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長きにわたって平和だった海の国イサと山の国パロ。
しかしパロの王ランスロ(声:柴田秀勝)は、イサの国を侵略しようと水門を開き町を水没しようと図ります。この計画は近村の村サキに住むイズー(声:古谷徹)によって阻まれてしまいますが、この事件をきっかけとしてお互いの国は戦争への道を進むことに。
イサの王女アーナス(声:松井菜桜子)は、恋仲であったパロの王子ジル(声:井上和彦)と連絡を取り合い、なんとか戦争を回避しようとするのですが、そんな二人の思惑はどうしようもないすれ違いによる不信感から戦争は勃発してしまいます。
一方、イズーの元にはイサとパロから臣下による働きかけがありましたが、妻マーリンに楽をさせてやりたいのと野心に満ちているイズーは莫大な報酬にパロの元へ走る事を決心します。心配するイズーの妻であるマーリン(声:神田和佳)に必ず帰るからと言ってパロへ旅立つイズー。やむなくマーリンは彼に守り刀を託し、何年でも待っていると言い、見送るのでした。
しかし…戦いの中、イズーの性格は次第に変貌し、戦い終結3ヵ月後に彼が思い見たものは…。
映画鑑賞の記録のmiriさん発祥、現、忘却エンドロールの宵乃さん主催の「ブログ DE ロードショー」に参加です。この企画は映画を決めて、その期間中にみんなで観ようというもので、通常は1本決めてから観るのですが、今回は同じテーマということで特別企画です。
企画名は「第5回真冬のファンタジー企画」です。
SFもファンタジーに含まれていますが、広すぎるので個人的には純粋なサイエンス・フィクションは除外して、不思議要素の入っているSFのみ含もうと思っています。(^^)
企画3回目に観たのは、1986年「ウインダリア」です。
カナメプロダクションが1985年の「幻夢戦記レダ」に続き、湯山邦彦監督×いのまたむつみキャラデザで世に贈り出した作品です。
約束をテーマにしつつも、その約束は裏切り、すれ違いにより次々と破られてしまい、その悲劇から約束の重さを思い知らせられるという、なんとも重い作品で、ラストのイズーの悲しみは計り知れません。
しかし観ているコチラとしては、イズーの悲しみよりもマーリンの健気さに涙しそう。イズー、いい加減にしろよ!と。ということで、主人公であるイズーにあまり心情移入ができなかったことが残念に作品でした。
【ここがいい!】
・この世界では、人は死ぬとその魂が赤い鳥となって、天空を飛行する幽霊船へと飛翔します。この赤い鳥が効果的に使われており、ラスト近くで教会から多くの鳥が飛翔するシーンは怖い(結局、教会に逃げ込んでいたあの人たちって…)、そしてラスト…。
・キャラはやっぱりいのまたキャラはいいですねぇ。でも、雑魚にはあまり力を注いでいないような。(^^;
・主題歌、挿入歌共に好きです。
【ここは問題かな?】
・終戦3ヵ月に赤い鳥が飛ぶのって変じゃない?あの崩れた橋の2人、教会など。
・イサの国が欲しかったのでは?あれじゃダメでしょ。
【一言いいたいコーナー】
・後半、イズー、何やってんだー!!
・パロの戦車、砲身が短くってなんだか好きなデザインなのですが、実際には命中率悪くってダメでしょうね。(^^;
・水門のワンコ、「幻夢戦記レダ」のリンガム?(^^; 名前は違うけど。
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好かれないタイプの主人公なのかな?
いのまたむつみデザインの可憐な女性が悲しんでいたら、そりゃあ感情移入できませんよね。
それにしても”挿入歌:新居昭乃”!
この方の歌は「マクロスプラス」とか「ぼくの地球を守って」、「ロードス島戦記」とか「東京アンダーグラウンド」で歌ったり作曲してる方ですよね。好きなんですよ〜。
ちょっとyoutubeで探してみますね。
3作品目もありがとうございました♪
まさかの『ウィンダリア』
「イズー〜!!」となった過去が甦ってきました(笑)。
まぁ、今改めて考えると、この当時はこのラストを出せる環境だったというのは、当時の方が作り手側も、受け取り側も
(自分を除いて)大人だったのかなぁ・・・とも思ってしまいます。
まぁ、なんというか、妻のマーリンの事も思ってはいたのですが、なんとも共感できない行動をとってしまう主人公でしたね。
後悔先にたたずです。(_ _)
新居昭乃さんって結構有名な方だったんですね。
「ロードス島戦記」もよかったですね。
youtubeには曲はもちろん、本編もあったので気になったらご覧ください。(^^)
流石に、古いアニメにはお強いですね。(^^)
鑑賞中は「イズー、もう辞めてくれー!」と叫びそうになりました。
当時としては、これほど悲惨な作品も少なかったのではないでしょうかね。
マーリンや王女王子もあんなことになろうとは…そういう悲しみもウインダリアの木は大きく包み込んでくれていたように感じました。
ラストの曲はとてもよかったです。