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2007年02月12日

4Dマン

自分のセオリーを証明すること、それが全てなのだ。

1959年(日本公開1963年)(THE 4D MAN ビデオ邦題:4Dマン 怪談壁抜け男)
製作国:アメリカ
監督:アーヴィン・ショーテス・イーワース・ジュニア
製作:ジャック・H・ハリス
原作:ジャック・H・ハリス
脚本:セオドア・サイモンソン、サイ・チャーマック
撮影:テオドア・J・パール
音楽:ラルフ・カーミシャエル
特撮:バートン・スローン

ストーリー

若き科学者トニー・ネルソン(ジェームズ・コンドン)は、木の棒を鋼鉄板に通す実験をしていましたが、実験機械の出火によって住むべき場所を終われ、兄スコット(ロバート・ランシング)が研究チーフを務める研究センターを頼って来ました。
センターではトニーとは逆に放射能を封印するための硬いカーゴナイトの研究を行っていました。

スコットはトニーの実験には興味を示しませんでしたが、研究員としてセンターにおくようにしてくれました。
ところがトニーは兄が想いを寄せていたリンダ(リー・メリウェザー)に近寄り、いつしか二人の仲は急速に近づいていきます。嫉妬したスコットは深夜トニーの実験装置を試し、放射能で異常をきたしていた脳波のために、物質を透過する能力を身に付けてしまいます。

その日から彼の態度は徐々に変化していきましたが、物質透過の能力は彼を急速に老化させ、生体エネルギーを吸収しなければ生きていけないことが判ります。
人間に触れるだけで相手を老衰させ、頼る人間もいなくなったスコットはついに…。

映画レビュー
ちょっとオススメ望まない能力を持った男の悲しみ、苦しみを描いた作品です。
作中にたびたび登場する言葉が「4次元の吸血鬼」です。どうやら吸血鬼モノの亜流として作られたようですが、実際には血ではなく生体エネルギー。吸われた人間は恍惚となるのではなく、なんと老衰してしまいます。こういうノリは面白いですね。

最初はポストに手を突っ込んで手紙を見たり、面白がっていたスコットでしたが、他人を犠牲にしなければ生きていけないことを知って、嘆き苦しみます。
彼の苦しみは「蝿男の恐怖」を代表とするマッド・サイエンティストに共通するもので、しだいに自我が崩壊し、やがて訪れるのは…。
目障りな人間をこの能力で片付けているところは面白いのですが、ちょっとリンダに固執し続けているのがB級っぽいところでしょうねぇ。

【一言いいたいコーナー】
・子供のころTVで観たのですが、結構怖くって今でも覚えていた作品です。今回も観たのはTV版ですが、悲劇的な作品でした。最後のほうで逃げているときに子供と出会うシーンがあるのですが、TV版ではその後がカットされているのではないでしょうか。あの子供は大丈夫だったのか、ちょっと不安です。
・なんでもネットではかなりの最低映画とされていますが、こういう話は好きだったりして。(^^;
Number347・ラストはB級的なお約束でした。おっけー。
 
ラベル:映画 ホラー SF
posted by 白くじら at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ホラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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