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夏の夜、首から血を流す一人の老人が町を彷徨っていました。ホームレスということもあって誰も助けようともせず、老人はソウル・ステーションの一角で座り込むのでした。この老人を兄と呼ぶホームレスの男が彼が負傷している事に気付き助けを求めますがやはり誰も…しかし死んでしまった老人は…。
一方、元娼婦だったヘスン(声:シム・ウンギョン)は、自分を救ってくれたものの今や自分の体をネットで売って稼ごうとしているキウン(声:イ・ジュン)と喧嘩をして家を飛び出ていましたが、ステーションを感染場所として増殖していく感染者たちに追われることに。途中、警察で知り合ったホームレスと共に一緒に逃げることになったヘスンでしたが、安全な逃げ場もないままに街を彷徨う事に。
そのころキウンは、ネットでヘスンが体を売っていることを知ったヘスンの父(声:リュ・スンリョン)と出会ってしまい、2人でヘスンの行方を探すことになるのでしたが、彼らもまた感染者たちに襲われることに…果たして彼らの運命は。
2016年「新感染 ファイナル・エクスプレス」の監督ヨン・サンホが作ったアニメーションであり、同作品の前日譚と言われていましたので観てみましたが…筋的にはソウル・ステーションを中心として広まった謎の感染によるパニック映画となっています。同じソウルとは言うものの、前日にこれほどの事件があったら、「新感染 ファイナル・エクスプレス」でも大騒ぎになっていると思いますけど…確かに前夜に救急車や消防車が走ったりビルで爆発が起こったりはしているのですが…ソウル・ステーションではまだ何も騒ぎが起こっていないのが不思議です。まぁ、ギリギリで感染者が乗り込んだり、ホームを走ったりしてましたけど。
それにこれを観たから、原因がわかるというものでもなく、最初の感染者であろう老人もどうして怪我を、そして誰によっての怪我などは語られていません。(^^;
って、え?……おーい、ちょっと待てよー!!
アニメーションということで実写では難しいグロさも特に感じられなく、そしてアニメの最近の作品にしては動きもちょっとイマイチ、作画デザインは好みもあるでしょうけど、これまたイマイチかな。
ただ、韓国の社会を批判している部分が非常に多く、驚く社会情勢ですね。こういうお国柄の事をアニメとはいえ、映像にして公開したことは評価するに値すると思います。
【ここがいい!】
・序盤に伏線もあったのですが、娼婦という事をすっかり消失してしまっていたため、最後から2番目(^^;)のオチには驚きましたが、ラストのオチはB級ホラーにはよくあるものです。が、もう身もふたもないですよね。(^^;;
・感染者たちの動き。窓などに群がったり、高いところから次々と飛び落ちて自爆するところなどは、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のシーンを彷彿としますが実写にはかないません。でも怖いですねぇ。
・救われる者がいない。(@o@) いろいろな人物が出てきますが、ホームレス、彼氏のキウンに主人公など、若干の成長は見られるものの…無慈悲すぎ。
【ここは問題かな?】
・非情に溜息やハァハァ音が多くって、観ていていい感じではありませんでした。
・血がどす黒いということなのか黒くって、逆にあまり怖いという感情はなかったですね。
【一言いいたいコーナー】
・そういえば、夜のシーンばかりなのに動かない感染者がいなかったような。
・別の感染作品として観た方がいいと思います。
・パパ…なるほど、確かにパパでも…にしてもこの状況でどうなの?
2016年「新感染 ファイナル・エクスプレス」
2016年「ソウル・ステーション パンデミック」
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観て下さり、本当にありがとうございます。
貴重なお時間を使わせてしまい、すいませんでした!
夜のシーンばかりなのに動かない感染者がいなかったような
>え〜、そうなんですか!
ホント、それでは別モノですよね。
韓国のアニメーション
>もう35年くらい前ですが、韓国にアニメーションの種がまかれた頃の話。
TBSで「超時空要塞マクロス」というアニメがあり、才能ある若手新人を集めて作った冒険的作品なのですが、予算と時間の制限から繋ぎの回(重要な回は日本で製作)を韓国に外注したのです、この辺りが韓国アニメの萌芽だったので出来が放送事故を軽く超えるレベルでした。(今じゃ、絶対、放映できない)
日本製のマトモな絵が2回続くと次の3回は作画崩壊で、ファンは絵を脳内変換するという荒技を身に付けました、(笑〜日本製も「ファースト・コンタクト」では製作時間切れで絵が殆ど動かない電気紙芝居になる、という伝説的事件もあった)
とにかく向こうの絵は小学生が描いたかと思うくらい平面的で「ソウル〜」の絵を見た時、30年前のトラウマが蘇ってきて、これは、ちょっと避けようかと・・・。(汗)
(映画版「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を観て興味を持った人が、TVシリーズ版を見て作画崩壊の酷さにショックを受け半数近くが途中で挫折するとか。映画版はセル画システムの最高品質と言われるくらいだから一層落差が激しいのでしょう、話自体はTV版の方が面白いと思うのですが)
最後に一つ、お願いがあるのですが
こちらのサイトとリンクさせて頂いても宜しいでしょうか。(汗)
まぁ、なんといいましょうか。その前の前日譚という事でしょうけど…この事件の中に知っている人でもいればよかったのでしょうけど。
でも、どの道、観るつもりではいましたので、鉦鼓亭さんが気に病む必要はありませんよ。
それに私はとほほ〜映画も大好きなので、大丈夫、大丈夫。(^^)
サイトリンクの件ですが、私からもお願いしようかと思っていたので、ありがたいお話でした。
こちらからのリンクは横のサイドバーに組み込みました。
これからも、よろしくお願いいたしますね。(^^)/
でもってマクロスの話ですが…まさか、ここでこのようなネタが出てくるとは思ってもいませんでした。
私もリアルで当時の「ファースト・コンタクト」を観ましたけど、もう紙芝居という名前が付いていたと思いますが、音だけはちゃんとあるのに映像が止まったままで、コマ送りなんですよね。(^^;
これは凄かったですが、実際に観たことのあるのはリアル(もしくは録画)で観た人だけでしょうね。再放送では完璧とは言いませんが、とりあえず解消されていましたから。
うちにはお宝映像として、VHSですけど録画保存してます。(^^)
TV版は地球に着いた後の2期はイマイチでしたけど、1期は面白かったですね。
私は映画版はTV版後だったので、すごーと感動したものです。
韓国があの間を作っていたのは知りませんでしたけど、当時は話によって作画レベルがまちまちでしたね。それを嫌って「巨神ゴーグ」は全話を作ってから放送したとか、「シュラト」は2期は作画メンバーが逃げて滅茶苦茶だったとか…いろいろと伝説がありましたねー。懐かしいです。
相互リンクにして下さり、ありがとうございます。
変わりモンかもしれませんが、これからも宜しくお願い致します。
とりあえず解消
>ギリギリとりあえず、でしたね。
私もリアルで当時の「ファースト・コンタクト」を観ましたけど
>「デ・・デカルチャー!」であります。(笑)
いえいえ、こちらこそよろしくお願いいたしますね。
私も、かなり偏った人間(?)だと思います。(^^;
リアルで「ファースト・コンタクト」を観られていたという事は、結構近い歳なのかな。
「デ・デカルチャー」も当時はやってましたね。
ちなみに同時に放送開始されていた「レインボーマン」もかなりぶっ飛んでいましたね。まさか、ロボットも登場するとは…あれはやっぱり実写モノでしたね。