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新婚旅行を終えたばかりのミステリー作家である一色正和(堺雅人)と亜紀子(高畑充希)は、鎌倉にある家に帰ってきました。子供のころから鎌倉で暮していた正和には当たり前の事でしたが、この地は魔物や幽霊が生者と共に暮らしていたのです。
正和はミステリー作家である傍ら、警察から心霊捜査も頼まれるほどの物知り。年齢不詳のお手伝いのキン(中村玉緒)に出版社の本田(堤真一)、そして貧乏神(田中泯)をも巻き込んでの新婚生活は、亜紀子にとって驚きの連続ではありましたが、楽しいものでした。
そんな時、祭りで亜紀子に目を付けたらしい赤い手の魔物が彼女を階段から落としてしまうのでした。何故か肉体を失い霊魂状態になった亜紀子は死神(安藤サクラ)に黄泉の国へと連れて行かれてしまいます。それを知った正和は黄泉への行き方を調べて彼女を救いに行くことにするのでしたが。
「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が作った異世界ファンタジー作品です。
黄泉の国へ行った愛する妻を取り戻すための話と聞いていたのですが、実際に取り戻しに行くのは意外と後半でした。
ただ、そこまでが退屈かと言われればそうでもなく、鎌倉でのいろいろな出来事が面白く描かれていました。またそれらの出来事が微妙に絡み合っているのがよく、しっかりと伏線回収していたことも評価UPなところでした。
もともとこういう異世界モノは大好きなので、私としては満足な作品でした。(^^)/
【ここがいい!】
・舞台となる鎌倉ですが、下町をイメージしておりとても落ち着いた感じで、これならば河童が普通に歩いていても違和感がなさそうな感じですね。
・正和と亜紀子がお互いにお互いを大事にしている様子がいい。
・亜紀子が正和の体の一部に、ちょこんと顎を乗せるところ。
・死神がちょっとチャラい感じなのですが、そこがまたいい。
・亜紀子と貧乏神とのやり取り。
・黄泉の世界のCG。広大な感じが出ていて、これは劇場で観てよかったと思えるところですね。
【ここは問題かな?】
・高畑充希さんがおかっぱだったのはよかったですね。ただ、黄泉では髪を上げていて「いつもよく拝見する顔」だったのがちょっと残念。顔が嫌いなわけではないのですが、やっぱり他の作品のイメージが大きいのかな。
・天頭鬼が亜紀子を狙った理由って…個人的には別にどうでもよかったかも。(^^; でも、確かに後でいろいろな個所に伏線があったんだって思いましたけど。ちょっと壮大過ぎかな。
【一言いいたいコーナー】
・小料理屋の女将役に薬師丸ひろ子さん、主人公の父に三浦友和さんなど懐かしの顔ぶれがありました。
・スタッフロール中、バックにいろいろな品物が映っているのですが「あ、使ってる!」「そっか、なるほどね」「…落ち込んでるけど反省してない!」などと判るところも多いです。
・スタッフロールの独眼坊ってミニヨンみたい。(^^;
或る日の出来事(ボー・BJ・ジングルズさん)の「「DESTINY 鎌倉ものがたり」」
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ラベル:コメディ
三浦友和、安藤サクラは、ちょっと見、本人とわからない感じでした。…妖怪?(違います)
な、なるほど。
確かに、若いお嫁さんをもらったことはよかったところですね。(^^;
私も三浦友和はしばらくわかりませんでしたよ。
安藤サクラはパンフ見るまで、チャラ男と思って観ていましたが、なにげにあの世界には合っていたように思えます。