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遠い昔、ロシアの辺境にドラゴンへ少女を差し出す村がありました。
しかしある若者がドラゴンを退治して少女を救い、英雄と呼ばれました。それ以後、この生贄の儀式は、結婚式の儀式として姿を変えるのでした。
時代は移り、侯爵の娘ミロスラヴァことミラ(アリョーナ・チェーホフ)は、英雄の孫であるイーゴリに嫁ぐことになりました。しかし、その儀式の途中、退治されたはずのドラゴンが姿を現し、ミラを連れ去ってしまうのでした。
イーゴリは部下を連れミラ奪回に船を出します。
一方、洞窟で目覚めたミラは壁の向こうに同じようにドラゴンに捕まったらしい若者(マドヴェイ・ルィコヴ)と出会います。若者には名前が無く、ミラは彼にマルマンという名を付けるのですが、そのアルマンこそがドラゴンであり、彼女はなんとかその島から逃げ出そうとするのでしたが…。
実はパッケージからドラゴン退治のアクションモノかと思っていたのですが、異種間のラブロマンスで驚きました。でもいい裏切られ方でよかったと思います。
巨大なドラゴンの骨は、先祖のものらしく、かなり巨大なドラゴンの骨をベースにした島でのお話です。こんな巨大なドラゴンが闊歩していた時代も観たかったかも。(^^;
ミラが空想好きの女性であったことが幸いでしたね。しかもこの結婚が政略結婚であったことも…こういう設定の場合大抵の物語はさらった者とのラブロマンスに発展することが多いわけですが、本作でもベタ的にそのお約束は守られています。
あとはその課程をどう見せてくれるかですね。観ている私がなんとか2人を…と思ってしまったので成功していたのかな。(^^; そもそも助けに来るべき英雄の孫がほとんど画面に登場しませんし、変だなーって思ったらそういう性格の人でしたし、まったく困ったものです。
【ここがいい!】
・ミラとアルマンが島での共同生活の用意をするところ。そのベースはベタではあるものの、やっぱり観ていて楽しいですし、こういうシーンを観てしまうと、物語がハッピーエンドで終わるように祈りたくなります。
・お互い触れることができないための仕草がまたいい。
・ドラゴンの造形や動き。それだけに変身するところがほとんど省略されていたのが残念です。
・なにげにイーゴリの部下がいい味を出してます。
【ここは問題かな?】
・語られた話によると、人間の姿をしていたドラゴンを殺すシーンがありましたが、どうしてドラゴンと思ったのでしょう。また、すでに囚われた女性は死んでいたのに、どうして島に来ることができたのでしょうか?
・伝説になった後も、婚礼時には儀式を行っていたにもかかわらず、なぜ今回に限って?
【一言いいたいコーナー】
・ドラゴンが女性をさらう理由、種族繁栄とはいえそういう事で子供ができることには驚きましたが…。
普通に子供作れるんじゃないの!(^o^) もしもし…まぁ、それもドラゴンの力を制御できたからかな。
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