映画レビュー一覧(あいう順)映画レビュー一覧(年代順)待機・予定作品B級映画を創ろう!準備中

2018年12月06日

ダンガル きっと、つよくなる

女を下に見る全ての人間との戦いだ!
ダンガル きっと、つよくなる 〈オリジナル版〉 [Blu-ray]
2016年(DANGAL)製作国:インド
監督:ニテーシュ・ティワーリー原作:
製作:アーミル・カーン、キラン・ラオ、シッダルタ・ロイ・カプール製作総指揮:
脚本:ニテーシュ・ティワーリー、ピユス・グプタ、シュレヤース・ジャイン、ニキール・メハロトラ撮影:サタジット・パンデ
音楽:プリータム・チャクラボルティーamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
かつて国際大会でインド人初の金メダリストを目指していたマハヴィル・シン・フォーガット(アーミル・カーン)でしたが、援助金もなく、生活苦から引退することに…そんな彼は、その夢を息子に託そうとしますが、彼の願いもむなしく生まれてくる子供は女の子ばかり。
ついに夢をあきらめてしまいますが、年頃に成長した長女のギータ(ザイラー・ワシーム)と次女のバビータ(スハーニー・バトナーガル)が、男の子を喧嘩でボコボコにしてしまったのを見て、もしかしてと妻のダーヤ(サークシー・タンワル)に1年という約束で、彼女たちにレスリングの特訓を始めるのでした。
しかしその特訓は女の子にとっては過酷であり、彼女たちは次第に反発をし始めますが、友人からインドでは女性の扱いが酷く、2人に信頼を置いて面倒を見ている父親がうらやましいという言葉から特訓に打ちこむようになるのでした。

やがて成長したギータ(ファーティマー・サナー)は、州大会の優勝を果たして国際大会に挑むために国立スポーツ・アカデミーへの道へ進みます。
そこでの生活は今までギータが経験したことのないような事ばかり、父親の練習を無かったことにされつつも、その新しい特訓にや戦い方に染まり始めた彼女は、大会で勝てなくなるのでしたが…。

逆に父の特訓方法を守るバビータ(サニヤー・マルホートラ)は、州大会を経て同じように国立スポーツ・アカデミーへ進みます。そんなバビータの助言で、ようやくギータは父マハヴィルに助けを求めるのでしたが…。

映画レビュー
オススメ以前、「セピア色の映画手帳(鉦鼓亭さん)」さんのところの記事を読んでから観たいなーって思っていた、超スポコン家族の物語なのですが、ようやくレンタルされたよーってことで、ついに鑑賞することができました。

インド映画のレスラースポコン作品!
自分の夢を娘2人に託し、特訓、特訓、特訓!
女性レスラーということで、村中から冷たい目で見られ、妻にも、娘にも泣かれても、父の特訓は止まりません。正直、序盤の特訓は娘たちが可哀そすぎ。髪を切られる時など、笑いごとではありません。(@_@)
しかし、お国柄からインドでの女性の扱いが子供を産む事と家事という現実から、このように娘に対して「何か」をしてくれる父というものは珍しく、それをうらやむ女性もいるのです。こういう部分はその国の人間では解らない事ですね。

チェックポイント
【ここがいい!】
・ダンガル!ダンガル♪という音楽は癖になりそう。
・男の子を生むための試行錯誤や占い。
・子供時代の特訓。この時に流れる歌詞もそうですけど、かなり可哀そうですね。
・スポコン映画のまさに王道。
・決勝戦最後の父親の演出。この演出は普通(何をもって普通というのか!)はギリギリ間に合って…となるはずですが、そうはならずギータは自力、しかし父の教えをもって試合に臨みます。その結果が父親に届く方法というのもよかったです。

【ここは問題かな?】
・コーチにもっと罰を与えてください!
・この手の話ではライバル的キャラもいるのですが、この話では特になく、勝ち上がって行った先々に新キャラがいるって感じです。ただ戦いの前にいろいろと盛り上げてはくれているのですが、ライバルも欲しかったですね。

【一言いいたいコーナー】
・ちなみに物語の骨格は現実にあった出来事ですが、映画用にいろいろと肉づけをしているとのことです。
Number947・インド映画に特有のダンスはありませんが、音楽はいろいろと入っています。歌詞が説明になっていて面白い(特訓は可哀そうですけど)です。(^^)

コメントをさせていただきました。
セピア色の映画手帳(鉦鼓亭さん)の「「ダンガル きっと、つよくなる」

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ラベル:スポーツ
posted by 白くじら at 16:20| Comment(2) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月24日

コーラス

生徒全員が私の子供です。
コーラス メモリアル・エディション [DVD]
2004年(LES CHORISTES)製作国:フランス、ドイツ、スイス
監督:クリストフ・バラティエ原案:1944年「春の凱歌」
製作:ジャック・ペラン、アーサー・コーン、ニコラ・モヴェルネ製作総指揮:
脚本:クリストフ・バラティエ、フィリップ・ロペス=キュルヴァル撮影:カルロ・ヴァリーニ、ドミニク・ジャンティ
音楽:ブリュノ・クーレ、クリストフ・バラティエamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
1949年の戦後、1月15日…問題児や孤児たちを集めた≪池の底≫という寄宿学校に、1人の教師マチュー(ジェラール・ジュニョ)が舎監として赴任してきました。
しかしマチューは赴任直後、子供たちのとても悪戯レベルではすまされないような出来事や、子供たちに対するラシャン校長(フランソワ・ベルレアン)や先生に態度に驚くのでした。

毎日が疲労の連続でしたが、マチューは子供たちと向かい合いながら、どうにかして子供達と触れ合いたいと思い、自分の経験をもとに自分作った音楽を教えることを思いつきます。
そして生徒の中でも一番の問題児であるモランジュ(ジャン=バティスト・モニエ)が、類まれなる声「天使の歌声」を持っている事に気付きます。

しかし、そんな時、さらなる問題児であるモンダン(グレゴリー・ガティニョル)が学校に連れてこられ…。

映画レビュー
ちょっとオススメ映画鑑賞の記録のmiriさん発祥、現、忘却エンドロールの宵乃さん主催の「ブログ DE ロードショー」に参加です。この企画は映画を決めて、その期間中にみんなで観ようというもので、通常は1本決めてから観るのですが、今回はそれプラスです。
企画名は「第3回秋の音楽映画祭&一緒に「コーラス」を観ませんか?」です。

まず企画1回目に観たのは、お題でもある「コーラス」です。
かなり特殊な学校ですが、いわゆる落ちこぼれの子供たちが立ち上がる…というストーリーですが、先生たちの子供に対するものがかなり酷いですが、これは戦後の当時ではまだ普通のことだったようですね。しかし、今見るととんでもない環境だったと思います。(^^;;
そのような体制の中、音楽で立ち直らせようとするマチューの努力は並大抵ではなかったと思います。

映画レビュー


この手の成長モノは大好きなのですが、構成できなかった少年もいたことには驚きです。アメリカ映画ではそれなりに丸く収めるのですが、これがフランス映画と言うべきなのか、でもある意味リアルなのかもしれませんね。
リアルといえば、マチューが面会に来たお母さんを好きになって、なにかと話をしていたのもそう感じましたね。面白かったですが、お決まりの結末でした。(^^;

それにしても、まだまだ名作というべき作品がありますね。自分で書いていてなんですけど、星の数ほどある映画ですが、今回のような企画がなければ、出会う事もなかったかもしれませんでした。
ありがとうございました。

チェックポイント
【ここがいい!】
・最初のスタッフ表示(?)がオシャレかな。
・やっぱりコーラス部分、特にモランジュのソロパートは見事ですが、実際彼は「サン・マルク少年少女合唱団」のソリストで3000人の中から選ばれたそうです。なるほどね。
・紙飛行機でのお別れ。
・校長が典型的な悪人でしたね。子供はハナから信じず嫌っていましたし、マチューの手柄もいいとこどりしたり。こういう人にはバツを与えないとね。(^^) でも、中盤、子供に混ざってサッカーしていたところが印象的。ホントは優しい人なのかも。ちゃうかな。(^^)

【ここは問題かな?】
・紙飛行機…できれば、全部拾ってほしかったです。そのままにした事にはびっくり。
・譜面台にさせられていた子って…まるでいじめに思えましたけど。

【一言いいたいコーナー】
・校長からイヤミで言われますが、マチューというのは、聖人マタイのフランス読みです。
・女の子がいませんでしたが、男子校なのかな。まぁ、女の子には危ない場所ですからね。
Number946・≪池の底≫という名は酷いなって思います。

コメントをさせていただきました。
忘却エンドロール(宵乃さん)の「映画「コーラス」観ました
サラウンドに嵌った男の新たな挑戦(take51さん)の「【映画レビュー】コーラスをブログDEロードショーで見ました!

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posted by 白くじら at 21:18| Comment(4) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月31日

ちはやふる −結び−

人知れずこそ思いそめしか。
小説 映画 ちはやふる 結び (KCデラックス)
2018年製作国:日本
監督:小泉徳宏原作:末次由紀「ちはやふる」
製作:今村司、市川南、古川公平、加太孝明、谷和男、永井聖士、弓矢政法、出來由紀子、高橋誠、荒波修製作総指揮:
脚本:小泉徳宏撮影:柳田裕男
音楽:横山克
主題:Perfume「無限未来」
amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
綾瀬千早(広瀬すず)、高校2年の1月。
クイーン戦の場に千早はいました。が、そこで現クイーン若宮詩暢(松岡茉優)と戦っていたのは彼女ではなく、彼女を破って決勝の場に現れた我妻伊織(清原果耶)でした。しかしその伊織ですらクイーンには勝てず惜敗。
一方、名人戦では原田先生(國村隼)が現名人の周防久志(賀来賢人)の音のしないかるたに大苦戦。勝ちを収めた周防名人は「もうこれで辞める」と言いますが、その場にいた綿谷新(真剣佑)は「まだやめでくれ、仇はおれがとるんや」と宣言するのでした。

そして、高校3年。
千早たちはこのまま誰もかるた部に入ってくれなかったら部が無くなってしまうことに危機感を覚え、新入部員獲得に乗り出すのでしたが、結局残ったのは自分勝手な筑波秋博(佐野勇斗)と太一に恋する花野菫(優希美青)だけ。それでも千早は喜んで、大江奏(上白石萌音)、西田優征(矢本悠馬)、駒野勉(森永悠希)らと共に2人をなんとか一人前にしようと奮闘するのでした。
そんな中、真島太一(野村周平)は、文武両道の悩んでいたところにさらにある事が追い打ちとなり、なんと東京都予選に彼の姿はありませんでした。

