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2016年01月19日

自転車泥棒

生きる手段とは…。
自転車泥棒 [DVD]
1948年(LADRO DI BICICLETTE)製作国:イタリア
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ原作:ルイジ・バルトリーニ
製作:ヴィットリオ・デ・シーカ、ジュゼッペ・アマト製作総指揮:
脚本:チェーザレ・ザヴァッティーニ、オレステ・ビアンコリ、スーゾ・チェッキ・ダミーコ、ヴィットリオ・デ・シーカ撮影:カルロ・モンテュオリ
音楽:アレッサンドロ・チコニーニamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
第2次世界大戦後のイタリア、ローマのバルメライナ街…長い間職につけなかったアントニオ・リッチ(ランベルト・マジョラーニ)は、職業安定所から市役所のビラ貼りの仕事をもらうことができました。しかしその仕事には自転車が必須であり、彼の自転車は今質屋にありました。
その事を知った妻のマリア(リアネッラ・カレル)は、シーツ6枚を質に入れ7500リアにし、自転車を取り戻すのでした。

ビラ貼りの仕事は半月で6000リラ、さらに家族手当が1日に800リラ、特別手当も出るという。
アントニオとマリアにやっと笑顔が戻り、6歳の息子ブルーノ(エンツォ・スタイオーラ)も自転車が戻り嬉しそうに手入れをするのでした。

しかし、そのビラ貼り初日、仕事に夢中になっていたアントニオは、若者(ビットリオ・アントノーチ)に自転車を盗まれてしまうのです。
大慌てで警察に行くも、警察はそんな些細なことには手を貸さず、やむなく友人の清掃員バイオッコ(ジーノ・サルタマレンダ)に相談に行きます。バイオッコは朝に広場で売り出されるはずだと言います。翌朝、アントニオとブルーノはバイオッコたちと広場に向かうのでしたが…。

ブログ DE ロードショー

映画レビュー
ちょっとオススメ映画鑑賞の記録のmiriさん発祥、現、忘却エンドロールの宵乃さん主催の「ブログ DE ロードショー」に参加しました。これは映画を決めて、その期間中にみんなで観ようというもので、今回は同じテーマということで特別企画ですね。
今回の企画は、
一緒にイタリア・ネオリアリズム作品を観ませんか?」です。
お題の発起人はクリスタルの断章のポール・ブリッツさんです。
おそらく見ることがなかったであろう作品でしたが、観る機会を与えてくれた企画に感謝です。(^^)

??実は、お恥ずかしながら「ネオリアリズム」というものが今まで初耳で何のことやらわかりませんでした。今なお、よく解っているとは思えませんが…。(^^;
でもっていろいろな映画が紹介されていたのですが、これまた観たことのないタイトルがずらり…と、あ、聞いたことがあるタイトルが1つだけ…それが今回鑑賞した「自転車泥棒」でした。

ブログ DE ロードショー

この作品は、第2次世界大戦後の荒廃したイタリアが舞台で、そこで暮らす1家族の物語ですが、わずか3日ほどの話です。その短い時間にもいろいろな事が起こり、主人公たちの起伏には凄まじいものがありました。

実際にこの世界に住んでいたわけでもない、現代人の私がこれほどの貧困を解ることは決してなく、本当の心情は計り知れません。
しかし自転車やシーツを質に入れなければ生活もままならなく、しかもやっと見つけた仕事のために買い戻した自転車が初日から盗られてしまうとは…その前の日から朝にかけて、おそらくは幸せのというか、安堵の絶頂から奈落の底に叩き落されたことでしょう。
しかも警察に頼み込んでも動いてくれず、広場で発見できるかも、泥棒の若者と話していた男から情報が、占いから何かわかるかも…といった期待の先には絶望が襲い、どうにもならない結果からついに手を染めてしまう。それでも報われず、心身共に打ちのめされたアントニオが人ごみに消えていこうとする。なんというやるせない、そして何とも報われないという現実…しかしそこに、息子ブルーノの手が彼の手を握り締める。
こういう時代に真っ直ぐに生きることの難しさよ。

おそらく彼ら親子は、これからもお互いが支えながら生きて行くに違いないでしょう。そう、貧困にあえぐかもしれませんが、これからは父アントニオだけが頑張るのではなく、そこには息子という協力が加わったのではないかと思います。

