![]() 製作国:アメリカ 監督:マイケル・ベイ 製作:マイケル・ベイ 原案:カスピアン・トレッドウェル=オーウェン 脚本:カスピアン・トレッドウェル=オーウェン 撮影:マウロ・フィオーレ 音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー amazon.co.jpで詳細を見る。 |

リンカーン・6・エコー(ユアン・マクレガー)は、今日も自分が『アイランド』へ旅立ち、その途中、ボートから突き落とされておぼれる夢を見てしまいます。
『アイランド』とは理想の地であり、汚染されていない最後の楽園なのです。
2019年…地球は汚染され、わずかに生き残った人々は管理運営されているシェルター内のみで生活していました。
楽園である『アイランド』には抽選か、もしくは妊娠した女性だけが移住を許されていました。
いつも同じ服、同じ靴、そして管理された食事に適度な運動…リンカーンはそんな世界に疑問を持ち始めていました。どうして靴が白でなければならないのか、どうして好きなことができないのか。アイランド行き以外の目的が欲しいと…。
ある日のこと、話に付き合ってくれているマッコード(スティーヴ・ブシェミ)に会いに行ったときに、虫を発見します。
外界は汚染されているのにどうして虫が、それ以前にどうして汚染を知らせる警報が鳴らないのか…不思議に思ったリンカーンは、虫を解き放ち、別の空間への入り口を発見してしまいます。そこで彼が見たものは…。
リンカーンは『アイランド』行きが決まって喜んでいるジョーダン・2・デルタ(スカーレット・ヨハンソン)に説明をし、一緒にシェルターを脱出しようとします。
それを知った管理者のメリック(ショーン・ビーン)は、ただちに施設を閉鎖し2人を追いかけようとするのでしたが…。


前半部分がよくできていただけに、ちぐはぐになってしまっているようです。
この作品に登場するクローンは、アグネイトと呼ばれ完全に商品扱いです。
このクローン技術は頭の先から足のつま先まで作っており、人格も形成されています。彼らは人間として生きているといっても過言ではないでしょう。
しかし、人間とはいったい何なのか、それは「アンドリューNDR114」でもテーマとして扱われていましたが、母親から生まれたというだけでその人間が何をしてもいいという理由などあってはなりません。そう、クローンだから殺していいという理屈はなく、彼らは人間として生きているのです。
もっともクローンによる破損した肉体の修復ができるという技術は、劇中の中でもクローン体はあくまでも部品であり感情その他は存在していないという前置きがあり、その上での技術となっています。
つまり人道的に問題があるのは、人格など人間と寸分変わらないクローンであることは、世間からは隠され、施設でのみとんでもなく非人道的なことが起こっているのが、また彼らの悲劇でもあります。
あの病院で内臓をとられようとしている人や、赤ちゃんを産んだ後の出来事は、あまり観ていて気持ちのいいものでもありません。かなり精神的に来てしまうシーンです。
ちょっとレビューがずれてしまったようですが、ラスト近くから再び施設への出来事などは、よくあるオチにつながっていたので、観ながらまさか…と、思っていたらまさかでした。(- -;; ええっ今どきのオチじゃない!!それだけすれていない作り方とも言えますがクローンものでは定番。
またラストシーンですが、この作品はこれから後のストーリーの方が大変そうです。
この続編があればそれはそれで観たいですね。
以前、ORGANIC STONE(pointdpo)さんのところでUPされていた記事で
ショーン・ビーン特別企画:あなたの豆キャラ診断テストをしたときに、この作品に登場しているメリック博士になってしまいました。(^^;
この博士最初は知的かと思っていたのですが、というか知的なのですが、一度切れると怖い怖い、ショーン・ビーンはこういう役もよく似合う人ですねぇ。
あくまでもクローンを商品として扱っているところは立派です。こういう博士がいてこそ、大いに盛り上がるのです。
【一言いいたいコーナー】
・脱出時の開放感はよかったですねぇ。
・元傭兵のリーダーはいい役どころでした。今後(?)も関わりをもってくれそうです。
・ヘリが追いかけてきたところなんて「カプリコン1」を彷彿とさせてくれました。
・リンカーンとジョーダンがバーチャルで拳闘しているシステムはどうやらX360らしいです。(^^;
・二人が出た下界、町並みや人々、車、そしておそらく砂、空気の匂いなど、すべてがはじめて目撃したもののはずなのに、順応が早すぎですよねぇ。
・子供程度の知能らしいですが、いろいろと機転がききすぎです…と思ったのですが「ちゃぴちゃぴさん」の指摘によると知能ではなく、精神のようです。なら少しマシかな。


