)だったら間違いなく見ていて「あれはいい!」というくらい人気のあった映画です・・なので2作目も作ったのでしょうが、酷かったですね〜〜!!「ヒドゥン2」なみの駄作でした。その後の作品は見てません。
おお、なんとベスト3に入っていましたか。
現代に刀を持ち込んだ意欲的な作品で、実際に観ると違和感がそのまま独特な世界を作り出すことに成功していたように思えます。
クイーンの曲もよかったです。
書き下ろしだったのですねぇ。それは知りませんでした。どうりで作品によくマッチしていますね。
ただ…確かに続編はダメダメでした。この続編のダメノリはおっしゃるとおり、「ヒドゥン」のようです!(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
自分の感想でも書きましたが同じ監督の「シャドー」というファンタジーアクション映画が好きでした
出来はどうってことない、むしろ駄作かもしれませんが
(その割にはかの名優イアン・マッケランが出てたりもします)
少年の頃の僕はとてもワクワクして見ていた記憶があります
子供の時ってこういう割とどうでもいい作品(こう書いては失礼だけど)が
かえって思い出の一作だったりするんですよね、名作とかヒット作以上に
ラッセル・マルケイ監督、今はTVの仕事が多いみたいですが
また映画作ってほしいですね
去年見た「キング・オブ・エジプト」はどことなくこの監督のDNA継いでました
「シャドー」は記憶になかったですが、あらすじを調べてみると、なんだか面白そうですね。DVD出ていないかなー。
同じ監督さんなら期待できそうですね。(^^)
昔の時代に観て感動してしまった作品というものは多いですね。
当時の時代背景、技術、自分の感性によって感動していて、いい思い出になっているので、今観直すといろいろと問題は多いでしょうけど、そういう子供の時代の感動って忘れたくないですね。
「キング・オブ・エジプト」はDVD化されたところですね。
とんでもない特撮が多そうで、楽しみです。
トラックバックもありがとうございました。