チェックポイント
【ここがいい!】
・質屋の奥には多くのあずかっている品が…あの高さには圧倒されるとともに、これほどの量を預けるほど、みんな貧困にあえいだことが分かるシーンです。
・自転車が盗まれるシーン。複数の人間で役割分担させ、追いかけるアントニオを別の場所に誘導したりする人間も。もう慣れているんでしょう。彼らが行っていることも同じ貧困から這い上がる手段の一つでしょう。これはタイトルにもなっている言葉ですが、ラストの主人公にも冠される言葉になってしまうとはなんとも秀逸です。
・自転車を買い戻した時のアントニオとマリアの表情。
・父の犯罪を目撃したブルーノの表情とアントニオの失意のどん底での表情。

【ここは問題かな?】
・アントニオは、かなり長い間職がなかったようですが、いったいどうやって暮らしていたのでしょう。結構簡単にお金を使っていたような気もしますけど、どうも貧困のレベルがよくわかりません。
・人の事をまったく聞かないアントニオにはちょっと。切羽詰っているのはわかりますが…急がば回れですよ。焦っていて無理なのかな、やっぱり。

【一言いいたいコーナー】
・親身に心配してくれるバイオッコに雇ってはもらえなかったのかな?
・中断したビラ貼りの仕事はいったいどうなるのかなと思っていましたが、次の日までの話でしたね。
・リアリズムを追及するために、アントニオを演じたランベルト・マジョラーニは失業した電気工、息子ブルーノのエンツィオ・スタイオーラも監督が街で見つけた子供だといいます。またほとんどのロケも実際の地で行われたそうです。また資金提供の条件にケリー・グラントを主演にする事というのもあり、断ったという話もあったようです。確かにケリー・グラントが登場するとリアリティはなくなるでしょうね。(^^;
Number830・最近ではリアルなCG技術が使われていますが、同じリアルを求めても、実際にはCGは作られたリアルということでしょうかね。

コメントとトラックバックをさせていただきました。
忘却エンドロール(宵乃さん)の「一緒にイタリア・ネオリアリズム作品を観ませんか?
クリスタルの断章(ポール・ブリッツさん)の「「自転車泥棒」見る
newしずくの水瓶(しずくさん)の「今更ながら自転車泥棒
おもしろい本が読みたい!!(きみやすさん)の「自転車泥棒
クリスタルの断章(ポール・ブリッツさん)の「「自転車泥棒」再見
映画鑑賞の記録(miriさん)の「257・自転車どろぼう 1948・ITALY
サラウンドに嵌った男は他の事にも嵌ってます(笑)(take51さん)の「「自転車泥棒」をブログDEロードショーで見ました!

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posted by 白くじら at 23:18| Comment(19) | TrackBack(3) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
白くじらさんのチケットをまた見られて嬉しいです♪
これがあるとブログDEロードショーに参加してるって感じがするんですよ。告知記事の方に載せてもよろしいでしょうか?

重くて救いのないネオリアリズム作品が多い中、この作品はブルーノ君の存在に救われて希望が持てるところが良かったです。
白くじらさんの仰るとおり、ラストシーンでは、これからあの父子が支えあって生きる姿が目に浮かびますよね。

>質屋の奥には多くのあずかっている品

ホント何気ないシーンですけど、彼らの貧困が一目でわかるシーンでした。あの一家も、これまで奥さんの花嫁道具やら親の遺した家具や本やら、売れる物はなんでも売ったんでしょうね…。

>資金提供の条件にケリー・グラントを主演にする事というのもあり、断ったという話もあった

あはは…ケリー・グラントじゃ無理ですよね。これを断って、おじさんと少年を見つけてきた監督は本当にいい仕事をしました!

久しぶりのご参加ありがとうございました♪
Posted by 宵乃 at 2016年01月20日 10:32
白くじらさん、こんにちは☆

懐かしいチケット!!!
今回の企画では再見はしないと決めていたけど、白くじらさんのチケットに惹かれ、今日、「自転車泥棒」を見ました。 18歳でイタリアン・ネオリアリズムに出逢った時の、最初の作品で、好きな監督で、6年少し前に再見した作品です。

>今回は同じテーマということで特別企画ですね。

最近はこういう特別企画が多いです。 また色々な作品や特別企画でご一緒出来たら嬉しいです♪ 記事に私の事まで書いて下さり、本当に有難うございます☆

再々見ですので、先に記事を読ませて頂き、「チェックポイント」をチェックしながら見ました。 色々とお気付きで凄いですネ〜!