一方、福井では新が全国大会団体戦に参加するべくかるた部を結成し、予選を勝ち抜いていました。その中にはかつてクイーン戦で千早を破った伊織の姿も…。

映画レビュー
普通かな…。本来、上の句、下の句の前後編で終ってしまっていたのですが、完結編として「−結び−」作られたのは非常にうれしかったです。

ただ本作では新メンバーの参加や、名人と太一の関係、新と伊織との関係など盛りだくさんではあるものの、主に太一の成長に主眼が置かれたように感じられて、折角の新メンバーとの関係修復や千早の奮闘などが霞んでいるというか、あまり描かれていなかったような気がしました。
花野菫が仲間になっていく経緯は出番も多かったのでよかったと思いますが、筑波が仲間になるのにはちょっと簡単すぎたかなって思います。
なので私としては、ちょっと物足りなかったですね。(^^;
新の強さも、クイーン強さなども…うーん。

最後にそれからの話が入っていたのは良かったですが、これでもう終わりになっちゃったかな。

チェックポイント
【ここがいい!】
・詩暢ちゃんが…おかしなところが前面に出てて面白かったですね。その分、かるたの部分が少なかったですけど。(-o-)
・若干短かったですけど、やっぱり最後の戦いは緊張感がありました。予選での戦いが伏線になっているのもいいですね。
・周防名人がぶっ飛んでいていいですね。字幕が欲しい。(^^;

【ここは問題かな?】
・クイーン、名人戦の時に、周防名人のかるたが詩暢ちゃんに当たるシーンがありますが、名人はかるたを飛ばさないのでは?
・筑波が単に嫌な奴になっていたような。

【一言いいたいコーナー】
広瀬すずさんの綾瀬千早や真剣佑さんの新を始めとして、最初はいろいろと言われていましたけど、結局のところみなさんハマリ役だったのではと思います。(^^)
Number922・結構、前作のシーンがフラッシュバックのように使われているので、やっぱり前作を観てからの鑑賞をオススメします。

関連リンク
2016年「ちはやふる 上の句
2016年「ちはやふる 下の句
2018年「ちはやふる −繋ぐ−
2018年「ちはやふる −結び−

コメントをさせていただきました。
或る日の出来事(ボー・BJ・ジングルズさん)の「「ちはやふる -結び-」

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posted by 白くじら at 22:56| Comment(2) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月30日

ちはやふる −繋ぐ−

−結び−の前に、そしてその後で…。
ちはやふる Vol.1 [DVD]
画像は『ちはやふる Vol.1 [DVD]』です。
2018年製作国:日本
監督:小泉徳宏原作:末次由紀「ちはやふる」
製作:製作総指揮:
脚本:撮影:柳田裕男
音楽:横山克amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
「ちはやふる」のショートショートが5話、メイキング、それと競技用かるたのルールの解説として「ちはやふる−学び−」が収録されています。

 第一話「今日は千早ちゃんの素敵な記念日」
  高校2年生になった千早達は全国大会出場を目指していましたが、そんなとき…。

 第二話「2度目の全国大会。それぞれの想い」
  全国大会が終了。そして次にかける5人の思いは…。

 第三話「千早ちゃん。クイーン挑戦への正念場」
  練習後に千早に屋台のラーメンを奢っていた原田先生でしたが、その財布は…。

 第四話「日本一を目指す西の挑戦者たち」
  新とかるた会で練習に励んでいた我妻伊織は千早が気になり…。

 第五話「名人・クイーン決定戦《序章》」
  孤高の名人・周防久志は試合開始直前にお菓子を食べるのに余念がなく…。

映画レビュー
普通かな…。各話わずか数分程度のショートショートですが、ああ、こういうことしていたんだ。先生ちょっとちょっと。名人、食べ過ぎですって、その上に…といったクスリと笑ってしまうストーリーがあって面白いです。

実際にこれを観てから「ちはやふる −結び−」を観に行きましたけど、あ、このシーンだ!と思うところもあるのですが、このショートは本編にはありません。なので、本編前に観ておいたり、帰ってからまた観たりするとより深く楽しめるでしょう!

たぶん。(^^;

ツタヤには置いてあったのですが、アマゾンにはないですね。(@o@)

チェックポイント
【ここがいい!】
【ここは問題かな?】
【一言いいたいコーナー】
Number921あまりにショートなので総括のみでお休みです。(^^;

関連リンク
2016年「ちはやふる 上の句
2016年「ちはやふる 下の句
2018年「ちはやふる −繋ぐ−
2018年「ちはやふる −結び−

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posted by 白くじら at 17:28| Comment(2) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月05日

ちはやふる 下の句

最強クイーンとの戦い!
小説 映画 ちはやふる 下の句 (KCデラックス 児童図書)
2016年製作国:日本
監督:小泉徳宏原作:末次由紀『ちはやふる』講談社「BE・LOVE」連載
製作:中山良夫、市川南、鈴木伸育、加太孝明、藪下維也、石川豊、弓矢政法、高橋誠、宮本直人製作総指揮:
脚本:小泉徳宏撮影:柳田裕男
音楽:横山克、主題歌 Perfume「FLASH」amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
幼馴染の太一(野村周平)、子供の頃の対戦相手だった西田優こと肉まんくん(矢本悠馬)、百人一首が大好きな呉服屋の娘、大江奏ことかなちゃん(上白石萌音)、成績学年2位の駒野勉こと机くん(森永悠希)と共に、東京都大会に優勝した千早(広瀬すず)たちは、全国大会を目指すことになりました。

しかしその優勝に喜んでくれるはずの新(真剣佑)がかるたをやらないと聞いた千早と太一は、一路福井に向かいました。
そこで彼らを待ち受けていたのは、新のおじいちゃんの死という現実。かるたの師匠でもあった祖父を失って落胆している新たに2人は…。

東京に戻ってきた千早はショックを隠せないままでしたが、現クイーンである若宮詩暢(松岡茉優)の存在を知る事になり、勝てば新に…と打倒クイーンに燃え始めます。しかし左利きのクイーン戦の特訓はいままでのスタイルを壊し始め、千早とかるた修行をするほかの仲間たちとの間に溝を作ってしまうのでした。

そんな千早に太一が…そして仲間たちが手をさし延ばします。
自分はいったい何の為にかるたをしているのか…そして、全国大会、近江神宮での戦いの日がやってくるのでした。
果たして瑞沢高校の戦いは!

映画レビュー
普通かな末次由紀『ちはやふる』の実写化の後編です。
衝撃の下の句から2ヵ月…(小鳥頭ですけど)まだ興奮冷めやらぬうちに鑑賞することに。
実際には4時間級でもいいので一気に観たかったところですが、まぁ、いろいろと諸事情があるんでしょうけど。(^^;
で、観たところ本当に続き。(^^;いゃ、まあ、そうなんでしょうけど。

今回の下の句では、近江神宮での話が、つまりクイーン戦がメインとなるために、あちらこちらに詩暢が出てきます。法要の時に新の家にまで来たのはびっくり。でもそこで千早が忘れていったダディベアのタオルに気が付くところは、後のクイーン戦での伏線にも使われており、新、千早、詩暢の関係ラインが出来上がるというのは良かったと思います。
とにかくクイーンあっての下の句のような感じでした。
もちろんクイーンが駄目という訳ではありませんし、その存在感は大きいものでしたが、その分、瑞沢のメンバーが描き切れておらず残念だなって思いました。これが上下でなく1本であれば、違和感もなかったかもしれませんが、下の句という風に分けられてしまうと瑞沢メンバーの出番が少ないなーって思って。(- -;;特に個人戦と団体戦の事をいいたいのであれば、なおさらだと思います。

そして…新が!!(^^;
めでたく、続編が決まったようでので…というか、これじゃ続編ないと駄目でしょ!いよいよ3人のかるたが始まるってところなのに。
はやく作ってくださいね。(^o^)

チェックポイント
【ここがいい!】
・バトルシーンはあいも変わらず迫力ありました。特にクイーンとの戦いはいままで試合よりもさらに速度感が必要ですから大変だったと思います。
・あちこちに登場しているダディベアが楽しい。
・各校のTシャツデザインが面白い。

【ここは問題かな?】
・序盤で新が土手を転がり、その後で千早が転びますが、それであの体勢はおかしくない?ちなみにアニメは千早が新を引っ張っちゃうから。(^^;
・顧問の宮内先生(松田美由紀)は…今回は普通です。やっぱり競技かるたに驚くところが欲しかったですね。

【一言いいたいコーナー】
・そういえば周防名人出てこなかったですね。まだまだ先の人ですし必要ないですけど。(^^;
・太一がA級に…というところは、もともと2部作だったのでしてしまったのかもしれませんが、あのラストの引きのトラウマにもなりそうなところの克服がなくなってしまったのは残念ですね。さらにラストシーンで、ああ、こうきたか…それは予測できる反中ですけど原作でまだ完結していないのにいいのかなーって思ったり。
Number857ひょっとして、原作でもそういうシーンが序盤にあったりするのかな?ちょっと読んでみようかな。

関連リンク
2016年「ちはやふる 上の句
2016年「ちはやふる 下の句
2018年「ちはやふる −繋ぐ−
2018年「ちはやふる −結び−

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或る日の出来事(ボー・BJ・ジングルズさん)の「「ちはやふる -下の句-」

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2016年03月27日

ちはやふる 上の句

青春全部かけても?…かけてから言いなさい。
小説 映画 ちはやふる 上の句 (KCデラックス 児童図書)
2016年製作国:日本
監督:小泉徳宏原作:末次由紀『ちはやふる』講談社「BE・LOVE」連載
製作:中山良夫、市川南、鈴木伸育、加太孝明、藪下維也、石川豊、弓矢政法、高橋誠、宮本直人製作総指揮:
脚本:小泉徳宏撮影:柳田裕男
音楽:横山克、主題歌 Perfume「FLASH」amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
小学6年…綾瀬千早(久家心)は転校生の綿谷新(加部亜門)に、幼馴染の真島太一(山田瑛瑠)と共に競技かるたと出会い3人は「チームちはやふる」を結成。しかし家の都合で新は福井に戻る事になります。千早は「かるたを続けていれば、またきっと出会える」と…。

そして高校…瑞沢高校1年となった千早(広瀬すず)は、競技かるた部を設立しようと部員を集めていました。部として認められるためには5人のメンバーが必要でした。
千早は幼馴染の太一(野村周平)、子供の頃の対戦相手だった(が全然覚えてられてない)西田優こと肉まんくん(矢本悠馬)、百人一首が大好きな呉服屋の娘である大江奏(上白石萌音)、成績学年2位(1位は太一)で机にかじりついていることから机くんと呼ばれている駒野勉(森永悠希)らと共に全国大会を目指すのでした。

