2006年(SLITHER) 製作国:アメリカ 監督:ジェイムズ・ガン 製作:ポール・ブルックス、エリック・ニューマン 製作総指揮:マーク・エイブラハム、トーマス・A・ブリス 撮影:グレゴリー・ミドルトン 脚本:ジェイムズ・ガン 音楽:タイラー・ベイツ 出演:ネイサン・フィリオン、エリザベス・バンクス、マイケル・ルーカー、グレッグ・ヘンリー、タニア・ソルニア amazon.co.jpで詳細を見る。 |
アメリカ、ウィーズリ…鹿狩り解禁前夜祭を控えていた町に1つの隕石が落下しました。
町の金持ちであるグラント(マイケル・ルーカー)は、学校の教員でもある妻スターラに拒まれ、ふてくされて夜の散歩へと出かけました。酒場でスターラの妹であるブレンダと意気投合して森へ来たとき、小さな隕石から出てきた蠢く生物を目撃します。よせばいいのに近づいたグラントは、胸に謎の生物の攻撃を受けてしまいます。その生物はそのまま彼の頭にまで侵入するのでした。
やがて多発するペットの行方不明事件、そしてブレンダもまた解禁前夜祭の最中姿を消してしまいます。
一方、性格そして、顔が崩れ始めたグラントを心配するスターラでしたが、逆に彼に襲われたところを、警察署長のビル(ネイサン・フィリオン)たちに救われ、グラントは逃げてしまいます。
グラントを追い詰めようとする警察とハンターたちは、森の一軒家で変わり果てた姿のブレンダを発見、しかもその弾けた彼女の体内から無数のスリザーが。
次々と侵食される人に助かる道は!!
何かといえば隕石で謎の生物が落ちてくる地球ですが、序盤はまるで「寄生獣」って感じでしょうか。脳への侵入方法から、イカのように肉体を変化させて襲ってくる辺りそっくりですね。
最初はパッケージやポスター(?)からナメクジかヒルのような形状で寄生すると思っていて、昔観た「シーバース」という映画みたいなのかなって思っていましたが、かなり違っていました。そもそも、このナメクジたちが出てくるのは後半からで、寄生されると親主であるグラントの性格を受け継ぐようでした(それにしては一家族だけ違う思考を保っていたようですが)。
親であるグラントは寄生されたときから次第に体が変貌し始めます。しばらくは人間の形を保っていましたが、それでも腹から触手を出し、顔は崩れ、手は鞭のようにしなり…ラストなのではもう何がなにやら、かなりグロテスクな描写で描かれていました。
単独で蠢くナメクジスリザーもかなりの嫌悪感ですね。色は赤色で粘着質で、最初は血が付いているのかと思ったのですが、実は赤いだけで、這い回ってもそういう色が付かなくキレイなものです。(^^;;
口から乗り移った後は、グラントに支配されてしまうようですが、基本的にはゾンビみたいなものですね。若干動きが鈍くなるようです。
ホラー的には要所要所をキチッと押さえており、単純にナメクジだけでなかったところもあって、あきさせることなく最後まで観ることができました。
そして、この作品の根底には、なんと驚くことなかれグラントのスターラに対する「愛」がしっかりと流れていたのです。
もっとも、げに恐ろしきは女性なり…だったのかもしれません。町長さんもスターラの変わりようには思わずつぶやいていました。
愛に生き、そして死んでいったグラントさんに、思わず合掌です。(_ _)ちーん
【一言いいたいコーナー】
・支配がとけたときにはみなさん復活かと思ったのですが、あんなものが頭にいるくらいのスペースの脳がないのでは、どうにもならないのでしょうか。
・署長もスターラも頭の切り替えが早く、友人だろうがなんだろうが、襲ってきたらほとんど躊躇いなく迎え撃つところが、今までの作品にはみられなかったところですね。特に、町長が「ころしてくれー」と近寄ってきたところ、署長、瞬時にドン!!でした。(-o-)
・ラストにちゃんとオチがあるので観ておきましょう。
晴れたらいいね〜(ちゃぴちゃぴさん)の「スリザー」
肉球シネマブログ(アニーさん)の「スリザー」
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観ましたね(笑)
これは、もぉ笑いましたねぇ。
色んな要素がてんこ盛りで、ナメクジだけではないし、ゾンビまで。
スターラも、変わり身が早い!
グラントさんの末路は、あまりにも可哀想ですが、笑ってしまった…。
笑えるホラーは、大好きです。
素敵なニョロニョロでしたね〜(笑)
ほんと、グラントには征服よりスターラ
だったようで・・とは言っても、シッカリ
手下は、増えてましたが。
私、町長さんの、のんき具合が好きでした
緊張感の無い男で(笑)
バルーンボディとか、結構新鮮に感じ
られたし楽しめました(^_^)v
トラバ送ってみましたが、ダメな時は
又、再チャレンジしますね。
観ました。なんとも面白かったですね。
以前ちゃぴちゃぴさんのブログに「シーバース」と書きましたが、それだけでなくいろいろな要素が混ざって予期せぬストーリーだったのもよかったです。
グラントさんのいいところがあまり描かれていなかったので、かわいそうです…確かに笑ってしまいますが。(^^;;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
適度な大きさで、ぞわぞわ感もありましたがいい感じのモンスターでした。ただ自分の身に振りかかるとかなりいやですけどね。(^^;;
町長、のんきでしたけど騒がしかったですねぇ。こういうところが、問答無用の一撃を促してしまったのかも。
風船体には驚きました!
トラックバック大丈夫でしたよ。
ありがとうございました。こちらからも行きますね。
寝ちゃって残念。また体調のいいときにでも観るかな〜
ところで。「シーバーズ」との文字にクギ付け。
子供の頃TVでみて「うぇ!?」とトラウマ的な作品であります。
特にミニスカねーちゃんが足をバタバタさせてるとこがなんとも印象に残ってて・・・
その後の死体姿も。
なかなか今までにないタイプで楽しめましたが、このぐちゃぐちゃでも愛することを忘れない、そして女性は強い!という作品でした。
また体調がよくなったら観直してみてください。(^^;
「シーバース」は私も子供のころTVで観て物凄く恐かった作品です。それにめずらしくハッピーエンドでもありませんでしたし。ナメクジがイヤになる作品です。