2004年(GARUDA) 製作国:タイ 監督:モントン・アラヤンクン 製作:パウィニー・ウィチャヤポンクン 脚本:パウィニー・ウィチャヤポンクン amazon.co.jpで詳細を見る。 |
紀元前80,543年、ある生き物の集団が、世界を支配していました。
彼らは巨大な翼で鳥のように大空を飛びました。しかし決して自分たちの縄張りから出ることはありませんでした(えっ、それで世界を支配?むむ?)。
全盛期が終わりに近づいたころ、強靭で恐ろしい一匹の反逆児が現れました。
彼はほかの生物を殺して喰らい、平和な土地は血で染まりました。やがて彼は仲間たちにとらわれ自由を奪われました。
そして仲間たちはその土地を去る前に反逆児を置き去りにしたのです。
1977年、インド、カシミール地方、パキスタン国境付近の砂漠で、ピエール博士とラシードは謎の生物の化石を発見します。しかしそれは軍の砲撃の中、埋もれていくのでした。
そして…2005年。
バンコク市、地下80メートルの地下鉄工事の採掘現場で、見たこともないような化石が発見されます。
タイ政府はカラシン県サクワン遺跡の博物館に勤める、リーナ(サラ・レッグ)とティム(ダニエル・フレイザー)を呼び寄せました。ピエール博士の娘であるリーナは、タイとフランスのハーフであり、そのことを理由にタイで発掘作業を許されておらず、この発掘作業はもっての幸いでした。
採掘現場は8万年前の地層であることが判り(ティムすごいぞ)、目を輝かせた2人でしたが、その向こうが空洞であることを知ったタイ軍の特殊部隊のリーダートスチャイ大佐は、そこを爆破して中に入ることにするのでした。
あっけにとられながらも中に入った一行が見たものは、当時の光景をそのまま残していたかのような風景…そしてそこには、未だに生き永らえていたガルーダが潜んでいたのです。
DVDのキャッチには「タイ版ゴジラ」…とありましたが、なかなかどうしてどうして。
タイのシンボルでもあるガルーダを敵役として登場させたのは、ある意味冒険だったかも知れません。
基本的にモンスターパニック映画となっていますが、全体的に特徴としてあるのが、主人公でありヒロインであるリーナの存在でしょう。
彼女は今までの主人公と違って非常に「無謀」でした。
本来軍が無鉄砲なことをするのを止めつつ、止められないで悪化して行くのがモンスター映画の王道(^^;なのですが、なんとこの主人公は、軍がテキパキとしている作戦をどんどん無駄にしていってくれるのです。
思わず私は目を見張ってしまいました。(^^;
おかげでかなり嫌な感じで登場した大佐が、後半格好よくなっていたりして。
さてもう一つの特徴としてタイ軍特殊部隊が、普通の軍ではなかったということでしょうか。
大佐の回想シーンにも出てくるのですが、ナーガ(蛇神)と戦うシーンが少しだけあって、これが彼のトラウマにもなっていました。となると彼らは、このような伝説の神などと戦うために組織された部隊?となるわけです。
ただそれにしては大佐はガルーダのことを「あんなのはただの獣だ」と叫んでいましたけどね。
部下の一人に邪悪を払う模様が描かれたナイフを持っている人がいて、これは絶対に伏線になると思ったのですが…うう、でも彼は格好よかったです。なむなむ。
問題のガルーダですが、CGを駆使していい感じで動いていました。
違和感は背中の翼でしょうか。最初出てきたときから地上に出てくるのでは結構小さくって、それがパッケージのように巨大にそびえ立ったりしたり、と思ったら大佐にやられて(大佐、顔狙おう!!)羽をむしる時にはまた小さくなったりと、うーん、さすが神!!って違うって。
なんだかんだで、いろいろと楽しめた作品だったかも知れません。はい。
【一言いいたいコーナー】
・しかしガルーダといえば…やっぱり「超電磁ロボ・コンバトラーV」のガルーダですよねぇ。なんだか似てるし。
しかしバンコクまで白くじらと目っぽい化石したよ♪
しかしナイトメアが娘が反逆されたみたい…
そしてカシミールへサラを採掘するつもりだった。
いつもながら、感心。
探してくるとこが、ちがうなぁ…。
作品より、そこらにびっくりしますぅ。
あはは。
でもタイっていうよりもジャケ写に引かれて借りているといったほうが正しいのですが…ただこの方法って、どーんととんでもない作品を借りることも『よく』あります。(^^;