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1388年、鴨緑江の河口、威化島…軍を率いるイ・ソンゲ(イ・デヨン)は雨と礼儀を理由に戦線撤退することにしました。しかしモ・フンガプ(キム・テウ)配下のチャン・サジョン(キム・ナムギル)は、フンガプの制止も聞かず「それは謀反ではないか」と異を唱えます。無礼者としてフンガプと戦うことになったチャンは、フンガプの片目を切り裂くも危ういところを仲間の手により脱出するのでした。
3年後1381年…国王となっていたイ・ソンゲの使いハン・サンジル(オ・ダルス)は、中国の明から朝鮮の名と国璽を受け取り国への道を急いでいました。ところがその途中、親子クジラに手を出してしまったため船は大破、しかもその際に国璽を入れた箱を飲み込まれてしまうのでした。
とても信じられない出来事のために困り果てたハンは、側近のチョン・ドジョン(アン・ネサン)と相談し、国璽を奪ったのは海賊ということにしてクジラを追うことにするのでした。その任に就いたのがチャンに片目を奪われ隻眼となっていたフンガプだったのです。
フンガプは水軍の船では速度の点で劣るため、仲間の命を何とも思っていない全船長ソマ(イ・ギョンヨン)を倒して船長になっていた女海賊ヨウォル(ソン・イェジン)に渡りをつけ、クジラ討伐を持ちかけます。そのクジラがヨウォルと深い繋がりがあったことを彼女はまだ知りませんでした。
そして松岳山で山賊イカれ虎の異名を持つようになっていたチャンもまたクジラの事を聞きつけ、元海賊のチョルボン(ユ・ヘジン)から情報を集め海原へと乗り出します。
ここに海賊、山賊、水軍の三つ巴の戦いが始まろうとしていました。


実際に1932年にイ・ソンゲが朝鮮の初代国王となりましたが、1403年まで国璽が無かったということです。この事件を大胆にクジラに飲み込まれたというアイデアを軸に、海賊、山賊、水軍の戦い、その中にラブロマンスあり、笑いありという大作です。
いろいろと突っ込みたいところもあるのですが、そういう世界なのかな。頭をからっぽにして笑いたいですね。
キム・ナムギルとソン・イェジンの掛け合い漫才というべき言動が楽しめました。それにキム・ナムギルは序盤での戦いで恐ろしいほどの手練れと思うのですが、山賊になってからはなんだか腕前よりもドジっプリが凄すぎてそのギャップには驚かされます。
クジラが登場するところは幻想的、特に水中シーンがいいですね。
ただ、痛い、痛い、最初に朝鮮の旗がぐさりと刺さるところから、砲撃にさらされ、銛が刺さるところなんて痛くってたまりません。(T T)
一番の犠牲者はクジラさんたちですね。

【ここがいい!】
・なんと言ってもクジラの登場シーンです。特に目のアップ。
・山賊たちのあまりに海を知らないところが面白いです。
・チャンのドジぶり。
・アクションはハデですね。特に中盤にあった巨大水車なんて普通クライマックスじゃないの?
・二人でトイレ(!?)に行くところ。流れ着いた島(?)での生活はよかったです。
・山賊の順位の適当さがツボ。(^^)
【泣きポイント(T T)】
・1:56:05 なんとも可哀そうすぎる。
【ここは問題かな?】
・どの人もそうですけど、船の接近にまったく気づいていない。そんなことあり得るのかな?
【一言いいたいコーナー】
・なんと言ってもクジラです、クジラが出ている映画です!
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ラベル:クジラ
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「銀幕大帝α」管理人のヒロ之です。
先日は当方ブログへの御訪問及び、コメントとTBありがとうございました。
海賊映画が大好きなのと、ソン・イェジンさんのファンでもあるので楽しみにしていた作品でした。
巨大な水車が転げ回るシーンは一番の見せ場になっておりました。
くじらもしっかりと描写されていて、韓国映画は細部まできちんと作る拘りを見せてくれますよね。
日本人だと雑なCGになっちゃうんだろうなぁと思いながら観ていました。
個人的には水車シーン以外にもドカーンと盛り上がるシーンが観たかったかなぁという気持ちが起きたので少し評価を低くしてしまいましたが、全体的には楽しい娯楽作になっていたのではないでしょうか。
ご来訪ありがとうございました。(^^)/
私も海に関するアドベンチャーは大好きで、海賊映画も好きです。
ソン・イェジンさんは最近知ったのですが、いい表情をされる方でいいですね。最近では「ザ・タワー 超高層ビル大火災」も観ましたが、なかなかよかったです。
水車大回転には驚きました。
ほとんどクライマックスシーンですよね。これが中盤だったのでラストはどうなるのかなって期待していましたが。(^^;
くじらシーンは感動しました。(T T)
韓国映画はこういうところ、作り方がうまいですね。
トラックバックもありがとうございました。