![]() | 公開年 | 2013年 Pacific Rim |
制作国 | アメリカ | |
監督 | ギレルモ・デル・トロ | |
原案 | トラヴィス・ビーチャム | |
制作 | ジョン・ジャッシニ、メアリー・ペアレント、トーマス・タル | |
制作総指揮 | カラム・グリーン | |
脚本 | トラヴィス・ビーチャム、ギレルモ・デル・トロ | |
撮影 | ギレルモ・ナヴァロ | |
音楽 | ラミン・ジャヴァディ | |
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2013年、グアム沖深海周辺の裂け目から出現した怪獣がサンフランシスコを襲撃しました。その巨大な敵を撃退するのにアメリカ軍は実に6日間を要しました。
やっと平和になると思われましたが、数か月後、次の怪獣が出現し人類はPPDC(環太平洋防衛軍)を発足、怪獣と戦うために巨大人型兵器イェーガーを開発するのでした。
巨大なイェーガーを自由に操作するため、パイロットの脳神経とオペーレーティングシステムを直結した方法は画期的でしたが、脳神経がフィードバックに耐え切れず、パイロットを2人にし、右脳、左脳と分担することによって解決。ここに戦局は大きく変わりイェーガーは怪獣たちを圧倒し、戦いはイベント化し、パイロットたちはヒーローとなるのでした。
7年後…ますます強大になっていく怪獣はついにカテゴリー3と呼ばれ、怪獣ナイフヘッドがアンカレッジを襲撃。ベケット兄弟の登場するイェーガー「ジプシー・デンジャー」が防戦するも思わぬ反撃にあい、兄ヤンシーは戦死、残されたローリー(チャーリー・ハナム)は辛くも1人で撃退しますが「ジプシー」もまた大破してしまいます。
さらに5年後…カテゴリー4が出現する中、イェーガーも第5世代へと進化していましたが撃退は難しく、PPDCは度重なる損失にイェーガー計画を中止。代わりに「命の壁」と呼ばれる防御策へと変えました。
しかし「命の壁」はあまりにも脆く人類の終焉は近づいたかに思えました。
そんなとき、かつての司令官スタッカー・ペントコスト(イドリス・エルバ)は、残存するイェーガーとパイロットを終結し最後の作戦を決行しようとしていました。集められたイェーガーは、最新第5世代でもあり、すでに11体もの怪獣を葬り去っているハンセン親子の搭乗するオーストラリアの「ストライカー・エウレカ」、三つ子タン三兄弟の搭乗する第4世代、中国の「クリムゾン・タイフーン」、第1世代でありながら強大なパワーで壁を守り続けていたロシアの「チェルノ・アルファ」、そして修復された第3世代の「ジプシー・デンジャー」…この機体には5年前の戦で兄とシンクロしたまま失ったというトラウマを持ち、各地の壁建造をしていたローリーが呼ばれました。しかしローリーの相棒となるパイロットはまだ決まっておらず、一番のパイロットと思える森マコ(菊池凜子)の搭乗をスタッカーは何故か許しません。一体彼女に何が?
一方科学者たちは、怪獣たちの出現頻度から近いうちに怪獣が2体同時に出現することを示唆していましたがそれが現実に。最終計画前に2体の怪獣の同時襲撃をキャッチしたスターカーは、「ストライカー・エウレカ」「クリムゾン・タイフーン」「チェルノ・アルファ」を守りにつかせるのでしたが…。


まさに怪獣時代で育ち、ロボットアニメを見続けてきた世代にはもう感涙の作品ではないでしょうか。
しかも普通ならモンスターとか新しい名称をつけるのが海外映画ですが、嬉しいことに日本では普通の「怪獣」という名称を付けてくれています。ただ最後の方では訳は怪獣ですが、モンスターって喋っているところもありましたけど。(^^;
冷静な目で観れはバカバカしいかもしれない、整合性もおかしい、でもこういうストーリー(^^;を、まじめで、そして本気で作り上げてしまうのがハリウッド・パワーなのでしょうねぇ。うーん、素晴らしい。
あ、そうそう、B級ファンであることも重要かもしれません。(^^;;
【ここがいい!】
・搭乗するイェーガーの特徴やデザインもいいですが、怪獣たちにも個性をきっちりもたせているところがいいですね。結構な数の怪獣が登場していたと思います。
・レーザーやミサイルといった近代兵器がほとんどなくって格闘というのがやっぱり燃えますね。イェーガーにとっては優しくない戦い方ですけど。個人的に私は名前は違いますけどあのガリアン・ソードが出てきたことに興奮でした。
・昔のロボットモノでは5人がシンクロしなければ合体できないとかいろいろとありましたけど、今回は2人、序盤にどうして2人でなければならないのかの説明がありましたけど、右脳と左脳を分担するというのは画期的(?)だったような。ただ、右脳だからどうの、左脳だからどうのという演出はありませんでしたけど。
