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2004年…麻薬取引の囮捜査をしていたジェイク・ローニック(イーサン・ホーク)ら3人は、ふとしたことから正体を暴かれ銃撃戦となってしまいます。相手を倒したものの同僚のトニーとコーラルは殉職、ジェイクも足を負傷してしまいました。
それから8ヵ月後の大晦日、ジェイクは13分署の巡査部長として内勤をこなしていましたが、ここ13分署は今日引っ越しとなり、新年からは新しい分署で働くことになっていました。残っていたのは熟練警官のジャスパー(ブライアン・デネヒー)、秘書のアイリス・フェリー(ドレア・ド・マッテオ)、セラピストのアレックス(マリア・ベロ)…。
そんな時、暗黒街のボスであり警官殺しのマリオン・ビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)を筆頭とする数名の犯罪者たちを移送するバスが、大雪のために13分署へと入ってきました。
やむなく留置場にビショップたちを入れたジェイクたちでしたが、そんな警察に忍び込む覆面男たち。気が付いた護送して来ていた警官は撃たれます。
ジャスパーは「仲間がビショップを奪いに来たんだ」と叫びます。
しかし戦いの最中ジェイクは倒した覆面男から警察手帳を発見しました。驚いたジェイクは事の真相をビショップに問い詰めるのでしたが…。
ジョン・カーペンター監督の「要塞警察」のリメイク作品です。
孤立した警察署が襲われ、そこにいた数人の警察官と犯罪者が協力して立ち向かうという流れは同じであるものの、今回の敵は完全武装の警官たちです。これは時代に合うように敵を強化し戦いをハデにしたかったのではないかと思いますが、何気に完全武装の割には弱いです。(^^; それに何人いるのか言っていたにしては、あと何人とかさっぱりなく生かされていません。
ハデさを取って、恐怖感や不気味さをなくしてしまったようですね。
また主人公の一人であるジェイクは、過去に自分の指揮から同僚を亡くしたトラウマもあり、内勤になっているのですが、こういう状況でこのトラウマを乗り切るにはちょっとドラマが足りなかったと思います。もっと悩んでもよかったと思いますが、最初から撃ちまくってますから。(^^; まぁ、銃を撃てなくなっているわけでもないですからね。これならば別にプロローグは必要なかってもよかったかも。
孤立した恐怖感、敵の不気味さを演出する上においては「要塞警察」の足元にも及ばないと思います。
【ここがいい!】
・サイレンサーの恐怖はなかったですが、レーザーサーチされるのは結構恐怖感がありますね。ただ序盤だけであとはほとんどなかったのが残念。
【ここは問題かな?】
・ジャスパーがやけに説明口調であったり、とても熟練警官とは思えなかったのはイライラしていましたけど、納得の後半でした。(^^;
・序盤でまだ囲まれてい無かったはずの時に、やけに上からの角度でレーザーサーチされていたのはおかしくない?
・ビショップは大物感はとてもあったのですが、とても銃がうまいとは思えなかったことが残念。
・警察であれば、もっと簡単にビショップを抹殺することができなかったのかな?こんな荒っぽい事をするなんて。
・敵のボスが待っていた秘密兵器(?)が登場した時には????が一杯出ました…なんだこりゃ、しかもやられてるし!(>_<)
【一言いいたいコーナー】
・囮捜査をしていたジェイクの名前がナポレオン、リーダー各である犯罪者の名前がビショップ。「要塞警察」の役名とは逆ですが、こういうところもオマージュかな。
・要塞警察と名付けるのであれば、最後まで警察で戦え!!
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