一方、福井に戻った新(真剣佑)は、かるた名人でもあるおじいちゃんの面倒を見ていましたが、その合間に東京での大会に出場することにします。そして…。

映画レビュー
ちょっとオススメ末次由紀『ちはやふる』の実写化です。
原作は漫画で、私はまだ読んだことがありませんが、アニメの方は2期まで観ました。1期で部の設立と地区大会、全国大会、クイーン戦。2期で2年生となって新入部員の参加と地区大会と全国大会となっており、第3期が待たれる作品です。この実写版がよければ3期作ってほしいものですね。
競技なので、学園モノ+スポコンとなりますけど、勝利へのための仲間意識や恋愛感情などがとてもよくて、アニメとはいえ何度も涙があふれるシーンがあり大好きな作品の1つになってます、一度、原作も読んでみたいですね。

漫画やアニメの実写は、イメージが浸透してしまっているので、イメージ違いな人が演じると評価が悪くなってしまうのですが、この作品はほぼ全員がイメージ通り(ヒョロ(坂口涼太郎)なんてそっくりじゃん!)で、みなさんもう体当たりでぶつかっていて、適度なギャグと合わせてとても面白かったです。
特に広瀬すずさんは、当初ミスキャストとの噂が絶えなかったようですが、そんなこともなく、本当に素晴らしいですね。無駄美人度もいいですし、かるたシーンの迫力もよかったです。ハマり役ではないでしょうか。
そして学園モノにはつきものですが、全員が一丸となって戦う様はやっぱり見ごたえがありました。

作品的には上の句、下の句と2部構成になっており、今回の上の句では1年生の予選大会まででした。
時間的なものもあるのでしょうけど、若干時系列に違いがあり、今の新の凄さも語られていました。でも子供時代の新との出会い、つまりかるたとの出会いがないのは残念ですし、千早とちはやふるの札との関係ももう少し詳しく描いた方が、まったく知らない人は置いてきぼりだったんじゃないかなって思います。
脳内変換できる人はいいんですけどね。(^^;

とにかく、下の句の公開が楽しみな作品でした。
でも次で完結だと全国大会は1年、2年の合わせ技でくるのかな?うーん。また2年生編、3年生編ってじっくり描いてほしいなー。

チェックポイント
【ここがいい!】
・バトルシーンはやっぱり迫力がありますね。静かに句を聞くところと、取るところ。本当に静と動の使い合わせがお見事です。
・数合わせのような扱いの机くんの心情が描かれるところ。やっぱり駆け足ですが、やっぱりここはよかったです。
・『肉まんくん』の弄られようが面白すぎる。でも、どこかでその名前ならではの真島との感動シーンを入れてほしいなー。
・原田先生(國村隼)もいい味出してましたね。今後、熊なところも出してください。(^^;
・須藤先輩(清水尋也)、やっぱりドSですね。(^^;

【ここは問題かな?】
・モブキャラの歩き方や、喋りがわざとらしい感じがしますね。また、モブではない『肉まんくん』のテニスシーンが、あまりにも下手過ぎ。これは演技的にわざと下手に見せようとするのが下手ということです。(^^; こういうところは、ちょっと白けてしまいますね。
・顧問の宮内先生(松田美由紀)は…唯一残念でした。試合を見に来たら、もう少し競技かるたに驚いて欲しかったですね。本格的に絡むのは次からでしょうけど。
・屋上登場シーン…桜出し過ぎ。(^^;

【一言いいたいコーナー】
・時系列の狂いに関しては、後々変な風にならなければいいなーって思います。
・千早が試合が終わった時に白目を剥いて寝てしまうシーンは有名ですが、効果音が凄すぎです。(^^;; 本当に死んでいるんじゃないでしょうか。
・「ちはやふる」は本来「ちはやぶる」と読みますが、このタイトルは濁音は読まず、そのまま「ちはやふる」と読みます。これは作者がタイトルに濁点を入れたくなかった。その方が繊細さがありかわいらしく感じられる。そして、小学生くらいのお子様が初めて札を見たら「ぶる」とは読まないだろうし、実際、自分もそう読んだという実体験からだそうです。
Number851・机くんって鉄っちゃんでした?!最初時刻表を見ていたので、あれ?って思っていたら模型まで…。(^^;

関連リンク
2016年「ちはやふる 上の句
2016年「ちはやふる 下の句
2018年「ちはやふる −繋ぐ−
2018年「ちはやふる −結び−

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或る日の出来事(ボー・BJ・ジングルズさん)の「「ちはやふる -上の句-」

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2016年01月19日

自転車泥棒

生きる手段とは…。
自転車泥棒 [DVD]
1948年(LADRO DI BICICLETTE)製作国:イタリア
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ原作:ルイジ・バルトリーニ
製作:ヴィットリオ・デ・シーカ、ジュゼッペ・アマト製作総指揮:
脚本:チェーザレ・ザヴァッティーニ、オレステ・ビアンコリ、スーゾ・チェッキ・ダミーコ、ヴィットリオ・デ・シーカ撮影:カルロ・モンテュオリ
音楽:アレッサンドロ・チコニーニamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
第2次世界大戦後のイタリア、ローマのバルメライナ街…長い間職につけなかったアントニオ・リッチ(ランベルト・マジョラーニ)は、職業安定所から市役所のビラ貼りの仕事をもらうことができました。しかしその仕事には自転車が必須であり、彼の自転車は今質屋にありました。
その事を知った妻のマリア(リアネッラ・カレル)は、シーツ6枚を質に入れ7500リアにし、自転車を取り戻すのでした。

ビラ貼りの仕事は半月で6000リラ、さらに家族手当が1日に800リラ、特別手当も出るという。
アントニオとマリアにやっと笑顔が戻り、6歳の息子ブルーノ(エンツォ・スタイオーラ)も自転車が戻り嬉しそうに手入れをするのでした。

しかし、そのビラ貼り初日、仕事に夢中になっていたアントニオは、若者(ビットリオ・アントノーチ)に自転車を盗まれてしまうのです。
大慌てで警察に行くも、警察はそんな些細なことには手を貸さず、やむなく友人の清掃員バイオッコ(ジーノ・サルタマレンダ)に相談に行きます。バイオッコは朝に広場で売り出されるはずだと言います。翌朝、アントニオとブルーノはバイオッコたちと広場に向かうのでしたが…。

ブログ DE ロードショー

映画レビュー
ちょっとオススメ映画鑑賞の記録のmiriさん発祥、現、忘却エンドロールの宵乃さん主催の「ブログ DE ロードショー」に参加しました。これは映画を決めて、その期間中にみんなで観ようというもので、今回は同じテーマということで特別企画ですね。
今回の企画は、
一緒にイタリア・ネオリアリズム作品を観ませんか?」です。
お題の発起人はクリスタルの断章のポール・ブリッツさんです。
おそらく見ることがなかったであろう作品でしたが、観る機会を与えてくれた企画に感謝です。(^^)

??実は、お恥ずかしながら「ネオリアリズム」というものが今まで初耳で何のことやらわかりませんでした。今なお、よく解っているとは思えませんが…。(^^;
でもっていろいろな映画が紹介されていたのですが、これまた観たことのないタイトルがずらり…と、あ、聞いたことがあるタイトルが1つだけ…それが今回鑑賞した「自転車泥棒」でした。

ブログ DE ロードショー

この作品は、第2次世界大戦後の荒廃したイタリアが舞台で、そこで暮らす1家族の物語ですが、わずか3日ほどの話です。その短い時間にもいろいろな事が起こり、主人公たちの起伏には凄まじいものがありました。

実際にこの世界に住んでいたわけでもない、現代人の私がこれほどの貧困を解ることは決してなく、本当の心情は計り知れません。
しかし自転車やシーツを質に入れなければ生活もままならなく、しかもやっと見つけた仕事のために買い戻した自転車が初日から盗られてしまうとは…その前の日から朝にかけて、おそらくは幸せのというか、安堵の絶頂から奈落の底に叩き落されたことでしょう。
しかも警察に頼み込んでも動いてくれず、広場で発見できるかも、泥棒の若者と話していた男から情報が、占いから何かわかるかも…といった期待の先には絶望が襲い、どうにもならない結果からついに手を染めてしまう。それでも報われず、心身共に打ちのめされたアントニオが人ごみに消えていこうとする。なんというやるせない、そして何とも報われないという現実…しかしそこに、息子ブルーノの手が彼の手を握り締める。
こういう時代に真っ直ぐに生きることの難しさよ。

おそらく彼ら親子は、これからもお互いが支えながら生きて行くに違いないでしょう。そう、貧困にあえぐかもしれませんが、これからは父アントニオだけが頑張るのではなく、そこには息子という協力が加わったのではないかと思います。

チェックポイント
【ここがいい!】
・質屋の奥には多くのあずかっている品が…あの高さには圧倒されるとともに、これほどの量を預けるほど、みんな貧困にあえいだことが分かるシーンです。
・自転車が盗まれるシーン。複数の人間で役割分担させ、追いかけるアントニオを別の場所に誘導したりする人間も。もう慣れているんでしょう。彼らが行っていることも同じ貧困から這い上がる手段の一つでしょう。これはタイトルにもなっている言葉ですが、ラストの主人公にも冠される言葉になってしまうとはなんとも秀逸です。
・自転車を買い戻した時のアントニオとマリアの表情。
・父の犯罪を目撃したブルーノの表情とアントニオの失意のどん底での表情。

【ここは問題かな?】
・アントニオは、かなり長い間職がなかったようですが、いったいどうやって暮らしていたのでしょう。結構簡単にお金を使っていたような気もしますけど、どうも貧困のレベルがよくわかりません。
・人の事をまったく聞かないアントニオにはちょっと。切羽詰っているのはわかりますが…急がば回れですよ。焦っていて無理なのかな、やっぱり。

【一言いいたいコーナー】
・親身に心配してくれるバイオッコに雇ってはもらえなかったのかな?
・中断したビラ貼りの仕事はいったいどうなるのかなと思っていましたが、次の日までの話でしたね。
・リアリズムを追及するために、アントニオを演じたランベルト・マジョラーニは失業した電気工、息子ブルーノのエンツィオ・スタイオーラも監督が街で見つけた子供だといいます。またほとんどのロケも実際の地で行われたそうです。また資金提供の条件にケリー・グラントを主演にする事というのもあり、断ったという話もあったようです。確かにケリー・グラントが登場するとリアリティはなくなるでしょうね。(^^;
Number830・最近ではリアルなCG技術が使われていますが、同じリアルを求めても、実際にはCGは作られたリアルということでしょうかね。

コメントとトラックバックをさせていただきました。
忘却エンドロール(宵乃さん)の「一緒にイタリア・ネオリアリズム作品を観ませんか?
クリスタルの断章(ポール・ブリッツさん)の「「自転車泥棒」見る
newしずくの水瓶(しずくさん)の「今更ながら自転車泥棒
おもしろい本が読みたい!!(きみやすさん)の「自転車泥棒
クリスタルの断章(ポール・ブリッツさん)の「「自転車泥棒」再見
映画鑑賞の記録(miriさん)の「257・自転車どろぼう 1948・ITALY
サラウンドに嵌った男は他の事にも嵌ってます(笑)(take51さん)の「「自転車泥棒」をブログDEロードショーで見ました!

