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スイス、ジュネーヴの国際保険機構に急患を装った3人のゲリラが潜入。しかし警備員に発見され1人は撃ち殺され、2人は立ち入り禁止の部屋に入ってしまいます。その時、薬品のビンが割れゲリラは1人だけ窓ガラスを割って脱出し、パリ・アムステルダム経由ストックホルム行きの大陸横断特急にに隠れ込みます。
一方、国際保険機構に姿を現したのは、アメリカのマッケンジー大佐(バート・ランカスター)でした。彼は医師のエレナ・シュトラドナー(イングリッド・チューリン)に細菌の研究を行っていたことを説明し協力を仰ぎます。割られた薬品は治療薬がまだない感染率60%という肺炎菌だったのです。もちろんこれが世間に知られると国際問題に発展します。
ゲリラの所持品から、残る1人が陸横断鉄道に乗り込んだと推測した大佐は、すぐさま列車と交信。乗員名簿からエレナ医師が神経外科医のジョナサン・チェンバレン(リチャード・ハリス)が乗り込んでいたことを知るや彼に協力を取り付けるのでした。
しかし、その時すでにゲリラは車内を歩き回り、菌は一等車両から食堂車にまで蔓延したいたのです。
シェンバレンは、偶然(?)乗り込んでいた元妻のジェニファー・リスポリ・チェンバレン(ソフィア・ローレン)や車掌のマックス(ライオネル・スタンダー)らと感染者の対応に当たる事に…。
事態を重く見た大佐は、ポーランドのニュルンベルクで列車を隔離しヤノフへと向かわせます。しかしその途中には、老朽化のために1948年に閉鎖したカサンドラ・クロス大鉄橋があったのです。
一方、乗客からカサンドラ・クロスが老朽化をしていることを知ったチェンバレンは、列車の停止を無線でマッケンジー大佐に進言しますが許可は出ず、さらに麻薬の売人であったナバロ(マーティン・シーン)が無線を破壊してしまいます。残った警備班と医療班はチェンバレンの言葉には一切耳を傾けず、チェンバレンたちは列車を止めるべく警備班との戦いを決意するのでしたが…。


後半は当然、乗り込んでいる警備隊との激戦が繰り広げられますが、やっぱり根底にあるのは政府自体の怖さです。他国で細菌の研究を行っていたこと、そしてそれの発覚と細菌拡散を隠ぺいするために無慈悲にも乗客1000名を、そして警備班、医療班をも抹殺しようとするところ、さらには、ラストでセリナ医師と大佐がいなくなってからのスタック少佐(ジョン・フィリップ・ロー)の言葉には恐ろしいものがありますね。
登場人物は、上記の他にも神父(実は…)ハリー役のO・J・シンプソン、時計のセールスマンのカプラン役のリー・ストラスバーグ、国際兵器製造業の奥さんニコール・ドレスラー役のエヴァ・ガードナーなど、有名どころがそろっているところは嬉しいですね。

【ここがいい!】
・音楽がジェリー・ゴールドスミス。「カプリコン・1」「猿の惑星」「パピヨン」「エイリアン」などでも有名です。
・最初のシーンから流れる音楽がこれから始まる物語を象徴しているかのようです。最初のシーンから国際保険機構へのカメラワークは、ラストでも逆に流れてますね。
・なまじ停止するよりはいいですが、これがまた列車の先頭って一等車両ですよね。なにげにチェンバレンの見捨て方も凄かったと思います。まぁ、状況的にはどうにもならなかったのでしょうけど。
・警備班と医療班のコスチュームが不気味すぎます。
【ここは問題かな?】
・車内でのゲリラの行動(子供を抱いたり、食堂車で…)がちょっとわざとらしい。
・国際保健機関で対策に当たっているのがたった3人…秘密主義とはいえ、これは少なすぎやしない?
・列車の構成が微妙に変わっていたような?見間違いかな。架線もあったりなかったり?
・ジュネーヴでの感染騒ぎはなかったのかな?
・モニターを見てるだけで、全員死んだと判断するのは早計過ぎるのでは?
【一言いいたいコーナー】
・とても1000人は乗ってないでしょ!(^^;


忘却エンドロール(宵乃さん)「一言映画感想(11/3〜11/8)」
或る日の出来事(ボー・BJ・ジングルズさん)「「カサンドラ・クロス」」
映画鑑賞の記録(miriさん)「147・カサンドラ・クロス」
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ラベル:アクション
吹き替えで観たので、ところどころ聞き取れず、いまいち内容がわからなかったんですよね。
>他国で細菌の研究を行っていたこと、そしてそれの発覚と細菌拡散を隠ぺいするために無慈悲にも…
アメリカが別の国で研究してたんですか?
何をそこまで隠蔽したいのかわからなくて、銃撃戦になってもついていけなかったんですよ。よく考えたら、細菌兵器をつくってたなんてバレたらダメでしたね。やっぱり、周りがうるさい時に字幕以外の映画を見ると集中できないわ…。
しかし、白くじらさんの仰るとおり街での感染もありえるし、モニターだけじゃなく現地で確認しなきゃダメですよね。
あと、感染者を河に落とすのもヤバイ気が…。
ツッコミどころ満載です(汗)
いまいちなところが、なんだか、かわいげがあるというか、ユニークな存在です。笑
今現在となっては大した作品ではないような感じですが、
当時、封切り公開を見たのでたいへん印象に残っている作品です☆
併映が「ラスト・コンサート」でしたしね〜笑。
ひとつき位の間に、2回も見たんです(笑)。
その後はチラ見だけで、数年前にちゃんと再見しました。
>・音楽がジェリー・ゴールドスミス。
>・最初のシーンから流れる音楽がこれから始まる物語を象徴しているかのようです。
耳の奥から聞こえてきます♪
>・警備班と医療班のコスチュームが不気味すぎます。
まぁ今目線ではアレですが、70年代の娯楽大作なので・・・笑。
>・車内でのゲリラの行動(子供を抱いたり、食堂車で…)がちょっとわざとらしい。
同感です!
まぁそういうシーンを入れる事で(映画鑑賞者の)パニックを広げる目的があったのでしょうけどね〜。
.
吹き替えでTVだとカットもされていたかもしれませんね。
序盤で説明はあったですが、アメリカがスイス(国際保険機構のビル内)で研究をしていたようですね。国際問題になるとも言われてました。
字幕がないと、何かバリバリと食べていても聞こえなくなっちゃいますからね。
邦画でも字幕で観てます。(^^)
そかっ、感染者が流れていくのは非常にまずいですね。
高酸素である程度は回復していたとは思いますけど、完全ではないと思いますしね。
こちらからもトラックバックさせて頂きます。
改めて見ると確かに変わったお名前ですね。
今でこそ、この監督だったら…って観る映画もあるんですけど、昔はタイトルや内容で観る映画の方が多かったですね。監督が誰でもそんなに気にしてなかったりして。(^^;
当時はやっぱり政府の陰謀というが怖かったですねー。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせて頂きます。
おおっ、封切で観られましたか!
映画館で観るとまた特別な印象を受けることが多いですから、思い出になってしまいますよね。
2本立てというのも嬉しいですね。昔はよくあったんですけどねー。
私は封切ではなく、最初はTV放送だったと思います。
それでも、まだ若い頃で印象的な作品でした。
この頃の音楽は、一度耳にしたら離れないようなものが多かったように思います。
今観るといろいろとツッ込みたいところは多いですけど、この映画は好きな1本です。
そちらにも伺いますね。(^^)/