![]() 製作国:アメリカ 監督:ザック・スナイダー 製作:ジャンニ・ヌーナリ、マーク・カントン、バーニー・ゴールドマン、ジェフリー・シルバー 製作総指揮:フランク・ミラー、デボラ・スナイダー、クレイグ・J・フローレス、トマス・タル、ウィリアム・フェイ、スコット・メドニ、ベンジャミン・ワイズブレン 原作:フランク・ミラー、リン・バーリー 脚本:ザック・スナイダー、カート・ジョンスタッド、マイケル・B・ゴードン 撮影:ラリー・フォン 音楽:タイラー・ベイツ amazon.co.jpで詳細を見る。 |

ギリシア、スパルタでは、生まれつき欠陥があるとわかった子供は谷に捨てられ、7歳から母親と別れ暴力の世界へと出て行きます。そして飢えた猛獣と戦い生き残った者が成人として認められるのです。
紀元前480年…スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)の元に、ペルシア帝国からの使者が訪れました。使者は今までに征服した国の王の髑髏を手に、ペルシア大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)に『土地と水』を差し出すよう言い放ちました。それはスパルタに降伏しろといっているのと同じことでした。
レオニダス王は、女、子供たちの自由を守るため、使者を葬り去るのでした。
ギリシアに敵対したレオニダス王は、神の意思を伝える司祭に、戦うことを伝えに行きましたが、欲に溺れる司祭たちはすでにペルシアの息がかかっており、出兵を禁じられてしまいます。苦悩する王に声をかける王妃ゴルゴ(レナ・ヘディー)。
「自分の心に従いなさい」
かくして、王のもとに集まったのは親衛隊隊長(ビンセント・リーガン)以下、友人ディリオス(デイビッド・ウェナム)、隊長の息子ステリオス(マイケル・ファスベンダー)ら300人の戦士。彼らスパルタの精鋭、そして海岸線の細い関門(ホットゲート)での戦いならば勝算はあるとレオニダス王は考えていました。
途中、ダクソス(アンドルー・プレビン)率いるアルカディア人の援軍をも加え、戦いの地テルモピュライへと向かう一行。そしてついに戦いの火蓋は切って落とされたのです。
一方、王妃ゴルゴは、なんとか王に援軍を派遣してもらおうと、議会のメンバーに頼み込もうとしていましたが、もっとも発言力を持っていたのは、彼女に想いを寄せ、しかもペルシアと通じている噂のあるセロン(ドミニク・ウェスト)だったのです。
空が黒くなるまでに埋め尽くされる矢の猛襲!
ペルシア帝国100万の兵に対し、精鋭スパルタ戦士300人で構成される『スパルタの盾』は一歩も引かないどころか逆に圧倒的パワーで敵を粉砕し、ペルシア大王クセルクセスを驚かせるのでしたが、混合帝国であるペルシアには、戦闘集団である不死部隊アタナイト、魔術師たち、巨大サイ、巨大ゾウなど強敵が控えていたのです。
さらに…。


この根底に根づいているものが、序盤の幼少のころから、ラストまでスパルタの戦士というものに描かれており、それがこの作品のいいところですね。結構途中でテーマがすりかえられてしまうことの多い作品の中で、こういうことが一貫されていたことは素晴らしいことです。
この物語は、史実でも有名なために、私もどのような結末になるのかは知っていたので、かなり悲壮な面持ちで観ていたのですが、そういう不安(悲しみ)を払拭させてしまうほど、彼らは勇猛果敢で誇りに満ちていました。
悲惨な話ではありますが、彼らの行動はその後も受け継がれ、そして今なお語り続けられています。
映像的には凄まじいシーンの連続で、鮮血がCGであることが若干緩和されているのかもしれません、が、やっぱりこれはR15指定になるだけのことはあります。
アクションシーンだけでなく、戦が終わった後、リンゴをかじりながら話し合いをしている横、向こうで無造作に負傷者に止めをさしているシーン、不死部隊アタナイトが村人たちを大木に…のシーン、スパルタがペルシア兵を使って壁を作っているシーンなどは、寒気がしそうな雰囲気を十二分に出していました。
ちょっと惜しかったのが王妃の画策でした。折角の戦いの高ぶりが要所要所でなえてしまうので、もう少し控えて欲しかったように気がします。確かに必要なシーンだと思いますが(でもアレなんですけどね)。
あと不死部隊アタナイト、魔術師たち、巨大サイ、巨大ゾウなどの特殊部隊。
特に不死舞台は仮面を付けて、背中に取り付けている剣は…うーん、どうしても般若の仮面を付けた忍者みたいなんですけど。(^^; こういうありえなさそうな部隊は、好き嫌いがあるので万人に受け入れられるのは難しいかも知れませんね。
え、かく言う私は、ええ、こういう演出は好きです。いいですねぇ、彼ら。
でも、やっぱりなんと言ってもスパルタ戦士の戦いぶりは主人公だけでなく、みんなが格好いい!
