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2016年01月27日

要塞警察

男には命を懸ける事が2つあるのさ。
要塞警察 アサルト・エディション HDリマスター版 [Blu-ray]
1976年(ASSAULT ON PRECINCT 13)製作国:アメリカ
監督:ジョン・カーペンター原作:
製作:J・S・カプラン製作総指揮:ジョセフ・カウフマン
脚本:ジョン・カーペンター撮影:ダグラス・ナップ
音楽:ジョン・カーペンターamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
カリフォルニア州アンダーソン地区…あの土曜日のAM3:10、武器を盗み出した若者6人が南ロス警察に射殺されました。『チョロ』と呼ばれる若者集団は、その6人の死に血の復讐を誓い立ち上がりました。

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西ロス警察のビショップ(オースティン・ストーカー)の、警部補になったばかりの初仕事は、13区9分署のゴードン分署長の代わり。いやいやながらも命令には背けず9分署へ向かいます。そこは分署移転のために引っ越しの用意が行われており、女子事務員を含めて数人がいるだけでした。
丁度そこに、囚人護送車が到着します。囚人の一人が体調不良でやむなく寄ったのですが、その中にナポレオン・ウィルソン(ダーウィン・ジョストン)という有名な犯罪者もいました。

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一方、町を徘徊していた武装集団は、アイスクリーム屋と丁度アイスを買った娘(キム・リチャーズ)を射殺していました。しかし娘の父親(マーティン・ウエスト)にメンバーの1人を殺され、彼らの標的は父親に変更されました。逃げる父親が逃げ込んだ先は、こともあろうに9分署。

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状況も判らず襲撃される人々たち…サイレンサーによる攻撃は、何もわからないうちに護送してきた警官、犯罪者など次々と殺害されてしまいます。
電話線、電気線を止められ署内に孤立してしまったビショップは、牢屋に入れていたウィルソン、ウェルズ、そして女性職員リー(ローリー・ジマー)たちとともに謎の集団と戦うことになるのでしたが…。

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映画レビュー
ちょっとオススメ籠城ものとしてはあまりにも有名な作品です。子供のころに日曜洋画劇場で観てかなり怖かった記憶があります(小鳥頭なのに)。
ジョン・カーペンターは、ジョン・ウェイン主演の西部劇「リオ・ブラボー」のオマージュとしてこの作品を作ったとのことです。
「リオ・ブラボー」に関しては、また後日レビューしていきたいと思っています。

相手からのセリフもなく、問答無用で襲撃、侵入して来ようとする姿は、ほとんどゾンビの襲撃に似てますが、決して不死身ではなく、射殺すれば倒れます。でも、倒しても、倒しても、まるで無限にいるのではないかと思えるにも関わらず、襲撃後は周囲には何もなかったかのように思わせるために、死体すら素早く消し去るという…かなり不気味です。
こんな中、否応なしに犯罪者と共に肩を並べて戦うことになりますが、ウィルソンの存在がとても頼もしい。戦いの中、彼とビショップは黙っていても分かり合える存在になったようです。ラストでビショップが警官に怒鳴るのが印象的。
また、ウィルソンとリーとの間にもほのかに…しかしそれを口にすることはなく、彼らは戦い続けます。続けるしかなかったのです。

ほとんど狂信的集団ですが、いったい彼らがなんだったのか、彼らはいったいどうなるのかという事も語られず映画は終ります。
昨今では、若者の無慈悲な事件が後を絶ちませんが、とても理解はできません。だからこそ、恐ろしい。

なお、子供が好きな方は、この作品を観てはいけません。あまりにも悲惨すぎます。

チェックポイント
【ここがいい!】
・襲撃者からの声明のようにものもなく、ただ一方的に襲撃をしてくるのは、こちらからの会話は一切拒絶していることを現しているのでしょうね。そこには生か死か2つに1つを強制的に選ばされてしまいます。
・サイレンサーでの襲撃もいいですが、襲撃する若者たちがいったい何人いるのかも解らず、侵入しては撃退され、しかも叫び声もほとんどなし、これは怖いです。
・じゃんけんで決める時が…なぜ、なぜだ、2人とも、合いすぎだ!死を覚悟しているこの緊迫感の中で、凄いと思いました。(^^;
・各場面で時刻が表示されているのが、否応なしに緊迫感をだします。

【ここは問題かな?】
・誰かが通報したようですけど、周囲の電話線も切れており、どうやって通報したのかな。走り?

