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2007年05月16日

ザ・ビースト

俺たちが仕掛けで魚をさらえた罰を受けている。

ザ・ビースト 完全版1996年(THE BEAST)
製作国:アメリカ
監督:ジェフ・ブレックナー
製作:タナ・ニュージェント
製作総指揮:ピーター・ベンチリー
原作:ピーター・ベンチリー
脚本:ジェフ・ブレックナー

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ストーリー
ニュー・イングランドの小さな漁港沖合いで、サンフランシスコから来ていたカップルのヨットが、救難信号を1度発信したまま消えてしまいました。
沿岸警備隊のキャスリン(カレン・サイラス)、レインズは漁師ウイップ(ウィリアム・ピーターセン)の協力を得、ゴムボートを探し出しますが、それに2人は乗っておらず、なぜかアンモニア臭がするばかり、遭難原因は不明とされました。
ウイップはボートの中に残されていた爪のようなものを発見、海洋学者に調べてもらえるよう送ります。
事件はそれだけでは終わりませんでした。飲んだくれの漁師ルーカス(ラリー・ドレイク)の仕掛けた魚の檻が壊されたり、何か巨大なものが船下を通ったり、そしてついにルーカスの船をチャーターして、ダイビングを楽しんでいた若者2人がルーカスの前で犠牲になったのです。

ちょうど海洋学者から爪が巨大イカのものであることを知らさせたウイップは、住民会議の中、手出しをせず、やがてエサを求めて消えるのを待とうと言いますが、町を牛耳っているグレーブス・ポイント再開発コーポレーションのグレーブスにとっては、債権者たちが見守る大事な時。そんな悠長なことを言ってはおれませんでした。
彼はルーカスに金を渡し機雷で倒すように命じます。

ウイップがあれほど恐れた巨大イカは、あっさりとルーカスたちの手にかかり倒されてしまいます。喜ぶグレーブスはそのイカをウィップに見せることなく、博物館に多額な金額で売り飛ばしてしまうのでした。
巨大イカは博物館の調査によると11m43cm、907Kgもありましたが、驚くべきことにこのイカはわずか3ヵ月の赤ちゃんだと言うのです。
そんなこととは知らない海洋学者、ウイップ、キャスリンたちは、小型潜水艇でイカが現れた海域を調査するために出港するのでしたが…。

映画レビュー
とほっ…タコが暴れる海洋モノはいろいろとありますが、イカが暴れるのを観たのは、この作品が始めてかもしれません。
イカはCGなどではなくゴムか何かで作られていたようで、ちょっとしたぶよぶよ感がいいですねぇ、さてここで問題です。イカっていったいどちらを前にして泳ぐのでしょうか。

この問題ではほとんどの人が三角ヒレのある方向に向かって泳ぐと答えるそうですが、実はどちらにでも泳げるのだそうです。(^^; 急いだりした時には口からジェット推進のように出して三角ヒレを先頭に泳ぐそうですが、獲物を捕獲するときなどは口を後ろに向けて(どちらにも向くらしい!)息を吐くのだそうです。

この作品では足から進んでくるシーンが大半だったので、泳ぎにくそうなのにホントなのかなと思って調べてみました。最初はあのヒレで一生懸命に泳いでいるのだろうか、などと考えたのですが少しは役に立っているようですが、どちらかというとバランスに使っているようでした。
はい、1つ賢くなりましたよ、ホント。(^^)/

タコとイカは両方とも触手を持って襲ってくるところは同じですが、タコと違ってイカは泳いでいるときが長い!のです。ぐーんと船の下に行くところなとなかなかの恐怖感です。

さて、この映画でなんとも言えなかったのが主人公ウイッシュ。
こういうパニック映画の主人公にしては動かないのです。原因を調べたりするときには一番に動くのですが、いざではどうすると相談があったときには、「ちょっとここに寄っただけかも知れないし、何もせずどこかに行くのを待とう」、武器が出来たときも「このコードが切れたときは?」「船が襲われたら?」ととにかく動きません。(- -;
ルーカスたちが機雷で倒すと言ったときも「そんなことをすれば魚が採れなくなってしまう」と…これって普通の作品では完全に逆のシーンではないでしょうか。うーん、男ならまず行動しろー!!って感じでしたね。むむー。
Number419というわけで、周りの人たちが頑張るパニック映画でした。
 
posted by 白くじら at 22:42| Comment(2) | TrackBack(0) | モンスターパニック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
う〜ん!1996年にもなって、ジョーズを下敷きにした海洋モンスターパニック作ってる制作会社の楽しそうなコト!w機雷をためらう気弱な主人公って笑えますね☆是非みたいです!
Posted by らんまる at 2007年05月19日 00:52
こんにちは、らんまるさん。

「ジョーズ」を下敷きにしている作品は、今なお存在しますが、負けていても面白いものになっているものもありますね。
やがて海に棲む生物が全て、巨大化してしまうのではないかと思っています。(^^;

気弱では主人公として、よっぽど強い言い訳がないと成り立つのが難しいですねぇ。うむうむ。
Posted by 白くじら at 2007年05月20日 12:11
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