![]() | 公開年 | 2012年 百萬巨鰐 MILLION DOLLAR CROCODILE |
制作国 | 中国 | |
監督 | リン・リーシュン | |
原案 | ||
制作 | ||
制作総指揮 | ジャオ・シュンリアン | |
脚本 | リン・リーシュン | |
撮影 | ||
音楽 | ||
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杭州…闇市場でワニを購入したリウは、ワニ牧場を経営していましたが、20年後の2011年…今やワニに餌をやれないほどの経営難に陥っていました。
近くに住む警察官の息子であるシンは、ワニ牧場の中でもとんでもなく巨大なワニ、マオが大のお気に入り。そんなシンの眼前でマオを含む全てのワニが業者に売り渡されてしまいます。
業者はワニをワニ料理を食べさせる食堂に売りました。店長ジャオ(ラム・シュー)は20年も前からマオを食べようと狙っていたのでした。
マオの前で調理のために殺されてしまう仲間たち。そしていよいよマオの番…しかしマオは解体者を振り切り逃げ出すのでした。
一方、イタリアで10万ユーロを稼いで戻ってきていたウェン(バービー・スー)は、その性格ゆえにボーイフレンドに振られ茶畑を歩いていたところを逃げ出してきたマオと遭遇。なんとか難を逃れはしたものの、10万ユーロの入ったバッグを食べられてしまうのでした。
偶然にもシンの父親であるワン警官と出会えたウェンは、なんとかワニを探し出してお金を取り戻してくれるように頼むのでしたが…。
そしてまたマオが逃げ出したことを知ったリウもまた、北京から杭州へ戻る決意をしていました。


マオが子供のころに捕まり、リウとの出会いを経て牧場へ、そして20年後(かな?)に食堂への過程は見ていて結構生々しくて怖いです。しかし逃げ出してからは、どっちかというとコメディ要素の方が立っていたように感じられます。時にヒロインのウェンが登場してからは…最初、ワニ革らしきバッグを持っていたので、次の犠牲者かな?と思っていたのですが…ここまで深く絡んでくるとは思いませんでした。
ワニ事件をきっかけに、ウェン、警官のワンそして息子のシンとのドラマを主軸にマオとの絡みがほかのモンスターモノとは一線を画していたように思えます。
なんだか不思議な作品でしたね。
【ここがいい!】
・最初はどうにも我儘で自己中心的な困った女性として描かれているウェンですが、次第にけばい化粧が取れていくにつれて魅力的に感じられます。化粧と共に性格も変化していったようです。
・ラストがあまりにもあっけないですが、ある意味リアルなのかもしれません。
・マオとのカーチェイスはなかなかのものでした。それにしても茶畑を失踪するワニという構図は初めてかな。
・「へたくそ」と呼ばれているワン警官が拳銃の練習にTVゲームを使っているところが、役に立つのかどうかというところは除外しても笑えます。
・リウにとってワニの存在は特別だったのでしょう。家族をも顧みず…しかし奥様のかけた言葉はあまりにも冷たかったです。20年ですから離婚していなかっただけよかったということでしょうか。(- -;;
【ここは問題かな?】
・結構な大事件になっているはずなのですが、湖の向こうの方では普通に人が歩いていたりして…ちょっと白けます。
・リウやシンがマオに信頼を寄せているようなのですが、どうもマオにそういう風な感情が本当にあったのかどうかは微妙です。これこそ人間側の身勝手な思い込みなのかもしれません。
【一言いいたいコーナー】

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