1994年(DRUNKEN MASTER II) 製作国:香港 監督:ラウ・カーリョン 製作:エリック・ツァン 製作総指揮:レナード・ホー 脚本:エドワード・タン 撮影:チャン・ユイジョウ 音楽:ウィリアム・フー amazon.co.jpで詳細を見る。 |
父ウォン・ケイイン(ティ・ロン)と手伝いのツォウと共に薬の材料を仕入れに出かけていたフェイフォン[黄飛鴻](ジャッキー・チェン)は、長春駅の税申告所で税金を払いたくないばかりに、父に内緒で薬用人参をイギリス領事の荷物に紛れ込ませてしまいます。
ところが列車の中で人参を回収しようと荷物室に入ったとき、その領事の荷物を狙う男と鉢合わせ、出発間際の列車の下で戦いが始まってしまいます。その男は年配のわりに凄腕の槍使いで、酔拳を使うフェイフォン以上の腕前でした。
結局戦いは列車の発車で中断され、男は人参の箱を手に入れることになるのでした。
間違った箱はフェイフォンの手に入り、その中にはなんと皇帝の印章が入っていました。
家に戻ったフェイフォンは母リン(アニタ・ムイ)と一緒に、無くなった人参をごまかしたり、買い物先で禁止されている酒を飲んで酔拳を使い、ついに厳格な父から家を追い出されてしまいます。
さらに自分を恥じるフェイフォンに、昼間の荒くれどもが仕返しに来、戦わない彼はボロボロにされてしまうのでした。
一方、ようやくフェイフォンの行方を突き止めた、年配の男がウォンの家にやってきました。
彼の名はフク・マンケイ(ラウ・カーリョン)、有名な軍人武道家でした。
フクは中国の国宝を国外に持ち出そうとしている一味を倒すために、印章を奪おうとしていたのです。そのことを知ったフェイフォンは彼に印章を返しますが、その席に領事館の手先の集団が襲いかかってくるのでした。
多勢に無勢、ついに背に一撃を食らってしまったフクを先に逃がし、独り奮戦するフェイフォン…しかし銃声がとどろき、彼がその場に向かったときにはフクは倒れ、印章もまた奪われているのでした。
怒るフェイフォンは、ついに領事館に忍び込む決心をするのでしたが…。
16年前の傑作「酔拳」の続編です。とはいってもストーリー的に前作のものを引きずっているわけではないので、この前の作品を観ていなくても楽しめます。
すでに酔拳の使い手であるフェイは、外国の陰謀に巻き来まれるというスケール的に大きい物語ですが、実際にはそのために戦うのは製鉄所という「やや(゜゜)」なのですが、酔拳を使うために飲む酒が工業用アルコールというとんでもないもので、果ては火まで吹いていました。(^^;
こういうものでパワーアップを果たすオチは「ヤング・マスター」でもありましたが、うーん、何回観ても面白いかも。
戦いとしては中盤のフクと一緒に戦う、料亭での大立ち回りには手に汗を握りました。昔からああいう手斧で襲いかかってくる連中には、身震いしてしまうのです。普通の担当のような鋭利なものではなく、斧というのは刃も大きく…うう、あんなものを背に受けるのは想像したくないほど怖いのです。
後半の戦いはもうジャッキーならではの戦いのオンパレードで面白かったです。それにしても敵役の姑息なことよ。
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