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この作品は、MGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)の敷地をバックに、フランク・シナトラ、ミッキー・ルーニ、ジーン・ケリー、フレッド・アステア、ライザ・ミネリたちがMGM黄金期を紹介していくストーリーになっています。
映画鑑賞の記録のmiriさん発祥、現、忘却エンドロールの宵乃さん主催の「ブログ DE ロードショー」に参加です。この企画は映画を決めて、その期間中にみんなで観ようというもので、通常は1本決めてから観るのですが、今回は同じテーマということで特別企画です。
企画名は「第2回 秋の音楽映画祭」、ミュージカルはもちろんのこと、音楽を題材にした映画音楽関係の伝記や歴史劇、ドキュメンタリー、フィクションから、その映画に使われた音楽が有名、もしくは印象に残った作品でもOKとのこと。
ミュージカルと言えば、まず最初に頭に浮かぶのは1964年「サウンド・オブ・ミュージック」でしょうか。まだ学生の頃に小さな妹と一緒に観に行った作品でもあります。当然リバイバルですけど。(^^; 思い出深い作品でもありますけど、レビュー上げてましたし…1986年「リトルショップ・オブ・ホラーズ」もホラーでありながらミュージカルだったりして面白いですね。
でも、今回、まず鑑賞したかったのが、このMGMミュージカルの資料とも言える作品「ザッツ・エンタテイメント」です。
この作品は、ハリウッドでも有名なMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)(ライオンががおーって唸るヤツ)が創立50周年を記念して作ったのですが、当初TV特番用だったものが試写会後、自社映画として公開することになったものです。
1929年から始まったミュージカルの歴史、無声時代からトーキーに変わった時のスターたちの苦悩(やはり訛などの問題で吹き替えになったりしていた)や、一人のスターが現れたら次々と同種の作品を作っていたことなども判ります。
またフレッド・アステア、ジーン・ケリー、ジュディ・ガーランドなど、MGMとともに歩いていたスターたちの歩みなども判り、なんだか嬉しくなってしまいます。
初めて本作を鑑賞した時には、ここで紹介をされている作品が観たくって仕方がなかったものです。今のように昔の作品のDVD化などはあまりありませんからなかなか観れませんでしたが、こつこつと発掘していきたいものです。
ミュージカルは、その時の気持ちをダンスと歌とで表現するものですが、他の作品に比べると観にくいと感じる人も多い(私の知り合いにも苦手と言う人は多い)のですが、この作品を観ることで、もう一度ミュージカルに関心を持っていただければいいなーって思います。
【ここがいい!】
・プレゼンターとして当時のスターたちが出演しているのがうれしいですね。さらにそのバックにはもう使われなくなり朽ち果てているセットの数々が…歴史の重さと思い出、なんとももの悲しい光景でもあります。
・ライザ・ミネリが母ジュディ・ガーランドのプレゼンターというのも歴史を感じさせますね。
・フレッド・アステアのタップ!
・セットの凄さにも目を見張るものが多いです。
・当時のフィルムを使っているらしく、かなり劣化している部分もありますが、そこがまた味かな。(^^)
・やっぱり曲としては「雨に唄えば」や「オーバー・ザ・レインボー」などいつまでも覚えているものが多いです。
・ラストの「ザッツ・エンタテイメント」の曲とバックのシーンには感動。
【ここは問題かな?】
・前半はさすがに知らない作品が多くって、ちょっとダレちゃったかも。(^^; これは個人的な感覚ですけど。
【一言いいたいコーナー】
・吹き替えでミュージカルを観た場合って、歌のところだけが原版のままというものもあるのですが、やっぱり声が違うので違和感も大きいですね。ミュージカルは出来るだけ吹き替えなしで見たいものです。そういうところ、ディズニーはうまいですね。
・本作でフレッド・アステアが部屋の床、壁、天井を踊り動くシーンがあるのですが、当時の技術でこういうアイデアを実現したのは凄いですね。たしか以前、2004年「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」でも同様なシーンが使われていてそのシーンがびっくり映像として紹介されていましたが、ちがう、ちがう、こっちが先なんだよー!と叫んだものです。(^^;
・この後、PART2、PART3と作られており、本作では紹介できなかった作品や秘蔵フィルムも収録されています。
私はこの作品が一番好きですけどね。(^^)
或る日の出来事(ボー・BJ・ジングルズさん)の「「ザッツ・エンタテインメント」」
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