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1997年、中東…キングスマンの1人であるランスロットの最終訓練は実地で行われましたが、その誕生の陰に一人の訓練兵が犠牲…ガラハッドことハリーは自分の命の恩人である訓練兵の息子にあるペンダントを託すのでした。
そして17年後のアルゼンチン。生物兵器開発の組織を追っていたランスロット(ジャック・ダヴェンポート)は、アーノルド教授(マーク・ハミル)を救い出すために山小屋へとその姿を現したのですが、組織のボスであるリッチモンド・ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)配下のガゼル(ソフィア・ブテラ)の手(足!)にかかり、無残にも真っ二つにされ命を亡くしてしまいました。
ロンドン、ウェストミンスター市サヴィル・ロウの高級スーツを扱う「キングスマン」は、どこの国にも属さないスパイ組織「キングスマン」の拠点でした。リーダーであるアーサー(マイケル・ケイン)の元にランスロットを除く8名が招集され(実際に本人が来たのはガラハッド(コリン・ファース)であるハリーのみで残りは立体映像)、ランスロット亡き今、各自、新たな候補生を選出せよ、とのアーサーの言でした。
丁度そのころ、母ミッシェル(サマンサ・ウォマック)の再婚相手であるディーン(ジェフ・ベル)の仲間たちとのいざこざで警察に捕まっていたエグジー(タロン・エガートン)は、昔ハリーに託されていたペンダントの事を思い出し電話をかけてみるのでした。
急に釈放となったエグジーを待っていたのはハリーでした。そしてハリーは彼をキングスマンとしてスカウトし、エグジーは他の8名と共にマーリン(マーク・ストロング)と名乗る男の元でランスロットとなるべく試験を受けることになるのでした。
一方、ハリーは大いなる陰謀に、リッチモンド・ヴァレンタインという大富豪が関わっていることを突き止めていたのでしたが…。
今までの諜報部隊とは違った、どこにも属さない機関「キングスマン」の登場です。
ただコードネームが円卓の騎士のアーサーやランロット、ガラハッド、パーシバルなどで、教官がマーリンとくればやはりイギリスの機関のような感じはありますね。残念ながら集まる部屋の机は、円卓ではなく四角でしたから上下関係はあるようですね。
アクションシーンにおいては、キングスマンの能力自体がずば抜けておりとんでもない戦闘シーンが繰り広げられています。特に教会でのシーンは凄いですね。演出も「96時間」シリーズのカット割りで速さを現したやり方とは違って、非常に見やすいものとなっていて、落ち着いて見れるのはとてもいいですね。ただ、グロさではかなり上ですから、観る人を選びそうです。特にラストの大爆発は…笑ってごまかせ!です。(^^;
またスパイものには付き物の秘密兵器も登場します。往年のレトロ感あふれる品も多いですが、中身はハイテクとうまく融合していましたね。傘ピストルなんて最高ですね。
ストーリー的には、エグジーの訓練とハリーの活躍の2本立てですが、その後の世代交代もありと、ちょっと話がこんがらがりそう。(^^)
どうしても何処かで観たシーンが多いのですが、それもわざと踏まえて、新しいスパイ組織が誕生したと思います。
【ここがいい!】
・最初の爆発の瓦礫からのタイトルなどの文字が現れるところ、この映画のセンスがちょっと違う事が分かります。
・やっぱり各所で見せてくれるキングスマンのアクションがいいですね。教会の大虐殺も凄いのですが、あの後の無残さも、たとえギングスマンが「殺しの許可証」のようなものがあるとしても決して許されるものではありませんし、あれはあれでよかったのかもしれませんね。
・敵のヴァレンタインが血を見ると気持ち悪くなって吐いてしまう設定も面白いです。あれだけ残酷なことをしつつもその場面が見れないとはなんと(本人にとっては)残念なことでしょうか。ラスト、普通ならば血を吐くところ、ゲロ吐いていたのでは?(^^;
・ガゼルの戦闘時の美しさがたまりません!もっと活躍してほしかったです。
・ハリーが酒場でエグジーを助けたシーン、エグジーがちゃんと自分のものにしたところ。
・敵の作戦を間髪で防いだと思ったら、また再開とか…。(^^;
【ここは問題かな?】
・政府が関係すると利権関係で正義のためには動くことができないと作られたはずですが、アーサーがこのような様ではどうなんでしょ。せめて次作や次次作にした方がよかったのではないかと思いました。
・エグジーが戦闘能力がいつのまにあんなに凄い事に?(@@;
・パグのJBにも見せ場を!