・森マコの幼年時代、怪獣オニババに追いかけられるのが芦田愛奈ちゃんでした。ドリフトと呼ばれる2人のパイロットをシンクロさせる技術で過去の映像(ウサギと表現されています)が見られるのですがそこに登場です。わずかなシーンですが逃げる時の表情、オニババが歩いている時のビクッとしたところ、そしてパイロットを初めて見る時の表情はとてもよかったです。パイロット登場シーンはちょっとウルっとすらなりました。これがハリウッド・デビューなんですね。拍手です。逆に出ずっぱりな菊池凜子さんの方がちょっと…。(>_<)
・シンクロしているときのパイロットたちの動き、下手すると笑っちゃうところかもしれませんが、こういう演出がいいですね。それに合わせてイェーガーが動くところもいいです。
・暗いシーンが多いですが、イェーガーたちの格闘シーンが恰好よすぎ。特に「ジプシー・デンジャー」が救援に登場することろなんて最高です。やっぱり最新型を旧型が助けるのはお約束ですが、わくわくして手に汗握ります。
・序盤で登場したナイフヘッドが犬かきしていたり、「ジプシー・デンジャー」が防波堤でギリギリ止まった時に係船柱(ボラード)にコツンと当たって鳥が飛ぶとか、ビル内を破壊していた時に無限運動の振り子が動いたり(これはちょっと変?)など、拘りが感じられます。
・科学者2人の対比と実験を通して分かり合える過程がいい。あの神経質な人がいいですねぇ。
【ここは問題かな?】
・怪獣とドリフトするのはいいのですが、それが別の怪獣に察知されるとか、生まれたばかりの怪獣の脳からでも情報が取れるというのはなんだか変な気がしますけど…あれはクローンでもないでしょうに。
・ハンニバル役でロン・パールマンが登場していました。顔だけでインパクトありますねぇ。ただ咀嚼されましたし、ラストのオチはどうなのかなぁ。(^^;
・中国のシャッタードーム防衛で「2人の犠牲」が…言ってましたが5人では?町では死にまくっていたと思いますし…2体ってことだったのかな?(@@;
・脱出カプセル…ほかの機体にはついていないのかー!カプセルは裂け目を通れるのかー!
・死亡フラグがあちこち立ちすぎー。
【一言いいたいコーナー】
・一番最初のシーン、海で漁船って…やっぱり「ゴジラ」を意識しているんでしょうかね。
・パシフィック・リムは環太平洋沿岸のことです。
・こういう作品ですからエンドロール途中にオチがあるのも予測できると思うのですが、終わったとたんに退席される人が多かったことがもったいないですね。


2013年「パシフィック・リム」
2018年「パシフィック・リム アップライジング」

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sailor's tale(starlessさん)の「パシフィック・リム」
ORGANIC STONE(ptdさん)の「正しいオタクの拗らせ方:パシフィック・リム(2013)」
陽面着陸計画(なるはさん)の「『パシフィック・リム』」
夫婦でシネマ(wancoさん&nyancoさん)の「パシフィック・リム」
RockingChairで映画鑑賞(YANさん)の「パシフィック・リム」
miaのmovie★DIARY(mia☆miaさん)の「パシフィック・リム」
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【関連する記事】
怪獣の存在にロマンがないといいますか。
ウルトラセブンみたいに親玉が出てくればまだ違ったのでしょうが…
あっ!それが続編か!
なるほど、確かに今回の怪獣たちの存在は単なる兵器として描かれていましたね。赤ちゃんなどもいるわけですから、そういうところをもっと掘り下げれば日本の怪獣に近くなったかもしれませんがアクシュン面が緩和されちゃうかな。
一応、親玉みたいなのは出てきましたけど…私はあそこでは出てほしくなかったかなぁ。(^^)
トラックバックありがとうございました。
お久しぶりです。
この映画は久々に面白い映画を見たなあって大興奮でしたね。
ユーモア有り、泣かせるシーン有りで。ヒロインの扱いもアメリカンなSF大作とはまた違って日本人受けしそうな。こういう映画がもっと流行ると良いなあって思います。
怪獣はどこかで見た様な姿だったり、いろいろ進化したりで良かったと思います。この映画、ラブクラフトのクトゥルフ物語からもアイデアを借りて来てるらしいです、怪獣の正体や意識交換はそれっぽかったなあ。
怪獣もイェーガーも個性があってそれぞれ別に映画が作れそうですよね。続きが見たいですね!
愛奈ちゃんは演技がうますぎてCGか?!って思っちゃった・・・
TB返しさせていただきます。
ではでは!
