2004年(KILL BILL:VOL.2) 製作国:アメリカ 監督:クエンティン・タランティーノ 製作:ローレンス・ベンダー 製作総指揮:E・ベネット・ウォルシュ 脚本:クエンティン・タランティーノ 撮影:ロバート・リチャードソン amazon.co.jpで詳細を見る。 |
トゥーパインズ協会の惨劇から4年6ヵ月…再びエルパソに戻ってきたブライドの次なる標的はバド。
バドはビルの実弟でしたが昔の面影は見る影も無く、バーのガードマンもまともに務まらないアル中と化していました。
半蔵の刀を手に彼のトレーラーに侵入するブライド…しかし開けた途端バドのライフルが火を吹きました!アル中でもサイドワインダーと呼ばれたほどの男です。返り打ちにあったブライドは「苦しみながら殺せ」というエルの指示によって…生きながらにして墓地に埋葬されてしまうのでした。
闇の中で思い出されるビルとの生活の日々、そして白蓮教パイ・メイとの修行の日々…。
2003年「キル・ビル Vol.1」
2004年「キル・ビル Vol.2」
冒頭で結婚式のシーンが入っていました。
それによるとあれは結婚式のリハーサルだったようです。そしてその場にビルも立ち会っていたのです。しかし…その後は1で語られたとおりですが、それまでの参加者の描写がなんとも悲しいです。
今回は緊迫したシーンやアクションの連続ではなく、なんだか彼らの日常を描いたような作品になっていました。
そしてブライドがまだ暗殺団で働いており、ビルと一緒に生活をしていたころの話が出てきます。
ビルはどうやら相当ブライドを気に入っていたようですね。
後から知ったのですが、予告編には「ザ・ラブ・ストーリー」と入っていたぐらいで…かなり作り方の路線が変わってしまったようです。Vol.1の壮烈なる死闘を経験している人には、肩すかしのような感じになるのではないでしょうか。
それでも復讐は続くのですが…個人的にはバドやエルの倒され方はあまり好きではありません。もう少し突っ込んだものにして欲しかったです。
アクション系の盛り上がりとしては前半山場で後半が…って感じで逆ですね。(- -; ただビルとの決着がどのような形であれ、付けられたのを見なければならないのは、やはりVol.1の作り方所以でしょう。
【一言いいたいコーナー】
・最後のエンディングの部分で役者名に線が引かれている部分があるのですが(オーレン・イシイに線ではなく、ルーシー・リューに線…)、ダリル・ハンナ(エル)のところには線ではなく?が…むむ。結局…。
・半蔵の刀は凄いという話が何度も出てきます。Vol.1ではヤクザ相手に戦っていたのでその凄さも判ったのですが、今回はブライドの半蔵の刀VSバドの半蔵の刀、そしてVSビルの半蔵の刀だったので、目立った差はわかりませんでした。「半蔵の刀を比べるときは別の刀と比べろ」バド談。
・未公開シーンは昔話でブライドとビルが一緒に町(昔の中国みたいです)を歩いていた時に、ならず者に言いがかりをつけられてビルが戦うところがあります。ビル、強いぞ!
・ビルとブライドとの関係は判りましたが、なんともビルはもうお年なのでちょっとみると恋人というよりも師弟関係に見えてしまうのが困りものです。
・パイ・メイの五点掌爆心拳…受けたものは5歩歩くと心臓を破裂させて死ぬという…恐るべし。こういうわけの判らないものが混ざっていたりするのはキル・ビルの特性でしょうか。面白いので好きですけど。
【関連する記事】
派手さは控えめでしたね。ラブ・ストーリーだもん。
あたしは、1の方が好きですけど…(=^^=) ニョホホホ
はい、そうですね。
これはラブ・ストーリーですから。(^^;
でもやっぱりもっとハデな方がよかったですねぇ。
これが1作目だったら別になんとも思わないのですが、2になりますし、1を気に入っている人が観ると物足りないですね。