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2015年11月29日

アイアン・ウィル 白銀に燃えて

勝つと心に誓えば勝つ!
アイアン・ウィル -白銀に燃えて- [DVD]公開年1993年
IRON WILL
制作国アメリカ
監督チャールズ・ヘイド
原案
制作パトリック・パーマー、ロバート・シュワルツ
制作総指揮
脚本ジョン・マイケル・ヘイズ、ジョルジェ・ミリチェヴィク、ジェフ・アーチ
撮影ウィリアム・ウェイジズ
音楽ジョエル・マクニーリイ
amazon.co.jpでの評価を見る。

ストーリー
1917年サウスダコタ…郵便配達をする17歳のウィル・ストーンマン(マッケンジー・アスティン)は、大学試験に受かるものの学費がなく断念しようとしていました。家の暮らしが言いというウィルでしたが、父(ジョン・テリー)はJ・W・ハーパーが開催する犬ぞりレーズに出場しようと考えていました。優勝金額は1万ドル、それだけあれば家の借金、ウィルの学費も払えると思ったのです。しかし木材を運んでいた時の事故で父は帰らぬ人となり、母(ペネロープ・ウィンダスト)とウィルだけでは借金が払えなくなるのでした。
犬や牧場を売らなければならなくなった時、ウィルは初めて父が犬ぞりレースに出るつもりだったことを知り、自分もレースに参加することにするのでした。

レースはカナダのウィニペグを出発して、ミネソタのセントポール、コモ・パーク駅まで全長840キロにも及ぶもっとも過酷なレースでした。
ウィルは父と一緒に牧場を切り盛りしていたネッド(オーガスト・シェレンバーグ)に1ヵ月の特訓をしてもらい、ついにカナダへと旅立ちました。

登録遅れのため主催者J・W・ハーバ(デヴィッド・オグデン・スタイアーズ)から罰金10ドルを言い渡され、払えない8ドルはあめりかのケーン新聞のハリー・キングスレイ(ケヴィン・スペイシー)が出すことに。キングスレイはこの事をニュースにして自分の株を上げようとしていたのです。
参加者は極寒のレースのベテランぞろいでウィルを笑って迎い入れましたが、北欧のチャンピオンであるボルグ(ジョージ・ガーデス)は自分に勝つというウィルに敵意丸出しでした。

こうして始まったレースでしたが、ウィルはたちまちレースの過酷さを思い知るのでした。
不屈の闘志で突き進むウィルを新聞は煽り、彼を『鋼鉄のような不屈の意志(アイアン・ウィル)』と呼び、新たなヒーローとして祭り上げるのでした。しかしそれはウィルが願ったものではなかったのです…そしてレースは続き次々と落伍者が出る中、彼は…。

映画レビュー
普通かな実際の出来事を元に作られたディズニー作品でした。ディズニーらしく、風景や動物の描き方はうまく、無難にまとめられていました。このレースの結果が実際にどうであったかどうかは分りませんが、やはりラストのデッドヒートは手に汗握りました。

少し子供向けに作られているのか、悪人は悪人、善人は善人ととてもわかりやすい。それだけに、ウィルを心配する人たちが脱落していく姿は悲しいし、彼らの言動には感動も多いです。こういった作り方は十八番なのかな?
ただ実際に1ヵ月の訓練、雪原の怖さなどはまだまだ描き切れていないとは思います。また逆に戦争という嫌な空気を払拭するために、ウィルをヒーローに祭り上げようとする人たちの方が正直怖かったかも。

それにしても結構前の作品で、レースもので、しかも動物も出てくるというのに、いままで知らなかったとは…見るきっかけも、たまたまレンタル屋さんで手に取った事だけでした。(^^;

チェックポイント
【ここがいい!】
・父親の飼い犬のガスとの交流。途中、ボルグの犬に襲われた時にはどうなってしまうのかと思いました。
・雪原は怖いですね。参加者が場面ごとにどんどん変貌していくのか怖い(ただし中継地点ではピンピン)。
・売上と地位だけを考えていたギングスレイの変化は良かったですね。

【泣きポイント(T T)】
・57:05 1:03:54 1:42:30 なところ。ちょっとうるっと。

【ここは問題かな?】
・もともとウィルがリーダー犬として飼っていた犬の立場は?ちょっと悲しすぎやしない?
・ガス、不死身か!!
・崖から宙ぶらりんの人はいったい?あの後の報告でリタイアになっていたのかな?
・ボルグ、最後は少し改心したかと思いましたが…自業自得ですね。しかし、いっさい助けようとしないウィル…本当にそこはいいのか!?トラウマを乗り越える方が先か!

【一言いいたいコーナー】
・私は動物ものには甘い!とだけ言っておこう。(^^;

#817

コメントとトラックバックをさせていただきました。
忘却エンドロール(宵乃さん)の「映画「アイアン・ウィル 白銀に燃えて」観ました

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ラベル:レース
posted by 白くじら at 19:53| Comment(6) | TrackBack(1) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月10日

素晴らしき哉、人生!

友のあるものは敗残者ではない。
素晴らしき哉、人生! [DVD]公開年1946年(It's a Wonderful Life)
制作国アメリカ
監督フランク・キャプラ
原作
制作リバティ・フィルムズ、フランク・キャプラ
制作総指揮
脚本フランク・キャプラ、フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット
撮影
音楽ディミトリ・ティオムキン
amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
1919年の冬、12歳だったジョージ・ベイリーは、氷の張った湖に落ちてしまった弟ハリーを助けたことから風邪を引き、それが元で左の聴覚を失ってしまいます。
やがて大人になったジョージ(ジェームズ・ステュアート)は、大学への道を目指そうとしましたが、父の死により住宅ローン会社を継ぐこととなり大学へは弟のハリーが行くことになります。弟の帰りを待って社長を継がそうとするジョージ…しかし弟は別の会社の社長に気に入られ、結婚と共に別の会社へ…。

こうしてジョージはメアリー(ドナ・リード)と結ばれつつも、町の大金持ちであるポッター(ライオネル・バリモア)の圧力に立ち向かいながら、町の人たちのために住宅ローン会社を守り続けることになるのでした。
しかし…ようやく事業も軌道に乗りかけたとき、ある不幸が彼に襲い掛かります。あまりのことに駆けずり回りますが良い手もなく川で自殺を図ろうとしますが、彼よりも早く川に飛び込んだ男に、ジョージは思わず助けに飛び込みます。その男こそ彼を救うために現れた、200年間翼を持っていない2級天使クラレンス(ヘンリー・トラヴァース)だったのです。
うまりの不幸に「生まれなかったらよかった」というジョージの言葉に、クラレンスは彼の望みをかなえてやろうとするのでしたが…。

映画レビュー
ちょっとオススメ忘却エンドロールの宵乃さんが開催している第26回「ブログ DE ロードショー」作品です。今回の推薦者は「ニッケル・オデオン.ISM」の庄屋弁当さんです。

主人公ジョージは子供のころから人の気持ちを考える人物だったようですね。所謂空気が読める人間です。どうやら親父譲りでしょうけど、その他人のために自分を犠牲にしてしまう性格は、逆に損をしてしまうことも多く、ずるがしこい人間(この場合ポッター)が美味しいところを取っていってしまいます。
こういう損得を考えないで他人のために行動するような人間は、なかなか今の世の中にもいないかもしれません。
メアリーは子供のころから、ジョージのそういうところが気に入ったのかもしれませんね。にしてもジョージは鈍感なところなのか、知ってやっているのか…とにかく結婚にこぎつけるためにはメアリーの涙ぐましい苦労がしのばれます。(^^)

タイミングよくクリスマス・イブに、まるでプレゼントのように彼が今まで助けてきた人から援助があったというのは感動のシーンでした。
本当に窮地に立ったとき、同じように即得関係なしに助けてくれる友人がいるということは、なにものにも代えられない宝でしょう。
実際に1人でも2人でもそういう友だちがいてくれるとうれしいですけど、逆に自分自身がそうでありたいとも感じさせてくれるような作品でした。

いい作品をチョイスされて、ありがとうございました。
おそらくこの機会がなければ観る機会はなかったと思います。(_ _)

【ここがいい!】
・天使が困っていることをポンと魔法か何かで解決してくれるというストーリーではなく、ジョージに人生の素晴らしさを感じてもらうために動くのはとてもいいですね。あっさりと解決されたら、それまでのドラマの良さにDVDを投げたかもしれません。(^^;
・信仰心薄いジョージなのに…とも思ったのですが、どんな人間もわけへだてなく見ているのが神様なのかもしれません。それとその他多くの人たちの願いと子供から(クラレンスにはそこから教えましたから)今までの行いまでの評価なのかな。さすがにポッターが今困ったからといって神の手が差し伸べられるとは思えないです。
・廃屋、階段の飾り、左耳への告白、2人で電話を聞くときの表情、翼を獲得した時のベルの音など、演出が光っていたと思います。

【ここは問題かな?】
・ジョージの鈍感さ。
・サムの支援って凄い金額だったんですけど…彼は恨んでいないのかな?それともメアリーのため?…ただ、彼は女性などより取り見取りなところがありましたし、ジョージがいなくてもサムとメアリーは結ばれていないし、なんとも思っていないのかな。(@@)
・ラストでポッターに何か罰が欲しかったですが、あれだけハッピーエンドであれば、そういうシーンを最後に持ってくるのは無粋かもしれませんね。

【一言いいたいコーナー】
・ファンタジーなんでしょうけど、あえてドラマに位置づけすることにしました。
・廃屋に石を投げるって…昔、やっぱり近所に幽霊屋敷と呼ばれるような朽ちた家があって、同じようなことをしたり、探検したことがありましたねぇ。
・大人になってバイオットに見とれるシーンで、車のこっち側を同じ女性が2回歩いているような。(^^)
・耳の件はいろいろな事件の伏線にもなっていましたが、本人はそんなに気にしていなかったようですね。あるシーンでは自分でジョークを言っているところもありましたから。
Number748・珍しくフィルム自体に字幕が入っていたようです。

コメントとトラックバックをさせていただきました。
忘却エンドロール(宵乃さん)の「3月もブログDEロードショーを開催いたします
c夜更けの自販機(|―|/‐\|\/|さん)の「ブログDEロードショー :素晴らしき哉、人生! (1946)
パパがんばって(^^)/(かえるままさん)の「ブログdeロードショー「素晴らしき哉人生」
子育て 時々 映画(マミイさん)の「気づいてほしい
ニッケル・オデオン.ISM(庄屋弁当さん)の「【素晴らしき哉 人生!】

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posted by 白くじら at 23:39| Comment(10) | TrackBack(3) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月07日

