![]() 製作国:アメリカ 監督:ブラッド・バード 製作:ブラッド・ルイス 製作総指揮:ジョン・ラセター、アンドリュー・スタントン 脚本:ブラッド・バード 音楽:マイケル・ジアッチーノ |

農家で暮らしていたネズミのレミーは、嗅覚と味覚に優れており、仲間の毒見役をしていました。そんな生活にレミーはうんざり、彼は自分で料理を作ってみたかったのです。
レミーは農家のTVと、フランスでもっとも有名な天才シェフであるグストー著者『誰でも名シェフ』から料理の勉強をしていました。
ある日のこと、TVでグストーが死んだことを知った彼は、そのショックから農家のおばさんに発見され、追い出されてしまうのでした。しかもその時の脱出劇から家族と仲間から別れてしまい、彼は下水道を流されていくのでした…『誰でも名シェフ』と共に。
心身ともに疲れたレミーでしたが、幻覚なのか亡霊なのか『誰でも名シェフ』から出てきたグストーに導かれ、グストーのレストランにやってきます。
レストラン・グストーは辛口料理評論家イーゴによって5つ星★から4つ星にされ、しかもそれが衝撃だったのかすぐにグストーは亡くなり、その結果3つ星まで落ちていました。
ちょうどグストーの息子だというリングイニが雇われ、雑用として使われているところをレミーは目撃します。さらに彼がスープをひっくり返し、代わりにめちゃくちゃなスープを作っているのにレミーは思わず叫んでしまいます。あまりのことに厨房に落ちてしまったレミーは、ついスープに自分独自な味付けをしてしまいリングイニに目撃されてしまうのでした。しかし、その料理が運ばれて絶賛されてしまいます。
これをきっかけとしてリングイニとレミーの共同料理が始まるのでしたが…。


キッチンではタブーとも言われるゴキブリ、ネズミですが、そのネズミを主人公にして料理をさせようとする試みに、そしてそれが成功していることにまずは脱帽してしまいます。
やはりどうしても衛生面の問題からは逃げられないのは仕方がありませんが、ちゃんと手を洗ったり、洗浄機などで体を洗っているシーンが入っていましたね。
それにしてもネズミたちの集団行動は、先日まで見ていたネズミのパニック映画並みの部分があり、やはりネズミには嫌悪感が付きまとっています。ネズミが嫌いな人は引くかもしれません。
CGに関しては、動物の毛は「モンスターズ・インク」からすでに素晴らしいものになっていましたが、今回もネズミたちがいい感じです。でも目を引いたのは「ファインディング・ニモ」のときよりもよりリアルになっている水の描写。そして小道具ですね。ネズミたちのアジトではクリップや鉛筆などが当然のように使われていましたが、こういう小道具にこそこだわりを感じてしまいます。
ストーリー相変わらず笑いのポイントを心得ていて、場内からもクスクスと笑い声が聞こえていて、楽しい作品で、ラストはほんのり暖かくなって感動する作品に仕上がっていました。
ただし、この作品は人間の視点で観てしまうと、厨房のスタッフとの人間関係、リングイニのあまりのふがいなさ、そして最終ポストに目を剥きそうになり、人間らしいといえばそうなのかも知れませんが、とてもオススメとは言いがたいのです。これをネズミ側、レミーの視点で観ると、とても素晴らしい作品になっていると思います。そしてこの作品のタイトルが「レミーのおいしいレストラン」であることを再認識させられます。
ピクサーの作品の特徴の一つでもありますが、人間の視点で作られていないことが、ここでも成功しているのでしょう。
そう、そこはレミーのレストランなのです。
【一言いいたいコーナー】
・いろいろなレシピを見ていると、実はグストーの料理は失敗やイマイチ感があったりするので、レミーの方が腕が上のようですね。あれれ?
・イーゴがいい感じ。この人は、こと料理に関してきちんとした一本の芯の通るものを持っていましたね。
・同時上映に「リフテッド」が入っていて、これも面白い着眼点でした。最近はシーグラフやニコグラフを見ていなのですが、やっぱりそのときのフィルムショーで上映されているのでしょうか。それとももうディズニーに組み込まれているので、そういうことはしていないのかな?


