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気の弱い野田勇次(田中要次)は債権回収会社に勤めていましたが、そうそう回収できるわけもなく、社長からは最速の嵐、自分の資金をそれにあてるという本末転倒の日々をおくっていましたがそれももう限界。
そんな彼の唯一の楽しみは、古本屋に勤めている三田カヲル(百合沙)との会話だけでした。
しかし、あまりの腹痛から病院に行った野田は、医者から癌であり余命いくばくか…の宣言を受けてしまいます。
心機一転、死ぬ気の野田は敢然と取り立てを敢行し、なんとか稼ぎを出すも、ぼったくりバーでそのすべて以上の金を盗られてしまうのでした。
そんな時、宇宙から巨大な透明なフラスコが落下!
野田がいる地区は隔離されてしまいます。
さらに謎の生命体が体を乗っ取り、戦闘マシンと化してしまうのでした。幸いなのかどうなのか、癌だった野田は体の改造は行われたものの、乗っ取られず意識を保ったままでした。
彼はカヲルが同じ目に合っていないか心配し、彼女のアパートへと向かいます。
町では同じように変貌してしまった戦闘マシンたちが戦いあい、勝った方がパワーアップを果たしていました。
カオルの元に急ごうとする野田の前にも、かつての社長と事務員が立ちはだかります。
果たして野田はカオルを救うことができるのでしょうか、そしてこの宇宙から飛来したフラスコはいったい…。
映画鑑賞の記録のmiriさん発祥、現、忘却エンドロールの宵乃さん主催の「ブログ DE ロードショー」に参加です。この企画は映画を決めて、その期間中にみんなで観ようというもので、通常は1本決めてから観るのですが、今回は同じテーマということで特別企画です。
企画名は「第7回 夏のきもだめし企画」です。
企画2回目に観たのは、「蠱毒 ミートボールマシン」です。SFでもあり、コメディでもあり…でも、各所にグロさも盛り込み、鮮血もまぁどばどばと出ていてスプラッター作品となっています。
蠱毒というのは、壺の中に100種類の虫を入れて戦わせて生き残った虫の毒を…というもので、禁止されている国もあるようですね。昔、何かの拳闘ものでも観たような気がします。
オープニングで説明があり、映像もあるのですが、かなり気持ちが悪いです。
まぁ、こういう説明があるとオチも想像できるというものですが、ストーリー的には今の社会風刺を取り入れ、債権回収と言う仕事を通じていろいろな人の生活ぶりが描かれており、身に詰まされるというかリアル過ぎて、観ていてつらくなりそうです。(^^;
もっとも、後半は鮮血まみれるグロバトルだらけですけどね。
【ここがいい!】
・なにげに普通(?)の生活をしている時の言動が、後半のバトルシーンでしっかりと伏線になっていたりしているのがいいですね。
・下着とブラを手綱替わりにしてドライブ野郎を乗りこなすところは凄い。(^^;
・4人の警官が格好いい!
・酔拳も。(^^;
【ここは問題かな?】
・同じような(実際には違いますがそう見えてしまう)戦闘マシンになっているのが残念。
・説明口調多し。
・カオルとの恋愛事情は微妙。さらに宗教に染まっているのも残念。野田より宗教って感じかな。
・パワーアップしてどんどん強い連中が…って感じがあまり感じられない。
・「共存できない下種共、死になさい」これは宇宙人(の手下)のセリフで、自分だけの事しか考えないような今の人間社会を皮肉っていて、いいなって思ったのですが、ラストのオチを観ると、こんな言葉かける必要ってあったの?って思ってしまいますけど。(^^;
【一言いいたいコーナー】
・オープニングで斎藤工さんの名前がでていたのに出ないなーって思っていたら、ラストの宇宙人がそうでした。(^^;
・勝つたびに強くなるという作品というと、1986年「ハイランダー 悪魔の戦士」やジェット・リー主演の2001年「ザ・ワン」がありますね。
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