オーバー・ザ・トップ

嫌いか…そこからスタートしよう。
オーバー・ザ・トップ [DVD]公開年1987年(Over the Top)
制作国アメリカ
監督メナヘム・ゴーラン
原作
制作メナヘム・ゴーラン、ヨーラム・グローバス
制作総指揮ジェームズ・D・ブルベイカー
脚本シルヴェスター・スタローン
撮影
音楽ジョルジオ・モロダー
amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
義父との確執から10年もの長い間、妻クリスティーナ(スーザン・ブレークリー)と息子マイク(デビッド・メンデンホール)を残して家を出ていたリンカーン・ホーク(シルヴェスター・スタローン)は、妻の頼みで息子の卒業式に姿を現します。
嫌々ながらトラッカーである父のトラックに乗り込むマイク。クリスティーナは自分の手術の日までにマスクをカリフォルニアまで連れてきてほしいと願ったのです。そしてそそれは父と息子の触れ合いを願ってのことでした。

一方、義父はホークが息子をさらっていったことに腹を立て、部下に命じてマイクを連れ戻そうとするのでしたが…。

映画レビュー
オススメこの子供との触れ合いの流れが少し前に観た「リアル・スティール」とよく似ていて、懐かしくって今回再観しました。

トラッカーという無骨な父と、エリートタイプの息子との触れ合いを描いた作品で、自分の知らないトラッカーの世界は、子供にとっては未知のもの、そして興味あることでもあったようです。言葉では嫌いと言いつつも、トラックを運転した時の表情とか思わず笑みがこぼれました。
当時、アクション作品が多かったシルヴェスター・スタローンでしたが、こういうドラマも面白いなぁって思ったものです。
と言ってもアクションがないわけでもありません。後半のアーム・レスリングはなにげに迫力ある戦いで、テリー・ファンクなども登場していたようです。

【ここがいい!】
・やっぱりホークとマイクとの触れ合いでしょうね。レイトランでカロリー講座を開くマイクに目を丸くするホーク、朝日の中、一緒に体操をしているところ、車を運転するところ(本当は駄目なんですけど)など、微笑ましいレーンが多くってよかったです。
・アーム・レスリングがここまで盛り上がれるものだったとは!
・あれほど嫌っていたトラッカーの道を選んだのは、やはり父として認めたということでしょう。名前のオチもなかなか面白いです。
・流れている音楽も好きで、当時CDを買ってしまいました。

【ここは問題かな?】
・ちょっとお母さんの件だけがショックなのですが…父としては母の願はマイクとの生活に生きるのでしょう。

【一言いいたいコーナー】
Number746・義父…ちょっとやりすぎじゃない?!

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2012年02月19日

阪急電車 片道15分の奇跡

その出会いは偶然なんかじゃ…ない。
2011年製作国:日本
監督:三宅喜重原作:有川浩『阪急電車』
製作:「阪急電車」製作委員会製作総指揮:
脚本:岡田惠和撮影:池田英孝
音楽:吉俣良 主題歌 aiko『ホーム』amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
突然会社の後輩に婚約者を取られた高瀬翔子(中谷美紀)は、意地で純白のドレスで結婚式に出席します。
その帰宅途中、阪急電車で出会った老婦人萩原時江(宮本信子)と孫娘(芦田愛菜)に話しかけられます。また、女子大生ミサ(戸田恵梨香)は一緒に載っていた恋人カツヤ(小柳友)と祥子の話題で口論(実は普段からDV)となり、同じように時江の一言「くだらない男ね」に別れることを決心します。

一方、気分を変えるために途中下車をした祥子は新たな発見をしていました。

映画レビュー
ちょっとオススメ片道わずか15分の路線(8つの駅)でありながら、生活に使っている人々のさまざまな想い、そして出会いが綴られます。
阪急電車のこの路線はほとんど乗ったことがありませんが、えんじ色の列車はレトロ感たっぷりで、情緒にふけることができます。

その作品ではオムニバス形式で語られるようなことが、絶妙なタイミングで交差しあい、そこに出会い、笑い、悲しみが共有し合っていました。
とはいうものの…純白のドレスに軍事オタク、薬草オタク、DVな彼氏を持つ女性とありふれた客とは言い難い人たちが連続して登場してしまうのはやはり映画、しかしある程度変わっていないと話しかけることもないだろうなとも思います。(^^)

各人の悩みは小さいものから大きなものまで、他人であれば気にも留めないようなものもありますが、その部分に関して言えば身近な悩みなのかもしれません。作中ではこれらの悩みが完全に解決することがないものもありますが(というか解決できるはずもない)、少なくとも明日へ向かって生きていくという意味では少しは前進したのではないかと思います。
なまじ全てが完全にハッピーエンドになるよりもよかったと思いました。

Number735【ここがいい!】
・悩みを持つ者同士が他人との出会いを通して解決への「後押し」をされる部分がいいと思います。さりげない一言であっても、悩みがある人には大きな決心につながることもあるんですよね。これは逆に些細なことで、知らず知らずに相手を傷つけてしまっているということもありますが。
・あまり登場シーンのない小学生(?)、勇気はもらったようですけど、こういういじめって本当にあるんですよね。この先の事態が変わればいいんですけど。

【ここは問題かな?】
・あまり問題はないんですよね。しいていえば、うまく出会いすぎているというところでしょうか。(^^)

【一言いいたいコーナー】
・こういうことは奇跡ではないと思います。
・我が物顔のオバチャン軍団ですけど、大阪にいたときでも実際にそんなに酷い人たちには出会ったことがありません。
Number735こういうイメージが大阪のオバチャンたちに付くとなんだか嫌ですね。

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ラベル:映画 DVD ドラマ
posted by 白くじら at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月24日

野生のエルザ

野生の子は自由に生きる権利がある。
野生のエルザ [DVD]
1966年(Born Free)製作国:イギリス
監督:ジェームズ・ヒル原作:ジョイ・アダムソン『野生のエルザ』
製作:サム・ジャッフェ、ポール・ラディン製作総指揮:カール・フォアマン
脚本:ジェラルド・L・C・コプリー撮影:ケネス・タルボット
音楽:ジョン・バリーamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
狩猟監視官ジョージ・アダムソン(ビル・トラバーズ)とその妻ジョイ・アダムソン(バージニア・マッケンナ)はケニア北部にてその任に付いていました。
ある日のこと、人喰いライオンが出たためにジョージは出動し射殺しますが、そときに襲ってきた母ライオンもやむなく…残された3頭の子ライオンは保護されて連れて帰ることになりました。
動物好きの2人、特にジョイは3匹をとても可愛がり、デカ、ラスチカ、そして一番体が小さく一番好奇心旺盛な子をエルザと名付けて育てるのでした。そして5ヵ月を過ぎる頃、体の大きくなった3頭を育てるには限界となり、ナイロビのロッテルダム動物園に引き取ってもらうことになります。
ジョージはジョイのあまりの落胆ぶりにエルザだけを手元に残すことにするのでした。

しかし、エルザのいたずら(実際には遊んでいるだけですが)には、近くの村も被害にあうようになり、やはり動物園へ連れて行こうと所長のジョン(ジェフリー・キーン)が伝えに来ます。しかしジョイは動物園には自由がないと言い、なんとしてもエルザを野生に戻そうと訓練を開始するのでしたが…。

映画レビュー
まぁまぁジョイ・アダムソンのベストセラーの原作の事実を基に作られた作品です。
アダムソン夫婦を演じたバージニア・マッケンナビル・トラバースは実際の夫婦でもあることからか息はピッタリ。お互いが相手を気遣っている雰囲気もとてもいいです。
何度も観ている作品ですが、やはりエルザが初めてミルクを飲むシーンやラストの対面や別れはやはり感動を呼んでくれます。

実際に野生(に限りませんが)動物を飼う場合は、当然、最期まで看取る覚悟があると思います。
この作品では、やむを得ない事情で3頭の子ライオンを育てる事になったわけなのである程度仕方がないことだとは思いますが、やはりしばらく育てていると情が移ってくるのもまた事実です。
大きくなって育てられなくなったので動物園というのも仕方がないでしょう。そしてエルザを手元に残した挙句、野生の子は自由に生きる権利がある。と野生に戻す努力をする。これらはすべて人間の身勝手であることもまた事実です。権利があると言いつつ動物園に送られた兄弟は?
ジョイのこの我儘ともいえる行動は、夫であるジョージにも怒られるシーンがあります。
野生は野生のままに、は素晴らしい言葉だと思いますが、動物を振り回す前に考える言葉ですね。

でも、そういう過程を経て、ラストは野生で生きる。という言葉が感動に変わったと思います。

Number708【ここがいい!】
・子供時代のやんちゃぶりは、動物好きにとってはたまんないところですね。
・ミルクを飲まずに四苦八苦した挙句、ある方法によって飲み始めるシーンは好きです。以前見たときはそこまでの過程が結構長かったと思っていたのですが、意外と短かったです。
・野生に戻すための苦労ぶりもいいのですが、ちょっと簡単すぎたような気がします。特に最後近く…いったいどうなったんだろうって。
・海で遊びまわるエルザと夫婦、オープンな感じで楽しそう。観ている人たちはびっくりでしたけど。

【ここは問題かな?】
・ジョイの我儘ぶりがちょっとね。(^^; ただ、夫婦間の愛情というのはよく感じ取れました。
・キャンプを荒らしていたライオンの危険性がよく判りませんでした。近くで荒らしているのに寝るってどういうことだろう。
・撫でまわって人間の匂いが付くのはいいのかな?

