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2014年06月29日

シェーン

シェーン、カムバーーーーク!
シェーン [DVD]公開年1953年
Shane
制作国アメリカ
監督ジョージ・スティーヴンス
原作ジャック・シェーファー
制作ジョージ・スティーヴンス
制作総指揮
脚本A・B・ガスリー・Jr.
撮影ロイヤル・グリグス
音楽ヴィクター・ヤング
amazon.co.jpでの評価を見る。

ストーリー
ワイオミング州ジョンソン郡…そこでは日々開拓者たちが土地と戦っていました。
そんな開拓者の一家族スターレット(ヴァン・ヘフリン)、その妻マリアン(ジーン・アーサー)、そして息子ジョーイ(ブランドン・デ・ワイルド)の元に一人のガンマン、シェーン(アラン・ラッド)が流れてきました。

ジョーは自分と敵対している牧畜業者のライカー(エミール・メイヤー)の手先ではないかと疑いますが、その疑いのお詫びにシェーンはジョー家で休むことになります。その夜、ジョーとシェーンは庭に居座る大木を撤去するために力を合わせ、マリアンの勧めもあってシェーンはしばらくこの地で働くことにするのでした。
やんちゃなジョーイはガンマンであるシェーンが雇われることに大喜びでした。

一方、もともとこの地で生活をしていたライカーの開拓者への嫌がらせはエスカレートする一方、いつにはシェーンも巻き込み酒場で大騒動に。その騒動に負けたライカーはシャイアンからある男を呼び寄せます。
その男こそ殺し屋として名高い2丁拳銃のウィルソン(ジャック・パランス)だったのです。

ウィルソンは喧嘩っ早い開拓者の一人を、先に銃を抜かせてから正当防衛で殺害するほどの早撃ちでした。その行動に一度は逃げ出すことにしようと言っていた開拓民たちたちでしたが、ジョーの言葉に再度結束。丁度ライカーの手下が家に帰る事を聞いたジョーはこの機会にライカーと話し合う決意をして家を出るのでした。その前に立ちはだかるシェーン。マリアン、ジョーイの前で繰り広げられる男の戦い…そして。

映画レビュー
オススメ西部劇の名作として名高い作品ですが、驚くほど銃を撃つシーンがありません。それでいて、いや、それだからこそ余計にウィルソンの凄味が増しているのかもしれません。さらにそのウィルソンと対峙するシェーン、ジョーイでなくともこの対決は注目するでしょう。

逆にこの作品ではスターレットの家族の絆が強く描かれています。
ジョーとシェーンとの関係、男の友情、信頼が培われていきます。またマリアンとシェーンとの恋、マリアンはいろいろな出来事を通じて次第にシェーンに引かれていく自分に気づきます。それを振り切るためにジョーにしっかりと抱いてほしいと願います。またジョーもその事に気付き最後に出かけるときにその事を彼女に打ち明けてしまいます。
こういう描き方、誰も悪いわけではなく、どうにもならない思いを家族のため、愛する者のために必死に守ろうとしては苦しんでいるところ、胸が締め付けられます。
そして最後にジョーイとの触れ合い。シェーンを通して男になっていくさまは、最後にシェーンに投げかけた言葉「の後」の表情に現せられています。
やっぱり名シーンだと思います。

【ここがいい!】
・やっぱり最後のジョーイが声をかけるところでしょうか。何度観てもいいですね。ちなみに引きとめの言葉の中にマリアンの名が出たのはやっぱり知っていたのかな。(^^;
・序盤で木の根っこを2人で協力して撤去するところ。
・初めてシェーンが銃を撃って、ジョーイが目を丸くするところ。
・銃撃戦もなく銃の怖さを知らしめたところ。
・ウィルソンの凄味がいい。2丁拳銃を吊るし、黒手袋をつけるところなどぞくぞくします。

【ここは問題かな?】
・酒場の乱闘シーンはちょっとやりすぎのように。逆にリアルなんでしょうけど。
・問題というか、ジョー以外の依存症の開拓者には実は腹が立ちます。(^^;

【一言いいたいコーナー】
・やっぱりシェーンってアウトローだったんでしょうねぇ。
・この作品ではラストでシェーンが死んだという噂が流れています。私が聞いたものではラストで墓場を通る際に馬から落ちたというものですが、今回のDVDではそういうシーンは確認できませんでした(そもそも版権の問題で正式にDVDが出ていないらしい)。確かにシェーンは最後で撃たれていますし、馬に乗って行くときもうなだれたままなのでそういう憶測が流れたのでしょうか。でもここでシェーンが死ぬのはなんともいえず悲しいですし、ジョーイの言葉を背に旅立って行ってほしいものですね。はい、そう決めました。(^^;

#802

コメントとトラックバックをさせていただきました。
忘却エンドロール(宵乃さん)の「映画「シェーン」観ました

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ラベル:西部劇
posted by 白くじら at 21:02| Comment(2) | TrackBack(1) | 西部劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは!
名作ですよね。かなり前に記事を書いて、内容を忘れかけているし、イラストがしょぼいので再見しないとなぁと思ってる作品です(笑)

>銃撃戦もなく銃の怖さを知らしめたところ。

うっすら覚えているような。
こういう作品って実は少ないですよね。銃の怖さを直接的に描く場合が多いし、そういうのをカッコいいと感じる子もいますからね〜。
さすが名作といったところです。

ラストはやっぱり生きていて欲しいですよね♪
もし亡くなっていたら、たぶん馬が町に戻ってきてしまうし…。
いつか成長したジョーイと再会して、お酒を飲み交わせばいいと思います。
Posted by 宵乃 at 2014年06月30日 17:17
こんにちは、宵乃さん。

いつ観ても名作は名作ですよね。

西部劇はやっぱり撃ち合い、それも早撃ち、一騎撃ち、乗馬、ゴーストタウン、残酷といったイメージが付きまとっていますからねぇ。
この作品ではもっと人間ドラマに主を置いていたように思えます。

ラストは生きていてほしいですし、成長したジョーイとお酒を飲むシーンもまたいいですね、すてきです。
でもシェーン2はいりませんけど。(^^;

トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせて頂きました。
Posted by 白くじら at 2014年07月01日 14:41
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映画「シェーン」観ました
Excerpt: なんというか、名場面なのに申し訳ない…。 製作:アメリカ’53 原題:SHANE 監督:ジョージ・スティーヴンス 原作:ジャック・シェーファー ジャンル:★西部劇ワイオミングの高原地帯。..
Weblog: 忘却エンドロール
Tracked: 2014-06-30 17:07
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