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Allyのひとりごと(Allyさん)の「レミーのおいしいレストラン」
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夫婦でシネマ(wanco&nyancoさん)の「レミーのおいしいレストラン」
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子育て 時々 映画(マミイさん)の「夢をあきらめないで」
忘却エンドロール(宵乃さん)の「一言感想まとめ(6月29日〜7月9日)」
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もう公開されたのですね。
私は自分は料理上手ではないのですが^^;
おいしそうな料理が出てくる映画は好きなので
観に行きたいと思っているのです。
ネズミが料理を作るなんてすごい発想ですよね。
うちの母はネズミ嫌いなので二の足を踏んでました。(笑)
なかなか楽しい映画でしたね〜
レミーとリングイ二君がコンビでお料理をするシーンはワクワクしながら鑑賞しました^^・
私もネズミの毛並みやリアルな水の映像にスゴイなぁ〜と思いましたよ。どんどん進化していますね〜
ただ、白くじらさんもご指摘のように、私はリングイ二君が『シェフになりたい!』と熱望して頑張っている青年でなかったことに少々ガッカリしました。
あくまでもレミー君が主役のお話だったんですね〜
短編は面白かったですね。声を出して笑っちゃいました♪
私も料理が出てくる映画は大好きで、観ていて楽しくなってしまいます。
そういえば宮崎アニメには食べ物のシーンが多く、日常的なのに美味しそうに描かれていますね。それらのシーンもとてもいいです。
ネズミが厨房に入るのは、物凄い抵抗があるでしょうね。事実映画中でもそういう描写は度々出ていました。(^^;
あの二人の料理方法は面白かったですね。
私もその後、連れの髪の毛を引っ張ったりしていたのですが、なんと動きました!(^^)ノリがいい
そうですよね、リングイ二の視点で観ると恋は成就していても、シェフの道としては「そんなのでいいのかー、ちゃんと料理覚えろー」って感じでしたが、レミーのサクセスストーリーとしていはいいお話でしたね。(^^;
トラックバックありがとうございます。
こちらからもさせていただきます。
評判もいいですよね。予告を何度か観ました。
お料理も、ものすごくおいしそう!
うちの息子は、なりたくて調理師になりました。イタリアンレストランに行っています。
仕事は、大変なようです。彼もレミーが欲しいかも(笑)
それもあって、この映画は気持ちが「動く」モンがあります。
ネズミはね、かわいくない生き物なんですけどね。赤い目なんかしてたりするしっ!繁殖しまくりやし。
ミッキーマウスやトムジェリのジェリーは、ネズミらしくないからなぁ。
もう5つ星レストランです。(^^)
息子さん、イタリアン・シェフを目指しているのですか。料理はただ作るだけでなく感性も磨かれますし、いい仕事ですね。
でもレミーが見つかるとロボットにされちゃうかもしれませんよ。(^^;;;
ネズミはアップで見ると結構かわいいのですが…確かに赤目や尻尾が嫌われることが多いですね。それに色でしょうかねぇ。
極め付きはネズミ算式と呼ばれる繁殖でしょうか。作中にも画面いっぱいに出てくるところがあって、いかにCGとはいえ、ネズミ嫌いな人にはショックかも。(- -;;
でも面白かったですよ。
私のブログにコメント、TBありがとうございました。
面白い映画でしたね。
白くじらさんのレビューを読んで、「水の描写」と凄く細かいところまで観てるのに驚きました。
この映画がCGだったなんて、知りませんでした。
私は、人間の手がリアルwって思い、
なぜか人形劇「プリンプリン物語」を思い出しました。
年がバレますね(^^;
はい、久しぶりに面白い映画を観たと言える作品でしたね。
人間はともかく、動物やモノなどは実写と変わらないくらいの出来になっていていましたね。
おかげでネズミの大襲撃(?)はちょっぴり気持ち悪かったりして。(^^;
「プリンプリン物語」…検索して見てもわかんなかったです。(- -;;;でもこの年は生きてますねぇ。(^^;
白くじらさんのネズミシリーズの頂点を飾るのはこれでしたか!おいしそうな映画なので見たいのですがまだ見てません・・・ピクサーの3Dの進化具合も確かめたいです。
ねずみが料理をして、主人公ってまさに逆転の発想ですね。ネズミの味覚と人間の味覚はちがうんでないの?なんて突っ込みいれちゃいけませんねぇ?
この記事を読んで、「おすすめ」マークついているし、ますます見たくなってしまいました!