【一言いいたいコーナー】
・トラの舌のペロリって、それだけでやわらかい部分って肉が持って行かれると聞きましたが、ライオンはどうなんでしょう。
・この後の続編として「永遠のエルザ」も作られています。残念ながら夫婦役が変わってしまっています。
ジョイ・アダムソンは1980年にライオンに殺されたというニュースが流れ、ショックを受けた記憶がありますがそれは間違いのようです。ここではそれ以後の記述は行いません。
・以前ビル・トラバーズバージニア・マッケンナのコンビで「野生のミジー」というカワウソを都会で飼うという作品をTVで観たことがあります。
Number708こちらはかわいそうなラストで泣いてしまったのですが、もう一度観たくて探しています。1969年「かわうそ物語」がそうらしいですが、いずれにしてもDVDが無いようです。

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ラベル:映画 DVD ドラマ 動物
posted by 白くじら at 17:57| Comment(2) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月05日

12人の怒れる男 評決の行方

この部屋の中では、すべてが都合のいいように歪められているんだ!
12人の怒れる男/評決の行方 [DVD]
1997年(12 Angry Men)製作国:アメリカ
監督:ウィリアム・フリードキン原作:
製作:テランス・A・ドネリー製作総指揮:
脚本:レジナルド・ローズ撮影:フレッド・シュラー
音楽:ケニヨン・ホプキンスamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
ニューヨーク、第一級殺人事件の裁判が3日間に渡って行われました。
被告の少年の運命は12人の陪審員に委ねられ、彼らは別室での検討に入りました。
彼ら陪審員は郵便で通告された市民たちで、株のブローカー(No.4:アーミン・ミューラー=スタール)、宅配便の社長(No.3:ジョージ・C・スコット)、はやく終わらせて野球観戦に行きたがっているセールスマン(No.7:トニー・ダンザ)、時計屋(No.11:エドワード・ジェームズ・オルモス)など様々な人間たちがいました。

12人はそれぞれの番号の席に付き、学校のフットボールコーチをしている男性(No.1:コートニー・B・ヴァンス)を議長に、まず決を取ることにしました。
おそらく誰もが有罪に決定されるであろう結果は、1票の無罪によってこの部屋を議論の場と変えました。
無罪としたのは建築家の男(No.8:ジャック・レモン)でした。
彼は言います。

話し合いましょう。

評決には12人全員の意思統一が必要でした。
こうして1対11の無謀にも思える議論が始まるのでした。

関連リンクです。
1957年「十二人の怒れる男
1957年「十二人の怒れる男(再)
1997年「12人の怒れる男 評決の行方

映画レビュー
まぁまぁ今回「十二人の怒れる男」を再鑑賞する機会がありましたので、引き続きリメイク版の方も鑑賞することにしました。
ただ連続して観たのはちょっと失敗だったかもしれません。
この作品はよくある解釈を変えた困ったリメイク作品では、微妙な違いはあってもほぼ内容が同じだったのです。
というわけで、次にどういうセリフが来るのかわかっているので、内容ではなく演技の部分にどうしても集中してしまい、逆にアラが目立ちました。
たとえば、No4の汗の伏線が活かされていないとか、No.12の眼鏡は頭にかけてるだけ?とか。(- -;

とはいうものの、No8であるジャック・レモンとNo3のジョージ・C・スコットの鬼気迫る討論はやっぱりいい。

この作品でも同じように事件の回想シーンなどはなく、会話にのみ事件の内容が分かる仕組みになっています。
こういう見せ方のために、観客は一人一人の会話に集中させられ、気が付いたら一気に観ているんだなぁ、と改めて感じました。
先にオリジナルの方を観ていなかったら、こちらはこちらでいい作品と感じたかもしれません。
ちょっと残念なことをしたと思います。←私が。(^^;

Number694【ここがいい!】
・時代の変化だと思いますが、前回は全員白人男性だったのですが、今回は4人までが黒人となっています。タイトルが「…男」となっている以上、女性は入っていませんが、代わりに判事(裁判長?)が女性でした。このことによって、より各人が特徴づけられたようです。私はオリジナルでも何度も観ているためか、人の区別がつかないということはありませんでしたけど。(^^;
・カメラワークは酷いけど、老人の15秒検証のシーンはいい感じでした。ただ、ちょっと長かったですけど。

【ここは問題かな?】
・おそらくリアルにするためかも知れませんがカメラワークのブレが酷いです。こういうカメラワークでごまかすのはやめてほしい。
・同じようにカメラワークですが、とにかく歩き回る人が多く、しかも向こうの方で喋ることもあり、一瞬、今の誰の言葉?と思うところも多々ありました。オリジナル部分はそうそうのがなく、歩いていもそこにいる人にセリフが移っているのと、アップで喋っていることが多いのでインパクトも感じられました。
・打ちのめされて別のところに座ってしまうNo10ですが、前回はそれでも無罪にしましたが、今回はまったく反省もなく、いわば野球好きのNo7と同じような理由で無罪にしてしまうとは…これもキャラが重なっていてしかも、陪審員というものに暗い影を残しています。
・音楽がありません。(@@); 効果音は入れてほしかったです。No8がみんなを諭すシーンもないですし…なんだか、本当に喧々囂々と議論していただけのような気がしないでもないです。
・2名ほど名前で呼ぶところがあって違和感がありまくりでした。本人もこんなところで名前を言うなんて…と。

【一言いいたいコーナー】
・ラストシーンはかなり違っていて、オリジナルが雨が上がり裁判所の外で解放感と共に清々しく終わるのに対して、こちらは裁判所で暗いまま終わります。かなり後味が悪かったと思います。ちなみに両端にエレベータがあるシーンでNo8とNo9のおじいちゃん(実はおじいちゃんが多いのですが)が名乗りあうのですが、同時にエレベータが付いたときに左右に分かれます…って同じエレベーターに乗ったら?と思いました。あれでは同時に1階に着いて苦笑いするんじゃないでしょうか。(^^;
Number694・裁判期間が6日から3日に、陪審員の日当が3ドルから15ドルに変更、その他、ハンガーの位置が逆、映画が黒人俳優がでているものに、見取り図が左右逆とか、細かい部分が変更されていました。時代に合わせてなんでしょうね。

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2011年12月04日

国家代表!?

冬の雨が降る…それでも…。
国家代表!? (ハ・ジョンウ 出演) [DVD]
2009年(Take Off)製作国:韓国
監督:キム・ヨンファ原作:
製作:パク・ムソン製作総指揮:パク・ムソン、リュ・ジョンフン
脚本:キム・ヨンファ撮影:パク・ヒョンチョル
音楽:イ・ジェハクamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
1997年6月、幼いころ養子縁組でアメリカへ妹とともに移っていたボブ、韓国名チャ・ホンテ(ハ・ジョンウ)が、韓国へ戻ってきました。目的は自分を捨てた母を探すためでした。しかし母の行方は一向に判りません。
そんな彼に声をかけてきたのがパン(ソン・ドンイル)コーチでした。
彼は次回開催のオリンピック開催国を大韓民国のムジュに誘致するため、正式種目を増やす目的でスキージャンプの国家代表チームを作ろうとしていたのです。

しかし集められたのは、アルペンスキー選手のチャはともかく、ジャンプもしたことのない男たち。
それでもパンにあることないことを言われ、目的は各々違っても、雪のない地でジャンプの練習を繰り広げるのでした。
そしてその成果を見せるドイツのワールドカップが開催されるのでしたが。

映画レビュー
とほっ…ほぼ実話ということでしたが、スポコンモノは好きだったので鑑賞してみました。何だか最近韓国モノが続いていますが…特に他意はありません。(^^;
落ちこぼれが頑張るストーリーは、この手の作品では定番です。残念ながらキャラにあまり魅力を感じず、修行以外の話が多く、しかも笑えないストーリーが多いです。そんな中、母を探し求める主人公ですが、話しかけることができません。これは母の今の生活を知り、自分と娘を泣く泣く養子に出したことが分かったかもしれませんが、やはりその過程が弱いと思います。
でも、スーパーで購入したモノを投げては母親に拾わせているセレブ女に一言いうところはいいですね。できれば、長野でジャンプしたときにTVを観ているセレブに、気づかせてやりたかったです。
後半はスケートシーンが多く、いままでのグダグダ感が一気に引き締まります。
最初からこういう演出だったらいいのに、と思いますが、前半が酷いだけにかえってよく見えるのかもしれません。(^^)

Number693【ここがいい!】
・母のトマトがいいですが…みんな食べるなよー。(^^;
・スキージャンプのシーンは撮り方がうまくって格好いいです。

【ここは問題かな?】
・薬を絶っているとはいえ、そういう選手が国家代表っていいのかな?
・どうしてもあの子供が好きになりませんでした。登場シーンから最後まで駄目でした。
・選手が5人いるというのに、4人で大会に向かったのはいったいどういうこと?どうもよく判りません。

【一言いいたいコーナー】
Number693・長野の大会審判がひどすぎ。あの中決行したのはどうかしていると思いますけど。

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posted by 白くじら at 22:55| Comment(2) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月03日

十二人の怒れる男 (再)

この結論によって私たちは損も得もしないんですよ!
十二人の怒れる男 [DVD]
1957年(12 Angry Men)製作国:アメリカ
監督:シドニー・ルメット原案:レジナルド・ローズ
製作:レジナルド・ローズ、ヘンリー・フォンダ製作総指揮:
脚本:レジナルド・ローズ撮影:ボリス・カウフマン
音楽:ケニヨン・ホプキンスamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
モノクロニューヨーク、3ヵ月前に起った第一級殺人事件は6日間に渡って裁判が続けられました。
被告は18才の少年で、有罪となると電気椅子での処刑が待っていました。評決は12人の陪審員(14人いましたが2人は補欠で帰ります)に委ねられ、彼らは別室での検討に入りました。
彼ら陪審員は郵便で通告された市民たちで、株のブローカー(No.4:E・G・マーシャル)、宅配便の社長(No.3:リー・J・コッブ)、はやく終わらせてヤンキース戦に行きたがっているセールスマン(No.7:ジャック・ウォーデン)、時計屋(No.11:ジョージ・ヴォスコヴェク)など様々な人間たちがいました。

12人はそれぞれの番号の席に付き、学校のフットボールコーチをしているNo.1の男性(マーティン・バルサム)を議長に、まず決を取ることにしました。
おそらく誰もが有罪に決定されるであろう結果は、1票の無罪によってこの部屋を議論の場と変えました。
無罪としたのは建築家No.8(ヘンリー・フォンダ)でした。
彼は言います。

話し合いましょう。
評決には12人全員の意思統一が必要でした。
こうして1対11の無謀にも思える議論が始まるのでした。

関連リンクです。
1957年「十二人の怒れる男
1957年「十二人の怒れる男(再)
1997年「12人の怒れる男 評決の行方

第24回ブログ DE ロードショー
イラストは「忘却エンドロール」の宵乃さん作です。\(^^)/


映画レビュー
オススメ映画鑑賞の記録」のmiriさん企画の「同じ日」に「同じ映画」を鑑賞しようという『ブログ DE ロードショー』第24回目の開催は、皆で選んだ第三回リクエスト企画作品となっております。
選ばれた方は「サラウンドに嵌った男のブログ」のtake51さんです。

序盤に裁判所が下から上に向かってアップされるのは、裁判とは重々しく威厳があることを示しているのでしょうか。
物語は第一級殺人事件の有罪/無罪を、陪審員が決めるところから始まります。状況などは討論中に明らかにされるため、観ている方は少しずつ状況が判る仕組みになりますが、そのときの情景などは言葉だけで、実際の事件現場のシーンなどは部屋の見取り図はあったものの一切ありません。それなのにある程度の情景が脳裏に浮かぶようになるのは、それだけ集中させられているのでしょうか、討論にひきつけられるのがいいですね。

この作品では陪審員制度、無作為(と言っても代表的な物の考え方をする人たち)の12人による裁判に対する考え方を描いており、結果的には「疑わしきは罰せず」と疑問がある場合は有罪にはできません。確かに疑わしいことがある以上、無罪(ここでいう無罪は有罪に疑問があるということ)になるのは当たり前だと思います。
作中でもそれだからこそ、この制度は素晴らしく、アメリカの(当時の)優位性を示している。との意見もありました。