剣だけでなく、槍や大きな盾を使っての陣形や使い方がとてもいいです。しかもちゃんと少しずつ壊れていっています!(- -;
随所に見せ場がありましたし、画面の横や向こうでもきちんと戦っていました。この辺りはDVD化したら観直さなくっちゃ、とても全シーンのチェックができませんでした。
片やペルシア大王のクセルクセス…いっちゃってます。
おそらく小さいころから、自分の好きなものは何でも手に入れてきた、できることが当たり前だったのでしょう。そういった性格が全身から溢れ出していました。
いい味をだしていましたこの人。調べてみると「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」にも出ているようです…あれ?
この作品はエンドロール後にオチはありませんが(^^; 最初のワーナーマークからエンドロール(ちょい「シン・シティー」)まで凝っているので観ておきましょう。(^^)/
【一言いいたいコーナー】
・1962年の「スパルタ総攻撃」も同じテルモピュライでの戦いを描いた作品です。
・あの黒々となる矢は素晴らしい演出でしたが、実際に着地している矢が少なくないですか?(^^;


小部屋日記(アイマックさん)の「300 <スリーハンドレッド>」
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これは、私も行こうと思ってますので、レビューは
あまり読まずに、帰ります。
見てから、又伺いますね(-^□^-)
何を置いても、観てしまいましたよ。(^^;
これはもう劇場で観なければ、迫力がもったいないですよ。
またレビュー書いたら来てくださいねー。
やっぱ、行かねばぁ〜〜
私もあまり読まずに帰りますね。
早いですね!
多分来週見に行きます・・・
白くじらさんのレビューで
またまたみたくなったですよ!
たのしみだなあ!
了解しましたー。
やっぱり、観にいってください。(^^; 彼らは格好いいですよ。
あの敵の変なのもいい味を出しておりました。
また観たら来てくださいねー。(^^)/
よかったですよ、まだ興奮していたりしますが、戦いだけでなく、人間関係の描写もなかなかよかったです。
ストーリーは単純なものなんですけどね。
来週だとまだまだ混んでいるかもしれませんが、観たらまた来てくださいねー。(^^)/
白くじらさんも観られたのね。
この史実知ってましたか!
映像の美しさに私は酔いましたよ〜
よくわからないのが、気味が悪い神々たちに王が賄賂を渡してましたよね。
あの神はどういうやつら?
>般若の仮面を付けた忍者
呆然としてしまいました・・・
やっぱりコミックだからね、仕方ないのかな。
幼少の頃の映像、雰囲気よかったなあ。
男性は戦いぶりに目がいっちゃうかな。
クセルクセスが衝撃的で優しげなイケメンがあんな姿に・・・
黒目が異常に大きくてコンタクトかしら?
TBありがとねー。
あの王が持っていた賄賂の金貨はペルシアのものだったので、すでに彼らにもペルシアの手は伸びていたのではないでょうか。
すでに肉欲に溺れていた司祭たちですから、誘惑にはまったく無抵抗だったのでは…とか思っていました。(^^;
そうですね、あの幼少のころの演出はよかったです。
あれだけのシーンでもぐっと引き込ませるところがありましたね。
クセルクセス…本人を観てあまりの変わりように愕然でした。そういえば体も妙に大きかったのですが、あれは特殊効果なのかな。
トラックバックありがとうございました。
なんだか、ひとつのシーンの中の情報量が異常に多そう!
