2005年(DEAD RAIL) 製作国:アメリカ 監督:チューリ・メイヤー 製作:テレンス・M・オキーフ 製作総指揮:スティーブ・べズウィック 脚本:トム・アレキサンダー、ブライアン・スミス 出演: ルー・ダイアモンド・フィリップス, エイミー・ロケイン, バリー・コービン, スティーヴン・ブランドほか amazon.co.jpで詳細を見る。 |
ユタ州…ソルトレイクを出発したのは、ラスベガス行きの最高200キロの列車でした。この列車は億万長者の選挙事務長が寄贈したもので、今夜大統領の遊説を行うローリングス議員が乗り込んでいました。
そのとき、列車をかすめ落下した隕石!それは踏み切りに駐車していた車に激突しました。車は炎上、慌てた機関士は列車を停止させます。
被害は車一台かと思われたのですが、隕石には謎のエイリアンが潜んでいたのです。
警官のヴィック(ルー・ダイアモンド・フィリップス)は、列車を停止させたまま事件を調査しようとしますが、議員のわがままに列車は発車してしまいます。
列車に広報担当の前妻のロージーが乗り込んでいたことを知ったヴィックは、すぐさま上司の制止を振り切りヘリで列車を追いかけますが、すでに列車では惨劇が起こり始めているのでした。
列車内という閉鎖空間で暴れるエイリアンものです。
エイリアンは高速移動型でタマゴで増殖します。これらのことは犠牲になって逃げ帰ってくるポーターが、きちんと説明してから死んでくれます。(^^;
列車を止めて逃げればいいような気もするのですが、そこは正義の味方の警官です。止めればエイリアンが地上に出て大量繁殖してしまうのでダメだ!ということになりますが、この高機動性を考えると平気で飛び降りそうですが、エイリアンたちも律儀に降りたりはしません。
エイリアンの造形はちょっぴり犬に近いかなって感じ。高速で動くためにあまり造形はわかりません。さらに獲物にむしゃぶりつくときには姿がわかるものの、体内にメタンガスが詰まっているために、火器で倒されるとぼわんと消えてしまいます。こういうところもスタッフの苦労が伺えますね。なんとなく好きです。
さらに列車が走っているところが模型なのがもう涙です。よくここまでやってくれると思います。
昭和「ガメラ対ギャオス」でパトカーが模型だったのを思い出させてくれます。
警官であり、もと軍人であるヴィック役であるルー・ダイアモンド・フィリップスが主演で頑張っているのですが、周囲があまりにもちゃちいのでちょっと浮いているような感じを受けました。
さらに状況設定がもう…序盤から踏み切りで急に止まる乗用車。なぜ止まるの?の相方になぜ行かなきゃ行けないんだと食って掛かるドライバー、そして列車が近づくと発車しようとするわけのわからない性格。車が燃え上がったときには絶対に乗り移られたな、と思ったのですが…単なる被害者でした。なんなんだーこいつら。ちなみに、隕石落下でも燃えるだけ、隕石はボンネットに乗ってました。うーん、恐るべし激突感!
また、ヴィックがヘリで列車に乗り込もうとするときに迫る山!なぜかヘリのパイロットは生死をかけて接近。まだ状況もわかっていないのにどうしてそこまでするのか。しかも山は越えられない!言っていましたが、その後のシーンでは平坦を走ってましたねぇ。
とまぁ、書いていたらきりがないほどの状況設定でしたが、それをさらに全てを無駄にしてくれるラストが素晴らしかったです。(>_<)
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