特に泥棒をする人達が組織人だという事は、白くじらさんの記事で初めて知りました。 だから若者も絶対に口を割る事は出来なかったのですネ〜。 私は、主人公の描き込みはよく出来ていたように思いました。 イタリアン・ネオリアリズムは、基本的に素人の人を俳優として起用しますが、この作品などは本当にピッタリでしたね。。。 イタリアも日本も(ドイツも)、多分戦勝国たちも、酷い時代だったと思います。 分からないなりに現代人がこういう作品をたまに見るのも良いような気がしますね〜。

私も懐かしいチケットの画像を頂いて良いでしょうか? この作品の記事ではなく、違う作品ですけど、今回私が鑑賞した作品の記事(URL)に載せさせて頂きたいと思います☆ 宜しくお願い致します!


.
Posted by miri at 2016年01月20日 14:16
こんにちは、宵乃さん。

あはは、久しぶりに参加しましたね。
まだ、同じ映画を観た人たちのところへは回っていないのですが、ぽちぽち回るつもりです。

チケットに関しては、今回はアマゾンからの画像を流用しているので、私はアフィリエイトとしてリンクしてます。上の画像と同じ流用方法。
持って行かれるのはいいのですが、無断利用にならないかなってちょっと心配です。画像が以前のように宵乃さんのものであればいいんですけどね。(_ _)

ネオリアリズム作品って救いようのないものが多いんですね。救いがない、イコール、リアリズムとは思いたくはありませんけど、この作品では息子の存在が大きかったと思います。ラストで一筋の光明を感じられたのはよかったです。(^^)

恐らくお金になれそうなものは、どんどん質屋に流れて行ったのでしょうね。
しかしよく質屋ってそんなにお金があるものですね。ふと、どういう仕組みなのか気になりました。

こういう作品に有名人が出ると、やっぱり作り物って感じが出ちゃいますよね。(^^;

トラックバックありがとうございました。
Posted by 白くじら at 2016年01月20日 18:04
こんにちは、miriさん。

今回のチケットは、基本データが昔のパソコンに入っていたのでなくなっていて、また最初から作りました。微妙に前のものとは変わりました。(^^;
宵乃さんのコメ返しにも書いたのですが、このチケットに使われている画像はアマゾンサイトの画像なので、大きな声でどうぞ!とは言えないので、自己判断でお使いください。(_ _) 次は宵乃さんのイラスト画像から作りたいです。(^^;

miriさんは、もう3度目になっちゃいましたか。
なんともやるせないながらも、作品としてはいい映画だったと思います。私もまた観てもいい作品の一つになりました。とりあえずは、他のネオリアリズム作品も観てみたいですね。

泥棒に関しては、この地区にいた人たちが全員グルだったかどうかはわかりませんけど、少なくとも盗もうとしたときには組織だったってましたね。手際が良すぎなので、もう何度も同じようにして盗んでいるのでしょう。
この作品の役者さんたちは、本当にピッタリでしたね。特に表情がなんとも言えません。これも演技ではあるんでしょうけど、素人だからこそできる本当の表情なのでしょうね。

「ブログ DE ロードショー」も特別企画としてテーマで作品を観るようなものが増えてきていたのですね。先ほど履歴も観ました。
違う映画になってしまうと知らない映画の場合コメントが難しいですけど、またご一緒しましょう。(^^)/
Posted by 白くじら at 2016年01月20日 18:19
>無断利用にならないかなってちょっと心配です。

そうでしたか〜、残念!
今回はこの記事へのリンクに、チケット画像を紹介する一文を書き加えておくことにしますね。
Posted by 宵乃 at 2016年01月21日 07:44
こんはんは、宵乃さん。

ご紹介、ありがとうございます。
でもって、私も他のサイトでも利用できるように、少々あがいてみました。
少しお待ちください。
Posted by 白くじら at 2016年01月21日 19:08
私も自転車を泥棒されたことがあります。ボロボロだったので、かえって有難かったくらいなのですが!