ただ無作為抽出によって、いつでもNo8のような人物が現れるとは限りません。
今回の事件でも裁判の結果よりも野球を優先したい人や、スラム出身という背景だけで有罪と考えている人、結構メモなどをとって真剣に考えていた人もいたようですが、実際に疑問を持ったのはわずかに1/12人だったのです。いかに人の命を軽く見ているのか恐ろしい話です。
実際の確率はこんな1回だけの抽出では測れないものでしょうけど、もしほかのメンバーであれば有罪になる公算は高かったように思えます。こう考えればこの制度が本当に素晴らしいのかどうかはかなり疑問です。
もっともこれほど事件に関して疑問があり、それが裁判上で議論されていないことの方も恐ろしいですね。これは無能(No.8談)の弁護士にあたってしまった少年の悲劇でもあります。

この作品では、実際のところ少年が殺人を犯したかどうかは結論付けされません。
12人の陪審員は「各人が別々の証言」において「有罪に対して疑問がある」という点において賛同したにすぎません。しかし、それこそが大事で、結論を安易に導き出してしまう体制に警告を鳴らしたのではないかと思います。

それにしても、ラスト、No9のおじいちゃんがNo8に声をかけただけで、あとは終わったら話もなくそのまま帰途につくあたり、本当に無作為抽出でこのためだけに集まっているんだなぁという印象を受けました。

Number227-2【ここがいい!】
・白熱しているシーンはとてもいいです。人物も12人もいるといのにそれぞれ個性が立っていました。
・議論しているとどうしても熱くなる時もありますが、中でもNo3の行動はよかったですね。根底に子供のことがあったようで、ラストシーンは感動しました。それにNo10の怒っている人とは違って、ちゃんと事件を考えているんですよね。ただ根底に怒りのようなものがあると考えも歪んでしまうのでしょう。
・割と席上ではなくトイレや窓際で話しているときに懐柔しているシーンがありましたね。でも、席上では喋れなくても別の場所であれば喋れないことも喋ることがあるものです。そしてそういうときには情が移ることが多いです。(^^)
・人柄としては論理的に考えるNo4、特にお年寄りに優しく、いるとほっとするNo.6、有罪とは思っていても話し合いに共感したNo.9、時計のような性格、自分の意見をしっかり言えるNo11辺りが好きかなぁ。No2の喉飴きらせてます!と言うシーンも好きです。

【ここは問題かな?】
・飛出しナイフを購入したNo8ですが、法を守る人間(普段は違いますが、今回は陪審員として選ばれているときでしたから。もちろん普段も買ってはいけないんですけどね。立場という点で)としてこの行為は果たして許されるのでしょうか。しかも、そのナイフを会議室に置いて帰るという…もしもし?

【一言いいたいコーナー】
・No8の服がもっとも白いような気がしますが…シロ、クロ何か関係があったかな?
・昨今の無駄に大金をかけた自己満足的作品や作る必要のない続編などに比べると、制作費は約35万ドル、撮影も2週間程度という超低予算。それでありながら演出、脚本でここまでの作品に仕上げていることが凄いですね。
・昔TV版吹き替えを観て以来、気に入っている作品ですが、今回は字幕を付けて吹き替えで鑑賞しました。この作品は吹き替えが2種あるのですが、私が持っているのは1回目の方で、DVDに収録されていたのも1回目です。そのためTV版の尺に入っていなかった部分は英語のままになります。3、4箇所あり、No7、No12辺りですが確かにどうでもいい箇所かも。(^^;
・字幕と吹き替えの言い回しが違う作品はよくありますが、今回のはちょっとひどくって、たとえば老人が歩くところを再現しているとき、周囲から「もっと早く歩けんのか?」と言われたとき、吹き替えでは「老人にはこれ以上無理」字幕では「早くしましょう」…って意味違うじゃん。また全体を通して字幕だとものすごくぶっきらぼうな訳になっていました。
Number227-2これでは吹き替え観た人と字幕を観た人とでは感想が変わるんじゃないかな?と思いましたが、これは最初に吹き替えで鑑賞した私だけの思いかもしれません。

コメントありトラックバックです。
忘却エンドロール(宵乃さん)の「一緒に「十二人の怒れる男」を観ませんか(追記)
夜更けの自販機(|―|/‐\|\/|さん)の「ブログDEロードショー : 十二人の怒れる男 (1957) -12 ANGRY MEN-
パパがんばって(^^)/(かえるままさん)の「ブログdeロードショー「12人の怒れる男」
子育て 時々 映画(マミイさん)の「ドッキドキの緊迫感
映画鑑賞の記録(miriさん)の「2−1392 十二人の怒れる男
陽面着陸計画(なるはさん)の「『十二人の怒れる男』
サラウンドに嵌った男のブログ(take51さん)の「「十二人の怒れる男」を見ました!やっぱり渋いです。
しずくの水瓶(しずくさん)の「ブログDEロードショーで「12人の怒れる男」を見れてハッピー
web-tonbori堂ブログ(tonboriさん)の「Law&juryman「十二人の怒れる男」
いやいやえん(makiさん)の「十二人の怒れる男

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posted by 白くじら at 21:02| Comment(16) | TrackBack(6) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月21日

南極料理人

みなさん、食事、できましたよー。
南極料理人 [DVD]
2009年製作国:日本
監督:沖田修一 原作:西村淳『面白南極料理人』『面白南極料理人 笑う食卓』
製作:太田和宏、川城和実、春藤忠温、町田智子、近藤良英製作総指揮:
脚本:沖田修一 撮影:芦澤明子
音楽:阿部義晴、ユニコーン『サラウンド』amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
1997年、南極。昭和基地から1000km離れ、標高3810mに位置するドームふじ基地はペンギンもアザラシも、ウィルスさえもが棲めない極寒の地でした。
今ここには気象学者のタイチョー(きたろう)の元、8名の隊員たちが調査のために暮らしていました。その一員の西村(堺雅人)は調理担当。冷凍食品、缶詰、自家栽培のカイワレともやしなどの食材、そして沸点が違ったりする環境下の中、隊員たちにおいしい料理を作っていました。
これは、1年以上に及ぶ共同生活の暮らしぶりと14000km彼方の日本に残してきた、家族や彼女との物語です。

映画レビュー
オススメ元南極観測隊員でもある西村淳の執筆して原作を映画化したドラマです。
最初の麻雀のエピソードから「ああ、こういうノリなんだ」ということが判ります。(^^;
序盤に隊員たちの仕事の内容が説明されますが、仕事自体の演出はあまりなく、主人公が調理人だけに、どちらかというとそれ以外の生活ぶりを主体となっていました。
1年半ほども8人だけで暮らさなければならなく、しかも見る限りでは仕事もかなり単調なので、隊員たちは娯楽に飢えているようです。麻雀に卓球、録画されているビデオ、節分や誕生日、そしてもっとも楽しみなのはやはり食事です。伊勢海老のエビフライ(!)のエピソードなど仕事が終わった時の楽しみの一つとして相当大きかったようですし。(^^; とんでもないオチも。
切り詰められた食事で質素なものを食べているのかと思ったのですが、当時の日本とあまり変わらない食事っぷりで驚きました。
それにしても極寒の地の苦しい生活、故郷を想い、故郷からの何気ない一言にショックを受ける隊員など、決して明るい話だけではないのに、それを笑いを交えて観せてくれたのには脱帽です。オススメです。

いろいろなエピソードが詰まっていますが、中でもラーメンそして、最後のから揚げのエピソードには泣けました。
やはり遠く離れているからこそ、今までの家族への記憶をものすごく大事にしているんだろうな、と思います。
食事シーンは多いですが「美味しい」という言葉は隊員からは発せられません。それでも美味しそうにというよりも無我夢中で食べていたりして、それを微笑みながら見守っている堺雅人さんの表情がとてもいい。
ラストの一言は、今までの過酷な生活から単なる日常へ、そして家族一緒でいられることが幸せであると。まずいジヤンクフードであっても家族と食べれば…今までの想いが凝縮されているかのようでした。


Number683【ここがいい!】
・やはり食事に関わるエピソードでしょうか。
・日本から基地を紹介している場面。知らず知らず娘と話している西村くんと奥さんがいいですね。
・氷床深層掘削計画で出てくる氷が凄い。3km掘って出てくる氷…しかもそこに…ああ。(T T)
・殻つきピーナッツの箸置き!

【ここは問題かな?】
・大学生の電話騒動…ラストはなんだかできすぎのような。まぁ、いいんですけど。(^^;

【一言いいたいコーナー】
・電話が通じるんですね。しかも自己負担で740円。(@@)
・今TVドラマで「南極大陸」が放送されていますが、どうしても木村拓哉さんを主演にしているため、どんな事件にでも彼がなんとかするといった演出が目立っており、もっと周囲の人間をクローズアップすればいいのに、と思ってしまいます。映画ならいいですが毎週のドラマで同じような演出はどうかな。ちなみにいつもラストで同じ曲も…歌は好きなんですけどねぇ。
Number683・隊員たちの髭や髪が伸び放題ですが、これは防寒のためというのもあるようです。

コメントありトラックバックです。
忘却エンドロール(宵乃さん)の「映画「南極料理人」感想

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posted by 白くじら at 23:06| Comment(6) | TrackBack(1) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月24日

しあわせの雨傘

色とりどりの傘があれば、人生の雨もまた楽しい。
しあわせの雨傘 コレクターズ・エディション<2枚組> [DVD]
2010年(Potiche)製作国:フランス
監督:フランソワ・オゾン原作:
製作:製作総指揮:
脚本:フランソワ・オゾン、ピエール・バリエール、ジャン・ピエール・グリディー撮影:
音楽:amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
1977年フランス…300人の従業員を持つ雨傘工場の社長ロベール・ピュジョル(ファブリス・ルキーニ)を夫に持つスザンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、毎朝のジョギングを日課としているブルジョワ主婦です。ロベールは完璧な亭主関白であり、スザンヌはお飾りの妻、いわゆる『飾り壷』(Potiche ポティシュ)と考えていました。

ある日のこと、工場でストが起こりその争いの最中ロベールは倒れてしまいます。他人を信用していなかった彼は後釜にスザンヌを指定。呆れる子供たちをしりめにスザンヌは昔の恋人でも会った議員のババン(ジェラール・ドパルデュー)の協力を受け、組合との交渉をまとめ窮地を救うのでした。
息子、娘たちを首脳陣として組み込み、経営者としての手腕を発揮し工場は立て直しつつありましたが、そんなときロベールが退院してくるのでした。

映画レビュー
とほっ…「8人の女たち」で有名なフランソワ・オゾン監督とカトリーヌ・ドヌーヴとが贈る豪華なサクセス・ストーリー…です。
店主関白な夫の元で「飾り壷」として生活していたスザンヌの一大転機。
いくら人がいないからといって、自分が「飾り壷」と思っているスザンヌに主導権を渡してしまうロベールの考えがよく判りませんでしたが、ひょっとして周囲(秘書)が全てを行ってくれるとでも思っていたのでしょうか。しかしブルジョア主婦らしい考えで組合の要求を全てのみ、経営状況がアップするのには恐れ入りました。普通、労働者の言いなりになっていたのではなかなか経営を維持することはできないんですけどね。(^^;

しかし後になって判るスザンヌの生活ぶり。
「飾り壷」を演じていることがよく判りましたが、ようはこういう部分がさらりと行われているのが当時のフランスだったのか、それともお国柄なのか。こういう下半身部部分をどう受け入れるかでサクセス・ストーリーを楽しめるのかどうかが変わってくると思います。
私はちょっと駄目でしたけど…人間関係のドロドロな部分で笑ってなどいられなかったです。もうババンさんが可哀相すぎました。

Number666【ここがいい!】
・労働者との相談の場から俄然面白くなりますが、とにかくサクセス部分が結構あっさりと流れて行きます。面白いことは面白いのですがもう少し「何か」が欲しかったところです。
・序盤のリスの性行為…これが全てを物語っていたのかもしれない!

