2001年(PROJECT VIPER) 製作国:アメリカ 監督:ジェイ・アンドリュース 製作:ポール・ハーツバーグ 製作総指揮:スティーヴン・ポール 脚本:カーティス・ジョセフ 撮影:マリオ・ダヤーラ amazon.co.jpで詳細を見る。 |
スペースシャトル、オリンパス号は突然電圧が変動し異常事態となりました。
乗員であるフレッドたち3名は、いずれも謎の死を遂げてしまいます。NASAのジェット推進研究所パサデナでは、船内カメラで「デェラティノス」のケースが無くなっていることに気付き、何らかの問題があったのではと推測します。
デェラティノスとはNASAの「ミノタウロス計画」の一環で、バーナム博士(テレサ・ラッセル)のチームが火星の過酷な環境下でも生きられることを目的として作った、コンピューターチップと遺伝子の結合によって生み出された新生物のことです。人を襲うようなことはないはずと博士の言でしたが…。
2つ目の試作体がノバジュン社パームデールにあることを知った将軍は、国防省のコナーズ大尉(パトリック・マルドゥーン)に取ってくるように命じますが、すでにそこには、バーナム博士のチームの一人ダイアンに成りすました女性と警官が、デェラティノスを奪いに侵入していました。
激しい銃撃戦の中、警官は死にましたが、偽ダイアンは車で逃走、コナーズが追撃に移ったところ逃走車は道を外れ激突。コナーズは追いかけてきたヘリに後始末を頼みますが、ヘリはミサイルでぶっ飛ばしてしまいます。
当然遺体も容器も発見できませんでしたが…こんなことでいいのかなと思いながらも物語は続きます(頼むから破壊する前に調べてください)。幸いにもニューメキシコから、身元不明の輸送機が飛び立ったと連絡が入ります。しかしその輸送機は右エンジンが突然火を吹き、胴体着陸することに…コナーズはバーナム博士を伴い現地へ急行。
機内に残っていたのはジェラティノスが入っていたカラの容器、そして偽ダイアンらしい女性とパイロットの内臓が僅かに残ったむごたらしい死体でした。
開放されたジェラティノスは、水化することによって水道管に入り込み近くの町で人を食べ始め、巨大になっていくのでした!
「アナコンダ」「ザ・グリード」を思い起こさせるような、触手モンスターのパニック映画です。
ただ両作品に比べると、残念ながらレベルはかなり落ちているでしょう。
飛行機の胴体着陸(別の映画の流用という話もありますが)とか、ジェラティノスのにゅるにゅるもいい感じなのですが、肝心のストーリーがかなりお粗末だったような気がします。
まずこんな生物を、過酷な環境で耐えられるのはいいとしても、作っていったい何がしたかったのでしょうか。またバーナムチームにいたスパイですが、あんな聞かれているのが丸判りなところでボスに連絡とってばれたり、留置場に入っているコナーズたちのところまで言って、わざわざ正体をバラすなど…はっ、この計画がつぶれたのも無理ないことなのかも知れません。
さらにおかしいのは、スパイが持っていたジェラティノスを操るスイッチです。争っているうちに下に落として、バーナム博士も一生懸命に取ろうとしていたのに、どうしてこれを使わないのか不思議です。
ジェラティノスの造型はCGでわりとよく動いている方だと思います。
水に同化するということで、つるんとした感じもCGならOKですね。口が横に開くデザインも好きです。
【一言いいたいコーナー】
・ダイアン殺害後、ダイアンそっくりな人間が出てきたときには、エイリアンものかと思いましたが、ただ整形でそっくりにしていただけのようですね。でもあそこまでそっくりな人間が作れるのであれば、指紋くらい作れないのかと思いました(指を切ってました)。
・火星ではありませんが、金星の過酷な環境下での活動のためにという話は「地球へ2千万マイル」でありましたが、こちらの方ではどうしてそういうことを行うのかという話がちゃんとあります。
CG技術だけで見せようとしてるより、昔の方がストリー的にしっかりしているのかもしれません。今観ると笑ってしまうとしてもね。
私の苦手そうなクリチャーですね。
(((^^;)
クラーケンは、OKですけどね。
このモンスターは、ちょっとうにゃうにゃぐねぐねなところがあって(いや、そこは好きなんですけど)、ヘビ系が嫌いなちゃぴちゃぴさんにはちょっと辛いかもしれませんね。(^^;
でもクラーケンはいいんだ!
吸盤があればいいのかなー。(^^)