貧困でも清廉に生きよ、といっても、腹が減れば死ぬし、そういう人間のあからさまなリアルな生態(?)とかが、ネオリアリズモの芯に通ったものでしょうね〜。
Posted by ボー at 2016年01月21日 19:33
こんばんは、ボーさん。

あああ、私もありますよー。
丸ごと取られたこともありますし、なぜかサドルだけ取られたことも…鍵かけてても駄目なんですよね。それからあまり高い自転車は買わなくなりました。(_ _)

こういう時代で真っ直ぐに生きていくことは、非常に難しいと思います。
生きるためには…というリアルなところは正直怖いですが、それこそが人間の本性なのかもしれませんけど。
この作品では、まだ救いがあるように感じられてよかったです。
Posted by 白くじら at 2016年01月21日 19:40
白くじらさん、コメントありがとうございました。
今回はTBがきちんと届けられていてほっとしました。

私も自転車泥棒は組織的な犯罪だろうと思いました。アントニオ一家には未だ貯えもあるような(たぶん、貯金を切り崩している生活をしている)余裕が残っているけれど、彼らの貧困度はそれ以上に厳しかったのでしょうね。ある意味、それぞれが助け合って飢えを凌ぐ方策だったような気もしますが・・・。当事者になってみればたまりませんよね。

>わずか3日ほどの話です。その短い時間にもいろいろな事が起こり、主人公たちの起伏には凄まじいものがありました

短日のストーリー、たぶんアントニオは週末に盗まれた自転車を休日に見つけ出し月曜日には出勤する思惑だったのでしょう。
占い師が「紛失物は見つかる時はすぐに見つかるが、見つけられないと永遠にみつからない」と云ってましたが、「ふざけるな」の心持ちだったでしょう。

今でこそサッカーは日本でも当たり前のスポーツですが、あの敗戦時にイタリアではサッカー観戦していたんですね!アントニオが自転車を盗んだのはサッカースタジアム近くに置いてあった場所でした。国技と云うか、不況であえぐ人らの気晴らしとなっていたシーンを盛り込んでもあるのに唸らせられました。

世に語り継がれる名作は観るべきだとつくづく思わされます。

Posted by しずく at 2016年01月22日 11:00
おはようございます。
先日はコメントとTBありがとうございました。

チケット、良いですね〜〜。
自分がこの企画に(勝手に)参加したのは『アマデウス』のときでした。
「世の中には洒落たことをする人たちが居るんだな〜」と思ってたのですが、特に“全国ブログでロードショー!”ってセンスのある言葉だな〜と思ったのを思い出します。
記事も
【ここがいい!】【ここは問題かな?】【一言いいたいコーナー】
も読みながら、何回も頷いてしまいました。

またお伺いさせて頂きます!! それでは!!
Posted by きみやす at 2016年01月23日 07:39
こんにちは、しずくさん。

トラックバック届いてましたよ。ありがとうございました。

ある程度の貯金はあったかもしれませんね。切り崩し、切り崩し…やっと仕事が…でのショックだったのかもしれません。

仕事は当日が少々と次の日は全くしていない状態(休みかも)でしたが、とにかく発見できれば続けられるという想いはあったでしょうね。だから自転車をなくしたという事はまだ言っていないと思います。
これからがどうなるのか、そもそも自転車っていくらなんだろう?(@_@) 広場での値が知りたかったなー。

占い師の言葉は本当に、ぶん殴ってやりたい気持ちでしたね。あんな内容で、よく素直にお金を払ったものです。

そういえば、裕福に暮らしている人たちの様子も描かれていましたし、サッカー観戦は気晴らしにもなるでしょうけど、観戦できるのはある程度のお金がないと難しかったでしょうね。

いろいろと考えさせられますね。
Posted by 白くじら at 2016年01月23日 18:43
こんにちは、きみやすさん。

チケットの出来をほめて頂き、ありがとうございます。(^^)

おお、「アマデウス」の時からのご参加でしたか。
そういえば、アマデウスの時もチケットは作ったのですが、いかんせん事情により鑑賞が半年遅れ位になったので「ブログ DE ロードショー」自体には趣旨に合わなくなった為に参加してませんでした。
WWWでの世界での企画でしたから、やっぱり全国誰でも参加できますからね。「全国」っていう言葉はアオリとして使っておきたかったです。(^^;

私は記事を書くときに、ちょっと重箱の隅をつっついて壊す癖がありますが、また今後ともよろしくお願いいたします。(^^)
Posted by 白くじら at 2016年01月23日 18:52
おぉ!チケットが素晴らしいです。
見たら、またこのチケット画像下さいませ〜^^

かえるままは本当に、よくわからないので、これにしようかな?

