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2007年02月15日

カプリコン・1

作り事の世界がホンモノに見える。

カプリコン・11977年(CAPRICORN ONE)
製作国:イギリス
監督:ピーター・ハイアムズ
製作:ポール・N・ラザルス3世
脚本:ピーター・ハイアムズ
撮影:ビル・バトラー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

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ストーリー
1月4日6時3分過ぎ…カプリコン・コントロールは、火星に向かう有人ロケット発射まであと32分21秒と迫っていました。乗り込むのはブルーベイカー船長(ジェームズ・ブローリン)、ウィルス(サム・ウォーターストン)、ウォーカー中佐(O・J・シンプソン)の三人。副大統領、そしてパイロット妻たち、そして大勢の人々が見守る中、刻一刻と打ち上げ時間が迫ります。

しかし打ち上げ直前、ハッチが開きパイロットたちは有無も言えずにおろされ、ヘリで何処かへ搬送されてしまいます。そんなことを知らない人々の前で有人ロケット、カプリコンは打ち上げられ、一路火星へと向かうのでした。

3人が連れて行かれた場所で待っていたのは、ブルーベイカー船長の16年来の友人でもあり、有人宇宙計画の責任者であるケロウェイ博士(H・ホルブルック)でした。
彼の説明によると、2ヵ月前に大統領の視察があり、宇宙開発での成果が上げられていない今、今回の計画が最後のチャンスであり失敗は許されないと言い放たれてしまっていたのです。ところが制作費をケチったために、生命維持装置が欠陥品となり、3週間しか働かないことが判ったのです。
やむなく3人を降ろし、この場所に火星そっくりのセットを作り成功に見せかけようというのです。

そんな馬鹿げた計画には賛同できないと拒否する3人でしたが、現在飛行中の家族を人質にされ、しぶしぶ承諾してしまいます。
こうして世間を欺く計画は進行しました。
9ヵ月後…あとは大気圏突入後、コースを少しずらし救出隊到着前に3人を落下地点に送るだけになったとき、カプリコンは事故により大気圏で燃え尽きてしまいます。
死してなお生きている3人は身の危険を感じ施設を逃げ出しますが、ケロウェイ配下のヘリが彼らの追跡を開始、灼熱の砂漠に死の脱出行が繰り広げられるのでした。

一方、個人的にカプリコンとの通話を調べていたNASAのスタッフ、ウィンターからカプリコン計画に秘密があることを知った記者コール・フィールド(エリオット・グールド)にもNASAの暗殺者が派遣されていました!

映画レビュー
オススメ当時大反響を受けたSFサスペンスモノですね。
予算削減のために、火星セットを作り上げ、火星に人を送り込んだことにしてしまうという、その発想が怖い。そらに恐ろしいのは大気圏突入時の事故がなければ彼らはのほほんと賞賛を浴びてしまうことにあります。
船長たちは『凄い』『人類の誉れだ』などという賞賛の嵐を受け、最愛の妻、息子にまで心からの祝福を受けてしまいます。そんな妻たちを人質にとられ、何も言うことができず芝居を続ける彼らの奥底には、どんな気持ちが渦巻いていたのでしょうか。

後半は脱出劇ですが、ここに登場するヘリがまた怖い演出でした。
パイロットが出てくるのはほんの数箇所だけで、ほかはヘリがまるで意識を持っているかのように追いかけ、襲ってきます。まるでヘリ同士がしゃべっているような錯覚まで覚えるほどでした。

あと忘れてはならないのが記者コール・フィールドの存在でした。
NASAのウィンターが個人的(!)に通信記録をとっていたために、3人がいるところがバレそうになるくだりはちょっと吹き出しそう。とんでもない穴があったものです。しかし、そこからいろいろな手がかりから真相を探し出していくところは面白いところです。

1977年なのでいろいろとチャチいところは多いですが、音楽ともマッチしている演出は今観ても見事なところが多いです。
でもリメイクはいいですよ。(^^;

【一言いいたいコーナー】
・何度聞きなおしても逃げるときの東西南北と、捕らえてからの支持の方角が間違っているような気がするんですけど。
・ラスト近くに登場する農薬散布機を操縦する男がなんとテリー・サバラスです。いい性格の男を何気に演じていました。(^^;
・実際問題成功していたら火星の土を見せろとかならなかったのかな。
Number349・なんでも数年前に実際に同じような疑いがもたれたとか…っていう話もありましたね。
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posted by 白くじら at 22:18| Comment(6) | TrackBack(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
白くじらさん、大丈夫ですか?
あんなに熱が高かったのに…。私も、やっとマシになりましたが、咳がとれません。高熱が出なかった分、中にこもってたのかな?

カプリコンは観てないわぁ。
白くじらさんちにお邪魔すると、観てない映画がいっぱい!しかも何気にB級テイストも多くて、また嬉しい(笑)
(これは有名映画だけどね)
Posted by ちゃぴちゃぴ at 2007年02月16日 01:46
アポロ11号の月面着陸の映像はスタジオでキューブリックが撮影したものだとかいう疑惑がありましたが、どうなったんでしょう?キューブリックならもう少し良い画を撮っちゃいそうな気がしますね。(笑)
国家規模の陰謀モノですが、ちゃちぃ感じが逆に「ありそうな話」を醸していました。ラストも地味に痛快で良かったです。
Posted by c.mama at 2007年02月16日 17:43
ハイアムズの最高傑作ですね、これ!

陰謀サスペンスの最高峰ですよ!

ちゃちい部分はあんまり気になりませんでしたね。あの時代に作られているからこそ一層リアルに感じられます。

いまリメイクされてもここまでのリアリズムは演出できないでしょうね。トニー・スコットあたりがテキトーに作りそうで怖いです。(笑)
Posted by shit_head at 2007年02月16日 22:43
こんばんは、ちゃぴちゃぴさん。

ちゃぴちゃぴさんも大変そうですね。
私はせきはほとんど出ないのですが、頭が痛くって、しかも熱でぼーとしていたので考え事が疎かになっていたような気がします。
ちゃぴちゃぴさんもお大事に。(_ _)

最近はちょっといろいろなものを観ていますが、怖いのばっかり連続で観たので毛色を変えています。(^^;
「カプリコン・1」は面白いので、機会があればぜひどうぞ。
Posted by 白くじら at 2007年02月16日 23:20
こんばんは、c.mamaさん。

月面着陸の話題は私も聞きましたが、ホント、キューブリックの映像なら美しい撮り方でしょうね。(^^;
結末がどうなったのかは私も知りません。

かなり大掛かりな組織だったようですが、あの理由でここまで大きい事件になったのは、ケロウェイたちもそれだけ宇宙開発に情熱を燃やしていたのかも知れませんねぇ…どもどこか歯車がおかしくなったようですが。
Posted by 白くじら at 2007年02月16日 23:26
こんばんは、shit_headさん。

いい作品ですね。
私もこれは何度も繰り返し観ています。
チャチいのは私も年代を考慮してみる口ですから、気にはしませんが、今から観る人たちにはちょっと難しそうですね。

しかし各所にちりばめられているサスペンスを盛り上げる演出は今のCGに頼っている作品群に見習って欲しいとも思えます。
Posted by 白くじら at 2007年02月16日 23:31
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