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2017年01月11日

空の大怪獣ラドン

巨大昆虫メガヌロンをついばむ怪鳥
【東宝特撮Blu-rayセレクション】 空の大怪獣 ラドン
1956年(RODAN!)製作国:日本
監督:本多猪四郎、円谷英二原作:黒沼健
製作:田中友幸製作総指揮:森岩雄
脚本:村田武雄、木村武撮影:芦田勇、有川貞昌
音楽:伊福部昭amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
阿蘇付近の炭鉱で、原因不明の出水事故が発生。炭鉱夫たちが行方不明になりました。
さらに惨殺死体が発見され、直前に喧嘩をしていた五郎が殺人犯とされてしまいます。近所の人間たちに疎まれ始める五郎の妹キヨ(白川由美)を励ます炭鉱技師の河村繁(佐原健二)。やがて2人を襲った体長2メートを超す巨大昆虫(古代トンボの幼虫メガヌロン)が犯人であると解り、村は警察、自衛隊とで巨大昆虫を炭鉱に追い詰めます。しかしその攻防戦の中、河村は落盤にあい、行方不明になってしまうのでした。

そして続く阿蘇での地震。
陥没の調査団が発見したのは、行方不明だった河村でした。彼は激しいショックによる記憶喪失になっていました。
そんな時、自衛隊司令部に未確認飛行物体が飛来した旨の連絡がありました。その飛行物体は戦闘機を墜落させ、近国にまでその存在が報告されるのでした。
目撃情報から古生物学者の柏木久一郎博士(平田昭彦)は、この飛行物体が古代翼竜であると考えます。そして、姿を現した古代翼竜ラドンは、北九州を恐怖のドン底に追い込み、自衛隊との戦いが始まるのでした。

映画レビュー
普通かな遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

今年最初の作品は、酉年という事もあって「空の大怪獣ラドン」にしました。
実は年末に多くの東宝特撮モノを借りられるという知り合いが出来て、ほくほくとしております。(^^)/

本作はゴジラに次ぐ怪獣モノですが、東宝として初のカラーの怪獣映画になりました。
その後、バラン(何故かモノクロ)、モスラと単独で主役を張る作品が作られ、いよいよゴジラとの共演となっていきます。
特にゴジラ、モスラ、ラドンの3怪獣は有名ですね。

阿蘇付近の炭鉱が舞台で、殺人事件のドラマが展開し、その犯人がメガヌロンだったという筋がなかなか面白く、当時の人間の行動が描かれていますが、その後のラドンの登場で人間ドラマはほとんどなくなっていくのがちょっと悲しいですが、子供映画としては、怪獣が大暴れして自衛隊が撃退するといった場面の方が盛り上がったことでしょうね。(^^)

その後の怪獣モノであるように正義のゴジラが倒すこともなく、人間が頑張って倒さなければならないところがポイントです。
阿蘇噴火作戦は近在の町が噴火の影響で壊滅しかねないのですが、ラドンがいる以上近在の町どころか九州、はては日本、世界にも被害が出でてしまうための苦渋の決断となります。ただ「小の虫を殺して大の虫を助ける」ということはよくありますが、実際問題「小の虫」にとっては納得できることは無理だと思います。その為、「小の虫」も「大の虫」も生かす方法が取れれば…それこそご都合主義でしょうけど、子供が観る作品ではそういう手段も考えてほしかったかな。って思います。

チェックポイント
【ここがいい!】
・ラドンだけではなく、ヤゴの怪獣としてメガヌロンが登場しているのがいいですね。しかもその怪獣をラドンが食べるという、ラドンの巨大さには驚かされます。
・町を破壊するときのミニチュアが当時としては精巧すぎますね。今ならCGでしょうけど。東宝の技術には恐れ入ります。

【ここは問題かな?】
・ラドンの攻撃方法は巨体での低空飛行、そのためにソニックブームが起こり、町など簡単に壊滅してしまいます(口からビーム!などはありませんが…後期の映画では…。(^^;)。しかしラドン登場序盤に、2人の観光客を襲っているのですが吹き飛ぶような描写はありません。(^^;
・その後、2人の白骨死体が発見されますけど…これはいったい?ラドンなら骨も残らず食べそうですけど。(@o@)
・偶然写ったラドンの写真が、図鑑との照らし合わせ時にぴったり一致する不思議。(^^;

【一言いいたいコーナー】
・ラストは自然の力でちょっとあっけなかったですけど、2羽目のラドンはつがいだったのでしょうか、そう考えると可哀そうな最期でした。人間側から何か一言あるかなって思いましたが…何もありません!
Number873・以後登場するラドンは2代目と称されているそうです。

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ラベル:ラドン
posted by 白くじら at 18:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 怪獣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本当に遅くなってすみません。
新年の挨拶をするには不適切かもしれませんが、昨年同様今年もよろしくお願いします。
さて、白くじらさん!今でもちゃんと映画みて、きちんと感想をアップされていて、すごいなあと思います。新しいにも懐かしいのも、訳隔てなくって感じで。
私は映画の鑑賞がなかなかできなくて、もっぱらドラマ1話を見る、みたいな感じで2時間鑑賞から逃げております(笑)見るものはどんどん溜まっていくので、いかんなあと思いますが。。。
それでは、お互いに健康に気をつけて今年も無事一年を過ごせたらと思います。よろしくお願いします。
Posted by REALLIFE at 2017年01月29日 14:07
こんばんは、REALLIFさん。

こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
私も今年は年頭から仕事でしたし、ほとんど挨拶の出来ぬままに今になってます。(_ _)

なんだか古い映画を観るのって好きです。
当時の技術なので特撮などに関しては、今観ると劣っていますが、逆にそれが味になっていい感じ。
ドラマは毎週観るのはいいんですけど、一気に観るにはかなりのパワーが必要ですね。でもいろいろと観たいものもあるんですよね。(^^)

ではでは、お互いに今年もいい年になりますように。(^^)/
Posted by 白くじら at 2017年01月29日 22:26
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