お久しぶりです。(^^)/
最初から最後まで大興奮の作品でしたねぇ。(^^)
こういう作品を作れるパワーがあることが嬉しいです。もっと作ってほしいですね。
スピンオフ期待の作品です。
クトゥ○フが絡んでいることは綿ともどこかで読みました。
本当は口にするのも危険な存在ですから、姿が登場したらみんな発狂してしまうでしょうけど。SANチェック、SANチェック。
意識交換は面白かったですけど、他の生物にもキャッチされている設定がよくわからなかったです。クローンだからかなぁ。
愛奈ちゃんはよかったですね。(^^)
トラックバックありがとうございました。
お久しぶりです!
テンション上がる要素はたくさんありましたね!
パイロット2人が同じ動きするところ、
個人的に一番ツボでした!!
たしかに、もっとお気楽に観るのがベストだったのかもしれません。
あまりに人気作品なので、食ってかかりすぎました、私(^^;)
日本人も出てるとついつい厳しい目になってしまいます;;
私もロシア人2人と中国人の三つ子が死んだと思ったんですが、
あの中国人の三つ子は一瞬あのあと画面に映った気がして、
“2人が犠牲”で無理矢理なっとくしちゃいました。
あの三つ子はホンモノなんですってねー!
イケメンで驚きました!!
私もTBさせていただきます♪
私はこういうのは大好きなので、最初っからテンションあがりまくりでした。(^^)
こういうバカバカしいのは、あまり考えずに楽しむのが吉だと思います。であとでツッコミまくりしますけど。
日本人は…やはりこの中にあっては異彩を放ってますから、注目される分演技のハードルが上がりそうですね。
おお、となると中国人たちは助かっていたんでしょうかね。
イケメンが助かってよかった、よかった…えっ?(@@)
残念ながらトラックバックが入ってませんでした。
相性が悪いのかもしれませんね。お時間があればまた試してみてください。(_ _)
ブランクがありましたが、最近またアップしはじめました。
白くじらさんもお元気そうでなによりです。
コメントとトラバ、ありがとうございました。
私たちもこの映画には燃えました!
チェーンソードを使うところがかっこ良かったですねー。
それから、エルボーロケットも。まるでロケットパーンチ!みたいで大喜びでしたよ。
科学者2人のキャラは私も好きで、体育会系以外に理系の人間にもちゃんと見せ場と
活躍の場を提供しているところが、とても良いと思いました。
こういう細かいところまでの気配りが面白い映画を作るために大事なことではないかと。
では、これからも面白映画のレビューを楽しみにしています。
こちらからもトラバしますのでよろしくお願いします。
私も最近復活したばかりで、でも更新ペースはかなりおそいですが、またよろしくお願いいたします。(^^)
燃えましたねぇ、ロケットパンチはもはや王道となっていますが、やっぱり嬉しいですよね。
科学者たちのキャラは私も好きで、しかも正反対の性格の二人が歩み寄っていくところも楽しめました。ちょっといろいろとツッコみたいところも多かったですけど。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
昨年夏に、劇場鑑賞されたんですね。良かったですね!
これは絶対に大スクリーンのほうが楽しめる作品ですよね!!
デル・トモ監督の 日本の特撮モノに対する愛情が
よ〜く感じられる所が嬉しかったです☆
怪獣とロボットが戦うなんて燃えないわけがない!
シンクロしている時のパイロットの動きや、
使われる武器は、ちょっとアナログなんだけど、
そこは御愛嬌で、また良いんですよね〜(^_^)
人間ドラマも熱くて、とっても楽しめました★
ですねぇ、劇場でのこの格闘は大迫力でしたよ!
なるべくアクション超大作は劇場鑑賞がいいですよね。
でも最近値上がりましたからねぇ、というかサービスが。(T T)
監督はかなりの拘りを持って作っていたようで、いろいろとツボを押さえていたと思います。
パイロットの動きがそのまま伝わるのは一世代前の操作方法ですが、逆にそこが燃える要素にもなっていましたね。(^^)
トラックバックありがとうございました。
大賑わいな映画で、おなか一杯(笑)になっちゃいました。
いろいろ盛りだくさんでしたね。戦いシーンもそうですが、ドラマ面でも!!
日本人だからひいき目に見てしまうのかも知れませんが、菊池凛子さんの演技とアクションは堂々としていて、ついついそっちばかり見てしまいました。
ところどころ日本語なのも嬉しかったデス。
(日本びいきじゃない監督さんなら、別のアジア人なんかを日本人役として起用したりしちゃいますもんね!!)
これぞエンターテイメント映画ってカンジでした。ただしちょいB級(・∀・)
ですねー、いろいろの要素が盛りだくさんに入っていて満足の1本でした。
菊池凛子さん、演技などはよかったのですが、なんだか日本語がカタコトのように聞こえてしまって。(^^;;
監督さんが怪獣ファンでしたから、やっぱりここは日本!というところも盛り込みたかったのかもしれませんね。
まぁ、これはB級作品に思いっきりお金をかけて作り上げた作品だと思ってます。こういうパワーのある作品をもっともっと作ってほしいですねぇ。
トラックバックもありがとうございました。