1987年(BENJI THE HUNTED) 製作国:アメリカ 監督:ジョー・キャンプ 製作総指揮:エド・バンストン 脚本:ジョー・キャンプ 撮影:ドン・レディ 音楽:ウール・ボックス amazon.co.jpで詳細を見る。 |
アメリカの愛すべきヒーローとなったベンジーでしたが、訓練士と一緒に乗っていた船が事故で転覆し、訓練士は沿岸警備隊に救助されたものの、ベンジーは行方不明になってしまいました。
深夜、浜辺に流れ着いたベンジーは、よろよろと森の中に入り、倒れこむように眠るのでした。
次の日目覚めたベンジーは、近くの岩の上にクーガーがいることに気づきますが、銃声一発!クーガーは下へ転がり落ちてしまいます。
びっくりしたベンジーがクーガーに近寄ってみると、体には銃弾の痕が…やってきたハンターから逃げるベンジーの背後で、最期の銃声が聞こえるのでした。
当てもなくさまよい歩くベンジーは、岩場にクーガーの子供4匹がいるのを発見します。
どうしようもなく立ち去ろうとしたベンジーでしたが、1匹の子クーガーが這い出し来るのを見て、また巣に戻してやります。お腹がすいているらしい子クーガーに木の実をあげるベンジーでしたが、とてもそんなものでは足りず、ベンジーは近くのハンターの家から吊るされていた鳥を運ぶのでした。
そんなベンジーの前に親子連れのクーガーが現れます。ベンジーは彼女に4匹を育ててもらおうと、4匹を巣から連れ出し、クーガーの元に連れて行こうとするのでしたが…。
「ベンジー」シリーズ第4作目、ディズニー作品です。
前2作、そして3作目のステイタスとはまったく違い、今までの映画のために一躍有名になったベンジーが、事故で遭難するという話です。ストーリーはすでに遭難が起こっており、事故の放送から始まります。ちなみに、ここでTVディレクターの声が入りますが、この声は監督ジョー・キャンプのものです。
場面はすぐに海岸、そして森の中へと移るために、人間自体の登場シーンは以後ハンターくらいしかなく、実はほとんどセリフもありませんし、ナレーションもありません。
純粋に動物モノとして、自然と戦うベンジーを見守ることになります。
しかしそこはそれ、動物の生態を描いた作品も多く出しているディズニーです。大自然の厳しさも出しながら、ベンジーと子クーガー、そして追っ手となるオオカミの怖さをうまくミックスしての出来上がりとなっております。
中でもどきりとしたシーンは、救助ヘリが飛んできて訓練士が呼ぶ声にベンジーが反応するところ。訓練士のもとに走りたい、しかし背後には子クーガーたちがいる。そんな心の葛藤がよく現されていて、健気なベンジーがとてもよかったです。
動物好きな人にはオススメですね。
【一言いいたいコーナー】
・子クーガーたちが可愛すぎです。(^^)
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