こういう映画は大きなスクリーンで観ないと…ですよねえ。行けるかなあ、私(/_;)。
クセルクセス…ロドリゴ・サントロですよね。噂によると、あの声にもなんか細工してあるそうですよ。全身特殊効果キャラ?!
さんびゃく!スリーハンドレッドじゃなく、さんびゃく!
そうですよね?このタイトルの読み方は!
テンション高いらしいですね。CG鮮血のビジュアルセンス、クレイジーな殺戮映像はさすがスナイダー監督と大評判。
殺し合いっていいですよね。ムキムキの男どもが、殺し合うとなんかゾクゾクです。
私「シンシティ」が、あまり好きでは無いので
チョイ不安だったのですが、もうこれは面白い!
戦いに凄さに、圧倒されるばかりで、朝イチの眠さは
瞬間に吹っ飛びました・・(笑)
理由は分からないのですが、この映画凄く好きです。
ヘタすると★5付けそうな勢いでした私。
ヾ(≧∇≦)ノ"キャハハ☆
トラバさせてくださいね(∩.∩)
そうですねぇ、普段はそんなことはないのですが、戦いの場になると横や奥のほうでもいろいろとしていて、さらに字幕を読んだりメインの人のアップに注目をと…ちょっと大変な箇所がありました。(^^;
クセルクセス…声まで変えていましたか。うーん、そこまで変わると、失礼ながら誰でもよかったのでは?とかなってしまいますが、やっぱり立ち振る舞いや表情などは彼ならではなんでしょうね。
キットshit_headさんから、興奮しながら出てくることでしょう。
でも隣の人や前の人に一撃を入れないようにしましょう。(^^;
私も最初は300って読んでいました。
厳密に言うともっと人はいますし、王も加えると301人なんですよね。
ではレビュー待ってます。(^^)/
観るの早!(^^;
「シン・シティ」はなんとも微妙な演出でしたが、こちらの方はあのような黒と白が基調というわけでもなく、どちらかというと1枚の絵のような感じで、雰囲気もよかったように思えます。
まぁ、殺伐としたシーンも多いんですけどね。(^^)
間違いなく眠気は序盤から吹っ飛んでしまいますね!
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
TB&コメントありがとうございました。
素晴らしかったですね〜
絵画のように美しい映像と圧倒的な肉体美に目がクギ付けになりました。
敵キャラの造形に行き過ぎの感もありましたが、そこは紀元前480年のお話なのだから、神話的な演出として楽しみました。
ジェラルド・バトラーは適役でしたね。スパルタの英雄そのものに見えました!!
白くじらさんが指摘されているように、矢がジェット・リーの『HERO』なみに飛んできたわりには、刺さっている数が少なかったですね。まぁ〜ご愛嬌という事で(笑)
さんびゃく!!
目撃しました!!
そんで、案の定コーフンしすぎて暴れました。ついでに、コーフンした他のお客さんたちと戦いました。2,3人死にましたよ。(笑)
串刺しエンターテインメントでしたね。串刺しは好きです。肉を貫通するあのエクスタシー!!(って変態か!)
素晴らしかった。串刺し、切断、鮮血!!ザック・スナイダー監督の尋常じゃない血生臭演出が光る殺戮アート!!
殺しまくって、ホント感動!!最後は涙!!
TBしますぜ!!
