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現代…東京、生活には必需である電気、水が突如として停止してしまいました。
会社員、鈴木義之(小日向文世)は、妻の光恵(深津絵里)、大学2年の息子である賢司(泉澤祐希)、そして高校1年の結衣(葵わかな)と共にマンションで暮していましたが、突然の停電(何故か充電していたはずのスマホ、電池で動いていた目覚ましまで)に右往左往。なんとか会社にまでたどり着くも、パサコンも動かないために業務もできず帰る羽目に。
やがてこの状況はかなり広範囲にわたっていることが分かり、最初はすぐに直ると思われていた現象もまったく復旧の兆しがなく、ついに義之は実家の鹿児島に向かうために羽田空港へ向かうのでしたが、飛行機も飛んではおらず、やむなく自転車で…。
もはや、スマホが手放せない時代になっていますが…さらに電気、水なども使えなくなったら、果たして生きていけるのでしょうか。
その代わりになるものをさっと出すことができればいいのでしょうが、実際にその場にいたら果たしてできるかどうか。今回は電池やバッテリーすら機能しないという…結局この部分は憶測だけで謎でしたけど。災害用グッズも使えないものが多いんですよね。
食べ物にしても、魚や野性動物のさばき方なんて知りませんし…鈴木家はサバイバル能力ゼロ(若干開花している人もいましたけど)ですが、あまり馬鹿にすることもできないなーって思ったりもします。(^^;
あ、そうそう。最初、羽田空港へ向かう案出された時には精密機械の飛行機が…とも思ったのですが、まったく情報が無い以上、その現象が羽田までは及んでいないと考える人もいるかな…と思い直しました。この事によって、かなり広範囲にこの現象が起こっていることが分かりますしね。
彼らのサバイバルは面白いところもありますけど、ちょっと緊張感が無さすぎたと思います。それにしても、平和ですねー。(^^;
まぁ、のんびりと笑いながら観るのがいいと思いました。
【ここがいい!】
・実は何もできない父親でしたが、そんな父にダメ出しをする家族。そして絆が深まるところはあまりにも王道すぎますが、観ていて安心もあります。結局騒動が終われば、またいつものライフライン依存生活に戻るのですが、それでも家族は今回の経験でちょっぴり成長していることがわかるラストもいいですね。
・養豚業を営んでいた田中善一(大地康雄)が家族を気遣うところもいいです。この人もやはり寂しいんでしょうね。別れのところでポツンと立っているところがもの悲しい。
・いろいな伏線をきっちり回収しているところはいい。
【ここは問題かな?】
・緊張感がほとんどないのが、リアリティを出そうとしている各所ではなんだか残念なところですね。警戒心もなくあまりにのんびりしすぎで。(^^; 暴動が起こってもおかしくない状況ですからね。
【一言いいたいコーナー】
・息子と娘を主演としたサイドストーリー「サバイバルボーイ」と「サバイバルガール」が作られています。こちらもちょっと観てみたいですね。
・浜松で出会ったアウトドアに精通していた斉藤夫婦に時任三郎、藤原紀香が登場しています。
なんとなく嫌みな家族のような気もしましたけど。(^^;
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