1976年(THE EAGLE HAS LANDED) 製作国:イギリス 監督:ジョン・スタージェス 製作:ジャック・ウィナー、デイヴィッド・ニーヴン・ジュニア 撮影:アンソニー・リッチモンド 脚本:トム・マンキーウィッツ 原作:ジャック・ヒギンズ 音楽:ラロ・シフリン amazon.co.jpで詳細を見る。 |
第2次世界大戦末期、敗色濃いドイツ(ヒトラー)は、1943年の落下傘部隊ムッソリーニ救出に気をよくし、英国首相チャーチル誘拐という起死回生の奇策を思いつきます。
カナリスはラードル大佐(ロバート・デュヴァル)に、可能性だけを研究せよと命じますが、ラードルはスパイの情報から、チャーチルがイギリス・ノーフォーク郡にあるスタドリー村で静養することを知り、作戦に可能性があるのではと考えます。
やがてこの研究はヒムラー(ドナルド・プレザンス)の知るところとなり、作戦は実行することになります。
イーグル・オペレーションを名付けられた作戦リーダーには、スターリングラード勲功章を受賞しながらも、ユダヤ人女性を親衛隊から守った問題で軍法会議にかけられているシュタイナー大佐(マイケル・ケイン)が選ばれ、工作員としてベルリン大学教授のデブリン(ドナルド・サザーランド)が送り込まれます。
早朝、シュタイナー大佐率いる16名の精鋭部隊はポーランドの軍服に身を包み、イギリスの海岸線へ舞いおりました。
デブリンの協力で、村で演習を行いながらチャーチル到着を待つシュタイナーたちでしたが、演習中、川に落ちた少女を救うために隊員の一人が身を投げ出して救ったことから、ドイツ兵であることが判ってしまいます。
やむなく村人を人質とし教会に立てこもるドイツ軍と、駐在していたアメリカ軍との戦いが始まります。
果たして彼らの運命は…。
ドイツ側にスポットを当てた戦争映画です。
無謀とも思える作戦に、命を懸ける兵士たち。彼らはよく描かれる冷酷無比な兵士たちではなく、命というものを人種によって区別することなく、親衛隊にも敵対する人間味あふれる兵として登場しています。
それゆえに演習中に水車から少女を救い死ぬ兵士、さらにそこからドイツ軍であることがわかってしまうことは、なんという皮肉な結果なのでしょうか。
ジョン・スタージェス監督は「荒野の七人」「大脱走」なども手がけている方で、男の生き様というか、登場人物はいい感じで味がありますね(デブリンくんは味がありすぎです)。
何が何でも目的を遂行しようとするシュタイナー、ラストはきっと満足していたのかも知れませんが、なんとも戦争の、それもドイツの上下間の裏を見たような悲劇的な作品ではありましたが、私はどうもこういう少数精鋭部隊での任務遂行型には弱くって評価が甘くなっているかもしれませんが、ぜひ一度観て欲しい作品の一つです。
【一言いいたいコーナー】
・デブリンくんは、もう少しちゃんと仕事をしたほうがいいような気がします。(^^;
・続編として91年に「鷲は飛び立った」という小説もあるとか。
或る日の出来事(ボー・BJ・ジングルズさん)の「「鷲は舞いおりた」」
忘却エンドロール(宵乃さん)の「一言映画感想(2/1〜2/6)」
【関連する記事】
でも、彼らがいなかったら少女は亡くなってたと思うと、どちらにしろ悲劇が起こることには変わらなかったんですよね。
スタージェス監督らしい、信念を持った男たちが描かれており見ごたえがありました。
>続編として91年に「鷲は飛び立った」という小説もあるとか。
あはは、生き残った人たちのお話でしょうか?
ぜんぜん聞いたことないです(汗)
>信念を持った男たちが
まさに、ココでしたね。
彼らはドイツ兵として、人間として立派に戦っていたことが、とてもよかったと思います。
いつも敵役として扱われるドイツ軍ですが、本作ではなんと格好いいことか。
「鷲は飛び立った」は、生き残った人、プラス、死んだはずの人の話のようで、ちょっととんでも小説のようですね。(@@;;
わが家にもいたのです、ノーマ・ジーンという名前の…。
ナイトメアですか。悪夢ですか。
悪夢は舞い降りてほしくないですが。
ドイツ側の作戦は珍しいし、ジョン・スタージェスだし、楽しめました。
アメリカの指揮官、無謀でしたねえ。経験がないと、あんなもんか…。
ノーマ・ジーンなマリリンでしたか。(^^)
BlogPetはなかなか面白くって、的確なコメントを残してくれることもあって、私もコメント返しをしているところもありました。
またこんなブログサービスがあったらいいのに。
アメリカの指揮官は無能でしたね。(^^;
こんな指揮官についていると若い兵士たちがバタバタと…上司は難しいですけどね。
戦争では一つ間違えると大事な命も…これはドイツ軍の上の方もですけど。(>_<)