公開年 | 2008年 TOKYO GIRL | |
制作国 | 日本 | |
監督 | 小中和哉 | |
原案 | ||
制作 | ||
制作総指揮 | ||
脚本 | 林誠人 | |
撮影 | 小川信也 | |
音楽 | 遠藤浩二、主題歌:鈴木佐江子「aitai」 | |
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2008年の現代…SF作家を夢見る少女、藤咲未歩(夏帆)は、母(秋本奈緒美)の再婚相手との食事に嫌気がさし逃げるようにその場から堆積してしまいます。その最中、非常階段にいた未歩は、強い揺れを感じ持っていた携帯を落としてしまいます。途中の手すりにも当たらず下まで落ちた携帯は何故か見つけられませんでした。
時を遡ること1912年(明治)…の同時刻、赤坂の出版社に自作の小説を持ち込んでいた宮田時次郎(佐野和真)もまた地震を感じた後、階段から落ちてきた謎の箱を拾うのでした。
携帯の行方を探そうとして自身の携帯にかけていた未歩は何度かかけているうちに、時次郎とのコンタクトに成功しますが、話がかみ合わなく、彼が言っていた住所(現代の東京の市地区にはない)にも出かけますがそんな住所も人物もありませんでした。しかし何度か話いている内にSF作家を目指しているだけあって、携帯がワームホールを通り過去へと行ったことに気づきます。
一方の時次郎も未歩がタイタニック沈没のニュースを知っていたことから未来の事を信じるようになってきます。
同じ作家を目指す2人は、時代は違えど携帯を通し少しずつ惹かれあっていくのでしたが、彼にはある運命が待ち構えているのでした。
もともとはBSのTVドラマ(オムニバス形式)だったようですが、劇場版として「東京少年」「東京少女」の2本が作られました。
もともとオムニバスなので、関連性はないようです…っていうか、この内容であれば、もっと別のタイトルにしてもよかったのでは?と思ったりします。
地震、ワームホール、月など…恐ろしく強引な設定だとは思いますが、そこをちょっと100段くらい上の棚に置いておけば、問題なしに楽しめるでしょう。(^^;
まだまだ演技に難ありの2人ですが、それが却ってフレッシュな魅力になっています。切れやすい今どきの子、未歩が時次郎と会話をしていく過程で次第にひかれている様子がよく解ります。
特にやっぱり時空を超えたデートがいいですね。その中でも100年越しのプレゼントはおばあちゃんの件もあって思わず涙が流れそう。さらにおばあちゃんの言葉が実はラストの出来事につながっていたのには驚きました。
それにしても、携帯シーンばかりなのに思わず引き付けられちゃいました。中盤からラストに向かっては怒涛の展開です。
って…これって「イルマーレ」そのものじゃん!!
【ここがいい!】
・きちんと時代による大ボケ(けったいな電話など)が入っているのはタイムスリップモノとしては及第点です。
・100年越しのプレゼントはやっぱり素敵だと思います。どうしても1方通行なのは仕方がない事ですけどね。
・このことによって未歩が少しではあるものの大人の考えを持つようになるところ。やっぱり愛は人を成長させるんでしょうかねぇ。
【ここは問題かな?】
・無茶な設定!(^^;
【一言いいたいコーナー】
・ラストの小説はわかってはいたけどご都合主義でやりすぎかな。
・カメラ付じゃなかったのかな?画像を贈りあえてもよかったかもしれませんが、やっぱり言葉だけというのがいいんでしょうね。
・携帯の電池切れには注意。スマホだとこんなに使えなかったとでしょう。
・「東京少年」は二重人格者の話みたいですが、やっぱり成就しないお話のようですね。ただこの話もそうですけど、成就せずとも幸せには違いないのかも。
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