![]() | 公開年 | 1982年 Poltergeist |
制作国 | アメリカ | |
監督 | トビー・フーパー | |
原案 | ||
制作 | スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル | |
制作総指揮 | ||
脚本 | スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・グレイス、マーク・ヴィクター | |
撮影 | マシュー・レオネッティ | |
音楽 | ジェリー・ゴールドスミス | |
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不動産会社に勤めるスティーヴ・フリーリング(クレイグ・T・ネルソン)は、自分が進めている物件の1つ新興住宅地のクエスタベルデに引っ越してきました。
しかし深夜、末娘キャロル・アン(ヘザー・オルーク)がTVの中からの呼び声を聞きます。それが始まりだったのか、家の中で不思議なことが起こり始めます。最初は喜んでいた妻のダイアン(ジョベス・ウィリアムズ)でしたが、その現象は増すばかり、そして嵐の夜、子供部屋のロビー(オリヴァー・ロビンス)が庭の大木が「襲い」、キャロル・アンはクローゼットの中に消えてしまうのでした。
スティーヴたちは超心理学のレシュ博士(ビアトリス・ストレイト)を呼び寄せますが、今まで遭遇した現象よりはるかに強力な超常現象に手も足も出ず、ついには霊媒師タンジーナ(ゼルダ・ルビンスタイン)を呼び寄せることに…彼女は見事にキャロル・アンを救いだし「この家は清められました」というのでしたが…。


スピルバーグの作品ですが、実際には丁度制作時期が「ET」と重なっていたようで、監督をトビー・フーパーに任せ、自分は制作を行っていたようです。
トビー・フーパー監督と言えば「悪魔のいけにえ」「悪魔の沼」というかなり怖い作品で有名ですが、この作品では血達磨描写のようなものはありません。(^^;
骸骨などはわらわらと出てきたりもしますが、どちらかというと怖くても映像的に美しい描写が多く、やはりスピルバーグ特有なファミリー作品となっているようですね。
今までのこのような心霊現象の作品は、物が動くにしてもゆっくりとかあまり動かないものか多かったのですが、この作品では心霊現象は当たり前のように起きています。これらの規模は本編でレシュ博士が来たときにも説明があるのですが、数メートル動くのに数時間かかったが記録に成功したという…こういうことが現実的にも当たり前だったのでしょう。目の前で動く心霊現象に博士だけでなく、当時観た私たちも驚いたものです。
まさしくポルターガイスト…つまり騒々しい霊だったわけです。
【ここがいい!】
・ホラーをファミリー向けとして耐えられるようにしたところ。
・序盤でダイアンが現象を大喜びでスティーヴに説明するところ。本当にうれしかったらしい。(^^;
・ラストのTVのオチはいいですね。
【ここは問題かな?】
・家族の話だったのにダナ、ロビーと他所の家に行ってしまうところ。状況的には確かに仕方がないとはいえ、やっはり家族で頑張ってほしかったというところが本音。
・霊媒師タンジーナがキャロル・アンを救い出しただけで「この家は清められました」と言うところ。どうして清められたの判断したのやら、根本的な解決をしていないのに。
【一言いいたいコーナー】
・問題はあの家だけじゃないでしょ!
・ちょっと出番の少なかった長女ダナ役のドミニク・ダンでしたが、なんということか公開直後に交際相手に殺害されています。その後の2作目では、同じようにインディアンの祈祷師であるウィル・サンプソン、ケイン牧師役のジュリアン・ベックが病気で急死。さらに3作目では撮影終盤でキャロル・アン役のヘザー・オルークが奇病に侵されわずか12歳で死去…このことにより「ポルターガイスト」は≪呪われた映画≫としても有名です。合掌。
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まさに騒々しい霊という感じでしたね。
子供の頃にも観たけど、怖いというよりアトラクションを楽しんでいる気分でした。
>「ポルターガイスト」は≪呪われた映画≫としても有名です。
なんとなくしか知らなかったので、そこまで連続で事件が起きていたとは知りませんでした…。
それを知ると、ちょっと怖くなってきますね!
私もずーと昔に観て以来です。
というか、当時は英語版を観ただけというのが多くってイマイチ内容が分からなかったものがあるので観直してます。実は「ET」とかもそうなんですよね。(^^;
今のホラーに比べると殺伐とした感がなくて、やっぱりエンターテイメント性に優れていた作品でしたね。それだけに呪われた映画というのはなんとも悲しいです。
ただ2、3とコケて行ったようですけど。(^^;
確か映画館で見ました。
怖かったです〜。
何がって、出演者や関係者が実際にどんどん亡くなってしまったから・・・。
ウチも、勝手にテレビがつく。。。というポルターガイスト現象が。
そのため出かけるときは主電源で切ってます( ゚Д゚)
私はこの続きの2作は劇場鑑賞なのですが、1作目は観てなかったです。
ショッキングなシーンが多いので劇場で観るとびくっ!としそうですね。
当時のホラーやオカルトものにはそういう逸話が多かったです。(>_<)
>ウチも、勝手にテレビがつく。。。というポルターガイスト現象が。
>そのため出かけるときは主電源で切ってます( ゚Д゚)
どきどき…それはひょっとしていたずら小僧でしょうか。(^^;
ポルターガイストは思い入れのある作品で、学生時代には雑誌ぴあ片手に何度も二番館巡りをしたものです(笑)。「遊星からの物体X」か「ブレードランナー」あたりとの二本立てが多かった気が。
怖いのにエンタテイメントとしても成り立っているし、新しいホラーの先駆けですよね。
スピルバーグとフーパーの奇跡の組み合わせだと思います。
心霊現象を映像化したのが当時の映像革新を担ってたILMというのもよかったです。CGではない光学合成やレトロな手法による手作り感は、妙に生々しい怖さがありますよね。
博士のチームがカメラを構える前で、不定形の光る霊体が階段を降りてくるところは、一番怖くて感動する場面でした。
肉が這い回ったり、顔を掻きむしると肉片が落ちまくるとか、気持ち悪い場面も印象的でしたが、ここはフーパーが一番力を入れたとこなんでしょうね。
テレビの砂嵐に何かが潜んでいるというのは、今の時代からするとレトロな設定ですけど、恐ろしいアイテムとしては不動の位置にあるんじゃないかな。今は砂嵐見たくても見られないけど(笑)。
なんだか、また見たくなりました。
ガッツリ応援いきます凸
おお、この当時でも2本立てがあったのですね!
「遊星からの物体X」も「ブレードランナー」も羨ましいです。
今までこういう美しいホラー描写はなかったですから、考えてみれば画期的な事でしたよね。
この頃のスピルバーグの作品って暗闇の中でサーチライト並みの光を使うような描写が多かったように思えます。
顔を掻きみしるシーンは怖かったですねぇ、もうおいおいと自分でも止まらないほど掻くなーって。ひー。
確かにこういうのはフーパー監督、喜んでやっていたかも。(^^;
そういえばもうTV砂嵐は見ないようになりましたね。
「ビデオドローム」もそんなのがありましたっけ?TVを扱った中では怖かったです。英語版しか観ていないのでちょっとストーリーがハテナでしたけど。
応援ありがとうございました!