【一言いいたいコーナー】
・アイスクリーム屋さん、頼みますから注文を間違わないでください!
・『チョロ』というのがストリートサンダーという集団のことらしいですが、なぜ、そんな名前に?
・ウィルソンがショットガンを受け取って、すかさず撃つシーンは「リオ・ブラボー」でも有名らしいです。
・編集がジョン・T・チャンスなのですが、これは「リオ・ブラボー」でのジョン・ウェインの役名です…あれ?
Number832・タバコあるか?

コメントとトラックバックをさせていただきました。
いやいやえん(makiさん)の「要塞警察
銀幕大帝α(ヒロ之さん)「ジョン・カーペンターの 要塞警察

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posted by 白くじら at 10:55| Comment(4) | TrackBack(2) | アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは

「真夜中の処刑ゲーム」を本作、どちらもみたのですが
こちらのほうが好みでした
BGMの「ダンダダ・ダダン♪」が格好良く聞こえちゃいますね
ナポレオンが渋いんですよねえ
緊迫感漂うサスペンスフルな内容で、
一体どうなるのかと思いながらみていました。
一体何人いるんだ!?と思ってしまうほど
わらわらと出てくる襲撃者たちに恐怖してしまう作品ですね
Posted by maki at 2016年01月27日 20:37
こんにちは、makiさん。

おお、makiさんも両方観られましたか。

私もこちらの方が好みでした。
無数にいる恐怖と、こちらが想像できない精神構造を持っているところが恐ろしかったです。

ナポレオンは渋かったです。
子供の頃からの記憶には怖さばかりが残ってて、彼の事は「あ、そういえば」でしたが、この渋さにはまいりました。コミカルな部分も好き。(^^)

両方へのトラックバックもありがとうございました。
Posted by 白くじら at 2016年01月28日 10:23
こんばんは!
コメント&TBありがとうございました。

はい、私は大の子供好きです。
子供と関わる職業をずっと続けているものですから。
なので、少女が撃たれちゃうシーンは衝撃的で悲しくなりました。
ところで、あの後お父さんは直ぐにギャングを追いかけていきましたが、遺体はどうなったんでしょうか・・・。
私はちょっと自分の娘が撃たれて横たわっていたら離れたくはないですけども。

白くじらさんは以前にも観られているんですね。
私は今回が初めてかも(観た記憶が無いです)。
有名な作品でしたので、前々から観ようとレンタル店に通っていたのですが、いっつも貸し出し中で結局今頃になってしまいました。
映画としては襲ってくる側と阻止する側をシンプルに描いていて、且つ痛快なアクションとしてしっかりと纏めているので非常に見応えがあり面白かったです。
「ニューヨーク1997」の原点を知ることも出来て子供が殺される以外は大変満足でした。

PSこちらからのTBってもしかして反映されてませんか?
もしそうでしたら、申訳ないです。。。
Posted by ヒロ之 at 2016年02月13日 21:05
こんばんは、ヒロ之さん。

やっぱり、誰かの首がぶっ飛ぶよりも、かなりショッキングにシーンですね。
せめてヒットの瞬間は見えなくしてほしかったです。
死体はあの流れでは、可哀想ですが放置されているようなきがします。
お父さんも警察で死んだようになってましたし…その次の日には埋葬されたとは思いますけど。

「ニューヨーク1997」も好きな作品です。
まさしく原点となった作品ですね。

トラックバックもありがとうございました。
シーサーはトラックバックをかけられた時に、「承認するまで反映されません」という一文が表示されないので、実際に裏で承認するまで表示されないんです。
なので、個人的都合で1、2日かかりますが、私がコメントをしているのにトラックバックの表示がされていなければ、失敗の可能性があります。
最近のヒロ之さんのものでは、「キングスマン」が入っていなかったと思いますが、もし送られていたら失敗されていたという事なので、お手数ですが再度お願いいたします。
ただ、私がお邪魔してコメントしているブログにはリンクが張られているので、トラックバックしているのと同じで大丈夫とも思えますけどね。(^^)
Posted by 白くじら at 2016年02月13日 21:35
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