【一言いいたいコーナー】
・母親ミッシェルが扉を破壊するところは、まさに「シャイニング」!でもそのまま入った時にはもっとびっくり。どれだけ開けてるの?!
・最後の王女の牢屋の解除コードが2625でしたが…これが何なのか携帯と睨めっこしていたらわかりますが…なんともはやのオチでしたね。(^^; 本当に紳士…大丈夫かい?と思います。
・円卓の騎士は座が開いた時には勇気と武勲を示さなければマーリンがかけた魔法により弾かれたらしいですから、そうしてみると作中マーリンの試験にパスしなければ名を継げないという事は伝説に沿っているみたいですね。
・序盤で敵に捕まっていたアーノルド教授を演じていたのがマーク・ハミルでした。「スター・ウォーズ7 フォースの覚醒」を観ていなかったら解らなかったところでした。(^^;
映画偏り放題(umetramanさん)「映画『キングスマン』・・・ 英国流スパイアクションの定番がやって参りました」
マープルのつぶやき(ミス・マープルさん)「キングスマン」
或る日の出来事(ボー・BJ・ジングルズさん)「「キングスマン」(1回目)」
銀幕大帝α(ヒロ之さん)「キングスマン」
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ラベル:スパイ
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コメント&TBありがとうございました。
そうそう、あの瓦礫からテロップが出てくるオープニングシーンは良いですよね。
もうこの段階で、この映画は面白くなると直感しましたよ。
お堅いスパイ映画が多い中、こういうユーモア感溢れる作品も良いものです。
花火ポポポポ〜ンてな発想、よく考え付いたなぁと笑いながら感心しました。
で、やっぱり教会のシーンは見事!最高!!
アクションの流れがカッコ良すぎてアドレナリン出まくりでした^^
コリン・ファーすが出演しているからおしゃれなスパイ映画だと思ったら、
冒頭から人体真っ二つでびっくりしました。
緩急織り交ぜたストーリーで楽しかったです。
花火ぼよよーんは結構好きなんですけどね。
あの序盤のテロップからして、他の映画と比べると凝っている、そしてセンスが違うと嬉しくなりました。(^^)
ハリーにとっては教会がピークのアクションでしたが、とてもよかったですね。花火は演出的に一つの名シーンとして後々語り続けられるでしょうね。驚きました。
最初から最後までアドレナリン出まくりで、当分動けないかもしれませんね。(^^;
あの序盤の真っ二つには驚きましたね。
あまり情報を知らないで観ていたものですから、てっきり主役級かと思っていたら(実際物凄く強かったし)…。
各所にアクションがあって飽きることがなく、最後まで楽しめましたね。
私もあの花火は好きでした。その後のキノコ雲も。(^^)/
トラックバックありがとうございました。
わんこはJBでしたっけ。私のミドルネームがBJなので、似たようなものですねえ。
2625ってなんですか?