日本と同じ敗戦国、イタリアの戦後がどんな感じか興味があります。

恋泥棒と、花泥棒と、写真泥棒は罪にならないって聞いたここtがありますが、自転車泥棒は....罪になりますよね。

ダイハード3なう!ちょっとテンション高めなかえるままでした。(笑)

Posted by かえるまま21 at 2016年01月23日 21:41
こんばんは。

わ〜い!チケットが素敵です。
映画見たら、チケット画像頂いてよろしいでしょうか?

う〜ん、どれを見て良いかわからないので、見るとしたらこちらにしようかな?

日本と同じ敗戦国イタリアの戦後も興味があります。

恋泥棒と写真泥棒と、花泥棒は罪に問われないと聞いたことがありますが、自転車泥棒は....捕まりますよね?^^

Posted by かえるまま21 at 2016年01月23日 21:44
こんばんは、かえるままさん。

あはは、私も今、ダイバード3観ながら、ごそごそやってます。(^^;

「自転車泥棒」を観たのは、唯一知っていたタイトルだったのですが、ネオリアリズムの入門編としてはよかったように思えます。
他のも観たいのですが、今度遠出した時に探すって感じですね。いつも使っているところにはあまり古いのがないようなので。

自転車泥棒はしっかり犯罪ですね。(^^;;
今は写真も肖像権とかあって罪に問われそう。(>_<)

チケットは持って行ってもらってもいいのですが、映画のシーンが入っているものはアマゾンの画像なので、ご注意くださいね。
Posted by 白くじら at 2016年01月23日 21:59
決して出てくるわけがないものを探さなければ生きていけない、という無常にもほどがある映画でしたね。その不条理こそが監督が見た戦後イタリアの状況なのかもしれません。

あの場では運良く警察送りにはなりませんでしたが、六千リラが吹き飛んでしまったわけですから……またなにかを質草にして、闇屋で自転車を買うのでしょうか。その自転車は、もしかしたらほかのアントニオのような男の……。

そんなことまで考えてしまいました。深い映画だと思います。
Posted by ポール・ブリッツ at 2016年01月29日 11:23
こんにちは、ポール・ブリッツさん。

実は最後には、どのような形であれ発見できるのでは?と思っていましたが、このご時世では一度失ったものは二度と手に入らないのが真理だったのかもしれませんね。
自転車を作る技術が機能していなければ、本当に同じような境遇で無くした人の自転車を手に入れてしまうかもしれませんね。知らず知らず盗品を使っているかもしれない恐怖も怖いものです。でも、それが当時のイタリアの生活だったのかも…この世界でまっとうに生きるのは…。

いろいろと考えれば考えるほど、いろいろな事を思ってしまう作品でしたね。
Posted by 白くじら at 2016年02月02日 13:07
こんにちは!!
僕も全く知らないジャンルでしたが、
参加をさせていただいて良かったです!!

シンプルな話ですが、よく奥の深い話ですよね!!
色々、考えさせられましたが皆さんの記事を読ませて
いただき更に考えさせられました。

>・親身に心配してくれるバイオッコに雇ってはもらえなかったのかな?

本当ですね(笑)
何か事情があったのでしょう、、(^▽^;)

>・リアリズムを追及するために、アントニオを演じたランベルト・マジョラーニは失業した電気工、息子ブルーノのエンツィオ・スタイオーラも監督が街で見つけた子供だといいます。

素人さんの演技なんですか??
驚愕ですね(汗)

その後は映画に出られてないんですね・・
あの演技力ならやっていけそうな気がするのに??
色んな事情があるんでしょうね・・


Posted by take51 at 2016年02月06日 12:44
こんばんは、take51さん。

そうですね。私も新しいギャンルが開拓できてよかったと思います。
いろいろな作品があるようですが、悲惨なところも多いので気を付けないといけませんね。(^^;

素人さん、しかも実際に失業していたりしますが…を使うことによって、よりリアルを追求したようですね。
そして、それが成功した一例ですね。

その後はなかなか難しかったようですけど、この映画がそのまま人生であったことを考えると、これが一番輝いていた作品だったのかもしれませんね。
Posted by 白くじら at 2016年02月07日 18:51
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Tracked: 2016-01-22 18:06
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