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今から1000年ほど前、コーンウォールの王国で好き勝手に暴れていたペンドラゴン王子は、魔法使いハーラの手によりどことも知れない島へと追い出されてしまうのでした。
そして現代…コーンウォールでは王女イレーン(ジュディ・メレディス)の誕生日に戴冠式が行われ、近在の国の人々が贈り物を貢ぎ盛り上がっていました。しかしペンドラゴン(トリン・サッチャー)の贈り物である動く道化の正体は、一角の巨人コーモランであり、道化は巨人の姿に戻るや姫を誘拐してしまうのでした。
巨人は船着き場で待っていたペンドラゴンの僕ガーナ(ウォルター・バーク)に姫を渡そうとしましたが、丁度それを目撃した農民ジャック(カーウィン・マシューズ)に邪魔されます。ジャックはうまく知恵を働かせ、ついには巨人を倒し姫を守るのでした。
姫を救ったことによりジャックは騎士の称号を受け、さらに「巨人退治のジャック」という二つ名で呼ばれることになるのでした。
国王はペンドラゴンを恐れ、極秘にイレーン姫をノルマンディーの修道院へ送ることにし、ジャックをその護衛の任務に就かせました。しかし、その事はペンドラゴンの配下のコンスンタンス夫人により筒抜けだったのです。海上で悪魔軍団に襲われたジャックたちは姫を守りきる事が出来ず、ペンドラゴンの居城に連れ去られてしまいます。
海に落とされたジャックと船長の息子は、通りかかったバイキングに救われ、そこにいたアイルランドの妖精インプ(ドン・ベドー)の3つのコインの力を借りてイレーン姫奪還に向けて舵をとるのでした。
映画鑑賞の記録のmiriさん発祥、現、忘却エンドロールの宵乃さん主催の「ブログ DE ロードショー」に参加です。この企画は映画を決めて、その期間中にみんなで観ようというもので、通常は1本決めてから観るのですが、今回は同じテーマということで特別企画です。
企画名は「第6回真冬のファンタジー企画」です。
SFもファンタジーに含まれていますが、広すぎるので個人的には純粋なサイエンス・フィクションは除外して、不思議要素の入っているSFのみ含もうと思っています。(^^)
企画4回目に観たのは、「ジャックと悪魔の国」です。
かなり昔、TVで観てまた観たいなーって思っていた作品です。
なんとDVDが出ていたので購入していたのですが、買ったら買ったでいつでも観れるやって思って今まで放置していたのです。この企画が無かったらさらに未来まで観なかったかもしれません。(^^;
この作品は、作られるまでにいろいろと問題(?)があったようで…この数年前にプロデューサーであるエドワード・スモールの元に、レイ・ハリーハウゼンからシンドバッドの企画が持ち込まれ、それを蹴ったようなのです。しかしその後に作られた「シンドバット 7回目の航海」は当時ヒットしてしまい、エドワード・スモールは急きょ、同監督のネイザン・ジュラン、シンドバッド役のカーウィン・マシューズ、敵役のトリーン・サッチャーを揃えて本作を作ったという事です。ちなみに特撮に関してはレイ・ハリーハウゼンを希望したらしいのですが、彼はそれを辞退したとか。
その為に、何かと比べられている本作ですが、造形や特撮に関しては雲泥の差があるものの、このかなりのチープ差が逆に病みつきになりそうなくらい楽しいです。評価自体は☆2つにしているのですが、なにかと私は好きな1本です。(^^)
【ここがいい!】
・なんだかんだとテンポがいいです。
・特撮モンスターにしても序盤の一角の巨人コーモラン、双頭の巨人ガルガンチュア、妖精が出すシーモンスター(いったいどういう体なのか)、悪魔、鎧剣士、ペンドラゴンなど豊富に登場しており、頑張って動いてます。
・双頭の巨人の片方の首がやられても戦っているところ。実際2つ脳みそがあった場合、どうやって考えているのかな。
【ここは問題かな?】
・ペンドラゴン王子…王子?王子?
・海上の悪魔軍団のネガ反転のような特撮のところは見にくいです。
・1000年前に未知の島に追いやられたペンドラゴンが自由に王国へ来ているのは何故?魔法使いハーラが死んだからかな?
【一言いいたいコーナー】
・いつも自信一杯、余裕綽綽のペンドラゴン様…もう少し危機感を持ちましょう。
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