そう、映像的にはグロテスクな部分も多いのですが、一枚の絵画のように見える部分も多く、そこがこの作品を高みへと押し上げているひとつの要因ですね。
敵キャラは凄かったですねぇ。
でもなんとなく許せるところは、確かに神話的演出ならではなのかもしれませんね。
これまた敵でありながら格好良かったりして。(^^;
ジェラルド・バトラーは私もハマリ役だったと思います。残念ながら続編を期待するわけにはいきませんが、またこういう芯の太い役柄を観たいですね。
トラックバックありがとうございました。
おお、かなり興奮状態が続いているようで、ひょっとして危険状態?(^^;
今までにはない緊迫したアクションの連続でありながら、そのシーン、シーンが格好良く、随所が見せ場になっていましたね。
出発と帰還は、まさに静と動でメリハリもよく付けられていました。最後は感動ですね。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
いやぁ〜、映画館で観て「大正解」でした。
この迫力は、DVDではつまらないですね。
ぼちぼち血がみたくなっていたので、Goodタイミングでした。(=^_^;=)
血といっても、CGの血のりのためグロさはなく、戦闘シーンですら、美しいような気にもなりました。
すご〜く楽しみました。
TBよろしくお願いしますね。
でしょ、でしょ。
これだけのアクションを持った作品ですから、これはやっぱり大迫力のある劇場がいいですよねぇ。でもDVD買いそうですけど。(^^;
今回の血は、たとえ吹き出していても1枚の完成された絵のようでしたから、殺伐とした感じが薄れていたよう気がしますね。そこがまたよかったところでした。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
TB&コメ、ありがとうございました。
スローモーションでの戦闘シーンに興奮してしまいました。久しぶりに観ててテンションが高くなる映画でしたね。
CGのせいか、残虐シーンが多い割には、あまり現実味がなくて緩和されていたのは良かったですね。
個人的には、大男との対決シーンが面白かったです。^^
こちらからもTBさせていただきますね。
戦闘シーンは今までにないシーンの連続で、確かにテンションの高くなりましたね。
特に盾を使っての戦闘シーンが秀逸でした。
そうなんです。
CGのバック処理のせいでしょうか、本来グロそうなシーンもかんり緩和されていたような感じでした。もっとも精神的に「くる」シーンはありましたけどね。(^^;
大男は強かったですね。そのときのマスクの傷が最後まで印象的でした。
トラックバックはシーサが重かったせいか入っていませんでした。
よろしければもう一度お願いいたします。(_ _)
今ごろ見てきましたよ〜
ああ面白かったですねぇ。
久しぶりにいいアクション・ファンタジーを見ました。
アクションと映像が最高ですね。300人全員ヒーローって感じです。DVD買うぞ〜
白くじらさんが仰るように王妃はいりましぇーん。
TBさせてください♪
記念すべきMOVIE-DIC1800回目のコメントでした。(^^)/
おお、観ましたか。
やっぱり面白いというか、よかったですよね。
なるほど、やっぱり神話に近いですし、ファンタジーに入るようですね。
アクションが絵のように見える作品というのは初めてでしたねぇ、私もこれはDVD購入しますよ。
王妃は…うーん、話としてはあってもいいと思うのですが、あのアクションに比べるとあまりに希薄でしたね。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
>悲惨な話ではありますが、彼らの行動はその後も受け継がれ、
次の世代に受け継がれるという思いや彼らの誇りが守られた事により
悲壮感はなかったですね。
>映像的には凄まじいシーンの連続で、鮮血がCGであることが若干緩和されている
悲壮感だけでなく、残酷な感じもなく、不思議とあっさり鑑賞する事ができました。
私はイケメンが半裸で戦ってステキ・・・という邪な気持ちで
途中から観てしまいました。笑
映像的にとても魅かれる作品でした。
同じアメコミ原作でも『ウォッチメン』と鑑賞後の気持ちが全然違うのは
やっぱり原作者が違うからなんですかね???
スパルタ推奨ではありませんが、この行動原理は確実に次の世代に受け継がれたようですね。
これだけの人が死ぬというのに、悲壮感がなく誇りが前面に出てくるというのは素晴らしい演出だったと思います。
CGと色合いのせいか、1シーン、1シーンが一枚の「絵」とも言えるようで、不思議な映像でしたねぇ。
「ウォッチメン」は人間の本質に迫り、それがまた負の本質でしたから…まぁ、わかるんですけど暗くもなりますよね。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。