![]() 製作国:香港 監督:ユエン・ウーピン 製作:リー・リンチェイ 脚本:イップ・クォンキム 撮影:ラウ・ムントン amazon.co.jpで詳細を見る。 |

明朝時代、少林寺で学ぶ兄弟子クンパオ(リー・リンチェイ)、弟弟子テンパオがいました。
クンパオは温厚でしたが、テンパオは気性が荒くクンパオよりも背が高かったためにみんなの前では兄弟子と呼んでいましたが、それ以外では兄さんと呼べというほどでした。
それでも2人は仲がよく、共にほかの修行僧よりも過酷な修行をしていました。
羅漢堂での武術大会の時、テンパオは小さい時からのいじめっ子であるシンバオと戦うことになりましたが、シンパオが卑怯な手を使ったことに怒り、やりすぎてしまいます。
シンパオの師匠である審判は怒りテンパオを、そしてそれを助けようとしたクンパオを取り押さえようと、羅漢の陣で襲いかかってきます。
危機一髪のところを2人の師匠が助けますが、2人はそのまま少林寺を去らなければならないことになりました。
街に出てきた2人は、食べ物にも困るほどでした。
やがて出会った街の人たちとのふれあいを通じ、人たちと生きて行こうとするクンパオ、出世し権力を手に入れようとするテンパオ。2人の想いはすれ違い、ついに将軍の前での失敗を償うためにテンパオは、クンパオたち街の反逆者たちを、一網打尽にしようと罠をかけてしまいます。
壮絶なる戦いの中、次々と殺されていく仲間たちの叫びは裏切り者に対する無念の悲鳴。かろうじて助け出されたクンパオは生き残った人たちの信頼もなくし、ただ一人、捕まってしまったチェシュ(ミシェール・キング)たちを救うため乗り込みますが…。
師匠がテンパオに託した木の書…
樹木に関する書は心が乱れたときに役に立つだろう…しかし…。


太極拳に関する物語はかなり後半になりますが、そこまでのアクションもワイヤーアクションの極みのような感じで恐るべしです。
この話では人間のエゴが極めて強く出ていました。
少林寺の審判は愛弟子かわいさにテンパオ、クンパオに問答無用で襲いかかりますし、人を人とも思わないリュウ閣下などその極みです。
そんなリュウの元に行ったテンパオは元々の気性の荒さから、周りが見えなくなり、自分の都合から仲間を裏切ってしまいます。それでもクンパオを自分の元に呼ぼうとしていた彼は、こんな世界で唯一心が許せる人間が欲しかったのかもしれません。
しかし彼のとった行動は、純粋なクンパオとの間に決して埋められない溝を作ってしまいます。
中盤の処刑台(?)での死闘は、2人の立場を決定的にしてしまうものでした。
これによってテンパオは2度と戻れない修羅への道を…逆にクンパオは木の書から太極拳をあみ出します。
2人の戦いは避けられないものとはいえ、同じ釜の飯を食べて育った兄弟たちのなんという過酷な運命だったことでしょうか。なむ。
【一言いいたいコーナー】

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密かに観たことあります。
リー・リンチェイの動きって思わずみとれてしまいます。
実はストーリーをほとんど覚えてないのですが、
アクションだけは印象に残っています。
ミシェール・キングも出てたのですね。
知りませんでした。
(当時は彼女の事を知らなかったので・・・)
また観なおしてみたくなりました。
なにゆえ密かに…。
私はこの映画でリー・リンチェイが好きになった口です。しかもこのころは「少林寺」も彼だったことを知りませんでした。(-o-;;
この作品での動きは素晴らしかったです。
ミシェール・キングもこれを観るまでは実は知りませんでした。
なんだかオトク感がありました。彼女も素晴らしいアクションをしていましたね。