ではでは。
あはは、ホントは何も邪魔されずにレミーで締めくくりたかったのですが、ちょっと違うものが入ってしまいました。
レミーでは美味しそうな料理もたくさん出ていましたよ。
CGはますます磨きがかかっているようで、それゆえにネズミの大群が。(^^;
レミーの味覚は普通のネズミよりも優れているそうで、そういうことらしいです。
それと、見に行くときには、ネズミの視点で観るようにしましょう。(^^)/
そんな身の毛もよだつ戦慄の物語をピクサーが映像化。スゴイ人たちです。
水の描写は素晴らしかったですね。
実写と分かんないぐらいに進化してます。
アクションもあったし、メッセージもネズミみたいな僕に向けられているようで泣けます。
僕ももうちょっと頑張って生きてみます。まだ「トランスフォーマー」観てないし。
ですね。本来でしたら病原菌の塊ですからねぇ…そういうところもあって手を洗わせたり、前足は床につけないなどの配慮がとられていたのでしょうが…それでも、それなりのオチがありましたね。
ええっ、ネズミみたいなshit_headさん?
えっ、映画観るのを努力するのですね!(^^)/
遅くなりましたが、やっとこの映画のレビュー、アップしました!(^-^)/
本当に最初から最後までネズミの視点で描かれた映画でしたね。
私もリングイニのふがいなさが気になりました。
もう少し人間の方も魅力的に描かれていたら、もっと良い作品に仕上がっていたのではないかと思います。
でも、CGはとても素晴らしい出来でした!
仰る通り、小道具の一つ一つにとてもこだわりが感じられて、クリエイターのこの作品に対する愛情がとても感じられましたね。(^^)
また、ピクサーの次回作がどんな仕上がりになっているか楽しみです♪
TBさせていただきました。
ホント、リングイニがふがいなかったです。もっともネズミの視点だったらまだ許せますけど。
なんたって「レミーのレストラン」ですからね。(^^;
CGの出来はもう問題無しですね。
小道具もネズミ視点で作られていて、本来あるべき姿がアイデア一つでネズミ用になっているのは素晴らしかったです。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
上映終了間際に、ぎりぎり観に行くことができました。観て良かったですよ。
>そこはレミーのレストラン
わたしはもう一つ、グストーとイーゴの物語だと思いましたよ。
両者の長年の確執を思うと、ラストの感動がさらにひとしおでした。
店はつぶれてしまったけれども、グストーは嬉しかったでしょうね。
お返事が果てしなく遅くなり、申し訳ございません。
なるほど、グストーとイーゴの物語という視点もアリですね!
イーゴもまた評論という立場を再認識しましたし、なんといっても美味しいものは誰にでも作れるというグストーの言葉も…。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
やっと観る事ができました。
イーゴ、意外にいい人でしたね。
彼の料理に対する愛情、味わおうとする姿勢は
本当に素晴らしいものがありました。
(愛しているからこそ辛口になってしまうのですね。)
私はどちらかというとレミーのお兄ちゃんネズミと一緒で
口に入れば何でもいい方なので見習わなければなりません。
レミーのレストラン・・・・まさにその通りでした。
リングイニは人間なのに、最後まで感情移入できないままでした。
おめでとうございます。(^^)/
イーゴは料理に関して純粋だったのかもしれませんね。
私は料理に関してはまずいものはまずいと指摘してしまう方なので、作るほうは大変かもしれません。(^^; でも、食べ物に関しては注意しないと、次も同じになっちゃいますから…やっぱり美味しく食べられるようになるにこしたことはありません。
リングイニは人間なのに…ですが、ピクサーは今までも人形やオモチャ、ロボット、そしてネズミの視点で観ているからこそ今までにない感動があるんでしょうね。彼らにとっては人間は脇役なのでしょう。
感情移入できないということは、マミイさんがレミー視点で観ていたということですね。(^^)
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
>ピクサーの作品の特徴の一つでもありますが、人間の視点で作られていないことが、ここでも成功しているのでしょう。
そういえば人間側の主人公は残念でしたね(笑)
わたしもそれはほとんど気にならなかったから、やはりレミー視点で描く事によって、世界が違って見えるということでしょうね。
こういう新しい視点を素直に楽しめたらよかったなぁと思います。
でも、料理は美味しそうだったし、CGも素晴らしかったです!
リングイニの今後についてはいろいろと考えることも多いのですが(^^;人間幸せと楽しめることが大切なのかもしれませんね。でもいいのかー、もやもや。
やっぱりピクサーは人間以外の視点で描くのがとてもうまいと思いました。
そしが独特の世界観を作り出していますね。
トラックバックありがとうございました。