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かつて国際大会でインド人初の金メダリストを目指していたマハヴィル・シン・フォーガット(アーミル・カーン)でしたが、援助金もなく、生活苦から引退することに…そんな彼は、その夢を息子に託そうとしますが、彼の願いもむなしく生まれてくる子供は女の子ばかり。
ついに夢をあきらめてしまいますが、年頃に成長した長女のギータ(ザイラー・ワシーム)と次女のバビータ(スハーニー・バトナーガル)が、男の子を喧嘩でボコボコにしてしまったのを見て、もしかしてと妻のダーヤ(サークシー・タンワル)に1年という約束で、彼女たちにレスリングの特訓を始めるのでした。
しかしその特訓は女の子にとっては過酷であり、彼女たちは次第に反発をし始めますが、友人からインドでは女性の扱いが酷く、2人に信頼を置いて面倒を見ている父親がうらやましいという言葉から特訓に打ちこむようになるのでした。
やがて成長したギータ(ファーティマー・サナー)は、州大会の優勝を果たして国際大会に挑むために国立スポーツ・アカデミーへの道へ進みます。
そこでの生活は今までギータが経験したことのないような事ばかり、父親の練習を無かったことにされつつも、その新しい特訓にや戦い方に染まり始めた彼女は、大会で勝てなくなるのでしたが…。
逆に父の特訓方法を守るバビータ(サニヤー・マルホートラ)は、州大会を経て同じように国立スポーツ・アカデミーへ進みます。そんなバビータの助言で、ようやくギータは父マハヴィルに助けを求めるのでしたが…。


インド映画のレスラースポコン作品!
自分の夢を娘2人に託し、特訓、特訓、特訓!
女性レスラーということで、村中から冷たい目で見られ、妻にも、娘にも泣かれても、父の特訓は止まりません。正直、序盤の特訓は娘たちが可哀そすぎ。髪を切られる時など、笑いごとではありません。(@_@)
しかし、お国柄からインドでの女性の扱いが子供を産む事と家事という現実から、このように娘に対して「何か」をしてくれる父というものは珍しく、それをうらやむ女性もいるのです。こういう部分はその国の人間では解らない事ですね。

【ここがいい!】
・ダンガル!ダンガル♪という音楽は癖になりそう。
・男の子を生むための試行錯誤や占い。
・子供時代の特訓。この時に流れる歌詞もそうですけど、かなり可哀そうですね。
・スポコン映画のまさに王道。
・決勝戦最後の父親の演出。この演出は普通(何をもって普通というのか!)はギリギリ間に合って…となるはずですが、そうはならずギータは自力、しかし父の教えをもって試合に臨みます。その結果が父親に届く方法というのもよかったです。
【ここは問題かな?】
・コーチにもっと罰を与えてください!
・この手の話ではライバル的キャラもいるのですが、この話では特になく、勝ち上がって行った先々に新キャラがいるって感じです。ただ戦いの前にいろいろと盛り上げてはくれているのですが、ライバルも欲しかったですね。
【一言いいたいコーナー】
・ちなみに物語の骨格は現実にあった出来事ですが、映画用にいろいろと肉づけをしているとのことです。


セピア色の映画手帳(鉦鼓亭さん)の「「ダンガル きっと、つよくなる」」
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ラベル:スポーツ
【関連する記事】
女性の扱いが子供を産む事と家事という現実
>今でも地方、特に農村部はそうみたいです。
【ここが切ない】
帰郷したギータとの闘い。
腹が出て、息が上がり・・・。(涙)
ライバル的キャラ
>無理やり言い訳すれば、先駆者だからライバル不在とか。(汗)
国外にライバルを探せば、実話ベースだから吉田沙保里、伊調肇になってしまい勝てない。
確かyoutubeに実物が吉田さんと戦ってる動画がupされてたと思います、僕、見てないけど。(汗)
試合のリアリティは如何でしたか?
敵方が意図的に脇を甘くしてる所も感じましたが、実際の試合を見てる感じで素直に「凄い!」と僕は思いました。
観て下さり、ありがとうございます。
話が出来る仲間が出来て嬉しいです!
ええっ、今でもそういう風習というか考えが残っているんですね。
驚きです。
ギータが帰ってきたときの腕試しの時は、妹も言ってましたけど、「お父さん自身が弱くなったんだ」という時代の流れを感じさせるところですね。
いつか、子供が追い抜いてしまうという、誰にでも訪れる瞬間で物悲しい。
そういえば、あの村では先駆者でしたが、代表の施設に行ったときに、なにげに他にも女性レスラーがいたのにちょっと驚きでした。
本当に上記の農村みたいな出身だったのかな。
試合は内容は結構興奮してみてましたよ。
時に投げ飛ばした時なんて「おおっ」って思わず叫んでいたりして。(^^)
他の人のブログを観ていて観たくなるのは、ブログ交流ならではですよね。
これからもよろしくお願いいたします。