![]() 製作国:アメリカ、カナダ 監督:ルパート・ウェインライト 製作:ジョン・カーペンター、デヴィッド・フォスター、デブラ・ヒル 製作総指揮:デレク・ダウシー、トッド・ガーナー、ダン・コルスラッド 脚本:クーパー・ライン 撮影:ネイサン・ホープ 音楽:グレアム・レヴェル amazon.co.jpで詳細を見る。 |

オレゴン州アントニオ島、KABの灯台スタジオのスティビー・ウェイン(セルマ・ブレア)の放送が島中に流れました。
今週はアントニオ・ベイを作った『島の父』、4人の勇者、リチャード・ウェイン、デビッド・ウィリアムズ、パトリック・マローン、ノーマン・キャッスルの除幕式があるのです。
釣り船シー・グラス号のキャプテン、ニック・キャッスル(トム・ウェリング)は相棒のスプーナーと客の相手をしていましたが、錨を上げるときに海底の何かを引っ掛けてしまいます。
その夜、濃霧が発生しました。
それは風に逆らい、黙って船を出したスプーナーと女性たちの乗ったシー・グラス号に接近。霧の中でスプーナーを除く若者がありえない事故にあって死んで行ってしまいました。
一方、そんなこととは知らないニックは、スティビーに会いに行こうと車を走らせていたときに、半年振りに島に帰ってきたエリザベス・ウェイン(マギー・グレース)に出会い、そのまま家に戻ってしまいます。
次の日、生き残ったスプーナーの無実を証明するためにニックとエリザベスは手を尽くしますが、そんな中、ボートハウスで、船に残されていたビデオを観ていたエリザベスは、ひょんなことから海と接している床から落ち、ビデオをなくしてしまいます。さらに這い上がろうと壁を上ろうとした彼女は、崩れる壁の中からパトリック・マローンの日記を発見してしまいます。←このあたりかなりご都合主義で開いた口が。
それを読むエリザベスとニックは、1871年にある事件が起こったことを知ります。そしてそれは、エリザベスの悪夢の元となる事件でもあったのです。
濃霧の迫る中、彼らは真実を知ろうと車を出すのでしたが…。

1980年「ザ・フォッグ」
2005年「ザ・フォッグ」


まず困ったことにザ・フォッグなのに霧のないところでの超常現象が多いことと、霧が出てもやっぱり謎の現象が多く、亡霊たちの姿はほとんど出ていませんでした。(- -;; ディン号に関しても秤の刻印から名が出ただけで、やたらと刻印があちこちに出ていました。
また霧の演出は、さすがに最近の作品なので感じの霧状でしたが、どっちかというと煙に近いのではと思ってしまいました。動きもずいぶんと早いんですよね。これならは静かに接近していた旧作の方が、恐怖感が煽られると思います。
また、同じ名前で同じような役柄として登場人物たちがいるのですが、微妙に変えているところがますますB級にしているようです。たとえばニックはエリザベスと恋仲でしたが、この作品中ではスティービーにも手を出しているようでしたし、エリザベスとも無意味に長いシャワーシーンが。(^^;
最近のものらしい演出としては、スティービーとダンがTVカメラでお互いの様子を見られるようにしたこと。これはあとでダンが死ぬときに役立っていました。もっともその前にスティービーが「霧に近づくな!」という警告は、その時点でスティービーがそれほど霧に対して警戒していなかったようなので、説得力もなにもありませんでしたが。
調べ物をGoogleを使うところも現代的ですね。
さらに困ったところとしては、これは旧作にもあったので同じようにしたのでしょうが、スティービーが電話連絡をしていたときに、電信柱に上がってきた霧が電線を切断してしまうシーンがあります。ここまではいいのですが、電話がつながらなくなった彼女は、あろうことか携帯を出してかけようとします!しかし『なぜか』つながりません。(^^;
さて、ここで問題は、過去の事件が起こったのは1871年(なぜか旧作と10年の違いがある)。もし100年後であれば今は1971年、この時代にTV電話、Google、携帯があったのでしょうか。(- -;;
しかし作中では100年という言葉はなかったようですし、単に除幕式があるとだけあるので、2000年前後なのかもしれません。
と納得させていたのですが、どうやらこの作品にはキャッチコピーがあり、なんと『100年前の罪を償え』となっているらしいのです。となると、やっぱり舞台は1971年じゃん!!(!_!) キャッチを作った人が間違ったのか!!
そして…ラスト、とんでもない光景を目撃してしまい、ちょっと立ち直れなくなりかけました。
これはもうホラーじゃない。(T T)
【一言いいたいコーナー】
・前作では亡霊のリーダーであるブレイクに対して村人たちも伝性病を阻止するため(ついでに黄金も)、という大義名分もあったのですが、こんどは単にホントにお金だけのために大量殺人を犯している村人たち…こりゃ恨まれて当然?やられるほうに、まったく上量酌量の余地がないのも珍しいかも。(^^;
・ついでに魔の時間も、霧も、倒される数も関係ないんじゃ。


年がら年中爆走するブログ!!(shit_headさん)の「ジョン・カーペンターの佳作ホラーをリメイク 「ザ・フォッグ」」
肉球シネマブログ(アニーさん)の「【 ザ・フォッグ 】」
りらの感想日記♪(りらさん)の「ザ・フォッグ」

DVDレンタルサービス ぽすれんの「ザ・フォッグ 劇場公開版」
【関連する記事】
やっぱり、ダメですか(汗)そうですよねぇ〜。
初代見てなければ、不気味な雰囲気だけは味わえる
と思うのですが、初代が恐い!・・と言う話なので
リメイク?は、キツイかもしれないですね〜。
やっぱり、リメイクは厳しいなぁ〜(汗)
トラバお願いします(-^□^-)
これ、なんか観る気が起こらなくてはや数カ月…。HDDで寝ています。
我が家のあたりは、11月くらいから、霧がすごいんですよ。それで借りてみたはず。
ますます萎えてきちゃったなぁ…。
そうですねぇ、旧作を観ていなければまだ耐えられるかもしれませんが、連続して観るとあらゆる点で何か突っ込みたくなってしまいます。
旧作は、そこらかしこでホラーならではの恐怖のつぼを押さえている作品で、今となっては定番ともいえる作りですが、今作は霧の壮大さや、超常現象での殺人が多く、とりたてて精神的に怖くないんです。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
あちゃ、このレビューではますますHDDから取り出される日が遠ざかりそうですね。(- -;;
んー、こればっかりはなんとも言えませんが、いいところもなんとか探してあげたいのですが…やっぱり霧?
って…えっ、ちゃぴちゃぴさんの近くも霧?!
もしノックされても出て行かないでください!!(^^;
あら〜、これって とほほー だったんですね〜。
前作を観ていないので、こんなものかー、と単純に納得してました。携帯のことも全然気づかず(^_^;)観るまでは、もうちょっと怖いのかな、と思ってたんですけど、全然ホラーじゃなかったですね。強いて言うならゴシックホラー? あ、ホラーがついてる(笑)
んー、そうですね。
旧作と一緒に観たためか、余計にアラが見えてしまって、とほほー評価になってしまいました。(- -;;
旧作をもしまだご覧になっていないのであれば、一度ご覧ください。
特撮などは昔のものなので、それなりにですが、恐怖感はストレートに来ていると思います。
そこにはラブストーリーなどは皆無でしたけど。(^^;