ええ、さすがに犯罪者軍団ならいいでしょうけど、あれだけの一般人を殺してしまうとね。止むを得ない(演出的な)処置だったのでしょうね。なむなむ。
でも、あのシーンは凄かったですねー。
えっ、ボーさんもわんこ!?って何か違う。(^^;
2625は、携帯の文字入力時のボタンを見て、そのいずれかのアルファベットに置き換えると分かります。
最初の2はA、6はN…つまり、今からエグジーがやろうとしていることなんですよね。(^^;; たはは。
トラックバックもありがとうございました。
キックアスのキレのあるアクションが好きでしたので、こちらもそれを期待して観たのですが、期待以上に素晴らしい出来で感動しました。
マシュー・ボーン監督はアメリカ人だと思っていたのですが実はイギリス人だったのですね。素晴らしいイギリス映画です。善がイギリスで敵がアメリカという構図もなかなかで。ハリウッドザマーミロです(笑)。
コミック原作なのでサミュエル・L・ジャクソンの起用はいかにもですが、これまでのアメコミ作品を覆すキャラは新鮮でしたね。どんな役もこなせる名優さんですが、67歳というのがビックリです。
ああ、あのコードネームは円卓の騎士からきてたのですね。疎いもので知りませんでした(汗)。
そういう知識があるほど楽しめそうな作品ですね。イギリスのこともっと勉強しなきゃ。。
そういえばエージェントのテストで水攻めがあったじゃないですか。及第点の便器に挿したホースから酸素を取るってのは実際どーなんでしょ。なんか別のもの吸っちゃいそうで(笑)。
緩い中にも死に繋がるイメージが結構あるのはショッキングなんですけど緩急付けとしていいですね。さすがにクライマックスの大爆発はあれなので、描写を古き時代を思わせるサイケ調にしちゃってるのはご愛嬌でしょうか(笑)。
教会のシーンは、延々見続けたいくらいのアクション演出ですね。弾切れの拳銃を分解してまで武器にし続ける戦術なんかガンカタを超えてますよ(笑)。BGMのセンスもよすぎです。
続編を作るのであれば監督やスタッフが続投となることを願ってガッツリ応援いきます♪凸
私はこういう作品とは思ってなかったので、最初から驚きの連続でした。(^^;
そういえば、敵がアメリカ…そういえば、先日観た「カサンドラクロス」もアメリカが…いろいろと敵を作ってますねぇ。
えっ、これってもともとがコミックスだったのですか。
確かにサミュエル・L・ジャクソンはそういう話には合いますよね。でもって、もう67才でしたか。まだまだシリーズモノにも出られているので頑張って長生きしてほしいですね。この話じゃ死んでますけど。(^^;
むむ、私も便器に挿したホースは謎でした。構造的にいったいどうなっているんでしょうね。とても実験はできないですけど。(-o-)
結構重要なキャラでもあっさり死ぬ時があるので、気が抜けませんね。
ブラックジョークも含めて、素晴らしいシーンが多く、しかも観やすいように作られていたのはとてもよかったですね。
ハリーがいないので、若者ばかりの「スパイキッズ」のようなことにならないことを祈って、続編、作ってほしいですね。
応援ありがとうございます。(^^)/
予告を観て、張り切って映画館で観てきました。はい、選ばれた人です(観るのを)www。
あのコリン・ファースがキレッキレのアクションというだけでも、きゃーでした。これでもかと出てくる英国着こなしなスーツにも萌えました。スパイ道具も楽しかったなぁ。
後半は、映画館でも吹き出してしまいました。笑うしかない。素敵です。
2625は気がついてなかった〜。そっか(;´∀`)
マーク・ハミルもEDロールで見つけて、えっえっあのオッサンかぁとなりましたよ。
おお、劇場で観られましたか!
私はお恥ずかしながら、まったく知らなかった作品でしたので、もうびっくりで興奮した作品でした。
コリン・ファースの紳士アクションは本当に素晴らしかったです。
続編があったにしても、彼がもういないのが非常に悔やまれてしまいますね。
マーク・ハミルは丁度スター・ウォーズを劇場鑑賞したところだったので、あれ?ってわかりしましたけど、彼もまたもったいない使われ方でしたね。(^^;