レンタル放題。(はちさん)の「△「アイランド」」
ORGANIC STONE(pointdpoさん)の「植物たちのささやかな反逆:アイランド(2005)」
sailor's tale(starlessさん)の「アイランド」
Director's Chair(豆酢さん)の「「アイランド」」
【関連する記事】
確か、子供並なんは、知能じゃなくて精神だと思いましたが…。もどかしいHシーンだったでしょ(笑)
その後は、私も気になりますねぇ。
スカさんのピチピチ白スーツも、なかなかでしたね…
(^-^;)
私も、この映画、大々的に宣伝張った割には、普通
でした(汗) 宣伝で、過度の期待をしたのがいけなかった
のかもしれませんが・・・。
本当に、あの施設から出たら、SFじゃ無くなってましたね(笑)
もうラストが思い出せません。2人に、ほのかな恋愛感情を感じましたが、いったいどうなったんだろう?
なるほど、知能ではなく精神年齢でしたか。少し許せそうですね。(^^; 確かにもどかしいところが。
外界でのアクションは凄かったですねぇ。それはそれでよかったのですが、まぁ、少しバランスがって感じでしょうか。
その後の世界は観たいですねぇ、しみじみ。
これは実際に劇場には行かなかった作品で、CMを観たときにもクローンという話が出てきていて、あれ、またクローン?と…同時期にクローン関係の映画を確か観ていたのでなんとも思っていなかったです。(^^;
その無期待状態からでも前半は面白かったですし、後半のアクションもよかったのですが、結構突っ込みどころが多い作品ではありました。
ラストはクローンたちの解放で、広い外界に歩いていくシーはよかったです。急に壮大になっていたりしましたけど。
アイランド、そうですよね「普通かな?」ですよね。ストーリーとしては全然目新しくないです。アクション映画(SF風味)て感じですか。今時のVFXはとても素敵なんですが・・・
「占い」のご紹介ありがとうございます。メリック博士になった白クジラさんは実は切れると怖いひとなのかしらん(爆)。
傭兵役のジャイモンさんは、相変わらずいいとこドリの役でしたね。あの人と、いいひと代表ブシュミさんがいたから、この映画はまだ救われたと思います。
そうですね、大作っぽい感じなのですが、実際ストーリーは…アクションだけとってみると十分に大作みたいなのですが。(^^;
メリック白くじら博士…うーん、どうでしょう。あまり切れたことがないので、判らないのですが、一度切れたときに怖かったと言われたことがあります。(- -;;
ホント、傭兵さんはいいとこどりだったような気がします。しかも途中から出てきて!!(^^;
トラックバックありがとうございまた。
そういえば、gooから受け取るようになってる!!
だいぶ前に拙宅でも怒り交じりの記事をアップしましたが、メリックセンセに思い入れがなくてもあんまり褒められた出来ではなかったです。これはDVDのみでの鑑賞でしたが、映画館で観なくてよかったと思う今日この頃(笑)。
ネガティヴな内容ですけど、TBさせていただきます…。ご笑覧あれ。
お金をかけた映画>ヒットしなければならない>娯楽色が強くインパクトのある映像>大規模なぶちこわし系アクション
て感じでしょうか。
だんだんとお金のかかった大作がパターン化されてきているような・・・
こんばんは、豆酢さん。
やや、怒り交じりの記事がUPされていましたか。
後でまた読みに行かせていただきます。
うーん、私も映画館で観ていると消化不良に陥りそうですが、劇場であのアクションを観ると圧倒されるかも。(^^;
トラックバックありがとうございました。
私としても各シーン、シーンは好きなのですが…。
うーん、そうですね、アクション系はもう大規模なぶちこわし系アクションが入っていなければ超大作ではないというような図式が出来てきそうな作品が多くなってきましたね。(^^;
これはCGさえ使えばいいというリメイク版の風潮にも似ているかも。
特撮がちゃちかったけど、脚本でカバーしている昔の作品の方が物語りに深みがあるものが多そうです。