【ここは問題かな?】
・やっぱり人間関係のドロドロとしたところでしょうか。こういう結末で本当によかったのか!とさえ思えます。

【一言いいたいコーナー】
・タイトルからも判るように同じカトリーヌ・ドヌーヴ主演の「シェルブールの雨傘」からタイトルが付けられていますが、原題には「Potiche」、実用のない飾り壷のことで、こちらの方がタイトルとしてはしっくりと来ていると思います。
Number666ちなみに息子のローランがデザインした色とりどりの傘はちょっとしか出てこないんですよね。折角のサクセス・シーンの重要な部分なのになんというもったいないことか。

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posted by 白くじら at 22:53| Comment(2) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月17日

チアーズ3

私は見かけではなく、演技で判断する!
チアーズ3 【ベスト・ライブラリー 1500円:第3弾】 [DVD]
2006年(Bring It On:All or Nothing)製作国:アメリカ
監督:スティーブ・ラッシュ原作:
製作:デヴィッド・ローセル製作総指揮:アーミアン・バーンスタイン、ザンヌ・ディヴァイン、チャーリー・ライオンズ
脚本:アリソン・フォーズ撮影:ヴィクター・J・ケンパー
音楽:トランスセンダーズamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
全国大会3度の優勝に輝く南カリフォルニア、P・ビスタ高校のチアリーダー部『パイレーツ』、その新キャンプン、ブリトニー(ヘイデン・パネッティーア)は、アメフト部のスター選手ブラッド(ジェイク・マクドーマン)を彼氏に持ついわばエリートでした。
しかし父親の仕事の都合から、クレンショー・ハイツに転向することになるのでした。そこは労働者タウンであり生徒も黒人が多く、ブリトニーは転向初日から周囲の反感を買うことに…特にチアリーダー部『ウォリアーズ』のキャプテン、カミール(ソランジュ・ノウルズ)たちとは犬猿の中になってしまいました。

ビスタ高校でチアを封印したはずのブリトニーでしたが、次第に彼女たちと打ち解けあい新メンバーとして参加することに。そしてジェシーたち男子生徒が踊っていたクランプを取り入れ新しい演技を作り、高校生チアリーダーリアーナ(リアーナ本人)とTV出演のオーディションに出ることにするのでした。
しかし彼女たちの前には、全てを自分のものにしようとしている新キャプテン、ウイニー率いるビスタ高『パイレーツ』が立ちはだかるのでした!

映画レビュー
まぁまぁ青春コメディドラマでヒットした「チアーズ!」シリーズの第3弾。舞台は高校に戻っていますが、やはり登場人物たち、学校や設定などはがらりと変わっているので、この一本だけ見ても特に違和感はありませんが、「チアーズ!2」の時と同様に冒頭の夢のシーンやオーディション風景などはあります。ひょっとしてココだけ同じだと「チアーズ!」として認められるのでしょうか!(^^)

今までの2作と違うところは、キャプテンとして奮闘するのではなく、キャプテンから外れて1プレイヤーとしてオーディションから入るところでしょうか。そのためにキャプテンとの意見の食い違いなどが体当たりで演じられています。また今まではチア外から主人公を支えていたボーイフレンドの立ち位置も、今回は同じチアリーダー部内です。一緒に踊ったりできるのはとてもいいですし、ラストのキスシーンは印象的でした。

後から知りましたが、『ウォリアーズ』のキャプテンを演じていたのが、ビヨンセの妹、ソランジュでした。また歌手のリアーナがカメオ出演で本人が本人の役で登場していました。『パイレーツ』のキャプテンのウイニーに一言ぴしゃりと言うところもいいですね。

Number665【ここがいい!】
・新しくクランプ・ダンスを取り入れ独自の演技を作るところなどがいいですね。これは主人公側だけでなく『パイレーツ』の方にも新しい演技やトレーニングシーンが取り入れられていてよかったです。もっとも決勝で相手を威嚇するのに使うのは、チアという観念から考えるとちょっと微妙かな。
・『パイレーツ』のキャプテンとなったウイニーの性格が相当悪くてよかったですね。お仕置きシーンもなかなかです。

【ここは問題かな?】
・1作目でもあった人種差別は今回はかなり浮き彫りにされている感じでしたが、主人公がそういう部分やチアよりも元学校の学園祭を重視していたり…あとで反省はするものの、そのくらいの言い訳で許すことができるのかどうか誠意の伝わらない部分が残念でした。彼女の行動を追っている私たちはまだしも、カミールたちはあれで納得するのはどうかと思います。なので主人公の行動がものすごく軽く感じられました。
・かなり危険度があり反則らしいヘリコプターや3段ピラミッドに関して、何の追求もなかったのはどういうことでしょう。取り入れるとき、決勝戦のときと2度も伏線があっにも関わらず、失敗するわけでもなく、演技に対する評価もなし、ウイニー曰く「やったもん勝ち」…これは駄目でしょう。

【一言いいたいコーナー】
・これで通して3作観たわけですが、好みとしては1、3、2の順でした。
Number665・なぜか邦題が「チアーズ!3」ではなく「チアーズ3」。「!」が外されています。シリーズ品ということなら統一して欲しかったですね(原題は統一されています)。

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posted by 白くじら at 17:09| Comment(2) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月12日

チアーズ!2

私はあなたの部品ではない!
チアーズ!2 【ベスト・ライブラリー 1500円:ロマンス映画特集】 [DVD]
2004年(Bring It On Again)製作国:アメリカ
監督:デイモン・サントステファーノ原作:
製作:マーク・エイブラハム、トーマス・A・ブリス製作総指揮:アーミアン・バーンスタイン
脚本:クローディア・グラジオソ、ブライアン・ガン、マーク・ガン撮影:リチャード・クルード
音楽:ポール・ハスリンジャーamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
カリフォルニア大学に入学したホイッティア(アン・ジャドソン=イェーガー)とモニカ(フォンヌ・A・チェンバース)は、全国大会7年連続優勝のチアチーム『スティンガーズ』に入部しました。最初はキャプテンのティナ(ブリー・ターナー)にも気に入られ、次期キャプテンとして行動するようになるホイッティアでしたが、彼女のエリート志向についていけず、モニカをヒステリックに特訓するに及んで、ついに退部することにするのでした。

自分たちでチアチームを作ることにした2人は、学部長セバスチャンから切り捨てられようとしていたバレエ、武道、演劇クラブから人を集めます。
新チーム『レネゲイズ』は全国大会を目指すのでしたが、大会には1校1チーム。ホイッティアは学部長に掛け合い、『スティンガーズ』と対決することになるのでした。しかし、対決の日は明後日!果たして彼女たちは演劇をものにすることができるのでしょうか!

映画レビュー
とほっ…青春コメディドラマでヒットした「チアーズ!」の続編です。
舞台は高校から大学に…しかし登場人物たちはがらりと変わっており、チアチームを扱ったものとしての2作目となっています。とはいうものの、冒頭の夢のシーンやオーディション風景など、前作を彷彿とさせるようなシーンもありました。

今回のチームは、バレエ、武道、演劇部の部員の寄せ集めで、いわばよくある落ちこぼれたちが優勝目指して…というド定番なストーリーとなっていて、結末も同じくド定番な仕上がりでした。
ホイッティアとモニカの退部までが結構長かったためか、新チームの練習時間があまりにもなく、優勝できるまでの成長が描ききれていなかったと思います。ストーリーの流れ的には前作より好きかも知れませんが、とにかく荒い作り方でしたねぇ。

対決も全国大会に出るための、大学での選抜対決みたいな感じで、結局はこじんまりとしていましたし、暗いところでのチアリーディングって実際の場で役に立つのかなって思ってしまいました。まるでコンサートです。(^^;

Number664【ここがいい!】
・アメフトだけでなく、ほかのスポーツでのチアもあったことは嬉しかったところです。
・嫌な先輩たちへのお仕置きがあったのはよかったですね。キャプテンはあまりにも悲惨でしたけど。

【ここは問題かな?】
・前作でも気になった成長時間ですが、今度はそれにさらに輪をかけている上に、『レネゲイズ』のメンバーたちはチアの素人です。それにも関わらずあのデキはどうかなと思いました。しかもその1日前まで散々なデキだったようなのに。(@_@) ただ、各部の特徴を活かした演技は優れていました。

【一言いいたいコーナー】
・モニカやキャプテンが実にスポーツマン的体格のチアリーダーなのに比べ、どういうわけか主人公がぽっちゃり型…オーディションのときもモニカの方がはるかに上手なのですが、なぜかキャプテンや学部長に気に入られる主人公…ここからすでに違和感が。(^^;
Number664もっとダイエットした方がよかったと思いますけど。

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posted by 白くじら at 22:31| Comment(4) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月11日

チアーズ!

今ある才能を信じ、本能の力を出すために努力しよう!
チアーズ! ― オリジナル・サウンドトラック
2000年(Bring It On)製作国:アメリカ
監督:ベイトン・リード原作:
製作:マーク・エイブラハム、トーマス・A・ブリス、ジョン・ケッチャム製作総指揮:アーミアン・バーンスタイン、パディ・カレン、ケイトリン・スキャンロン、マックス・ウォン
脚本:ジェシカ・ベンディンジャー撮影:ショーン・モーラー
音楽:クリストフ・ベックamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー
2000年南カルフォルニア州サンディエゴ…ランチョ・カルネ高校のチアリーダー部トロスは、独創性のあるダンスで過去5回も全国チアリーディング選手権で優勝を果たしている強豪でした。
新3年になったトーランス(キルスティン・ダンスト)は、夢にまで見ていたキャプテンになり張り切っていましたが、最も難しいピラミッドである『ウルフ・ウォール』の練習中にカーヴァー(ビアンカ・カジリッチ)が全治3ヵ月の怪我をしてしまいます。全国大会は2ヵ月後、地方予選まで4週間しかありません。
そこでトーランスたちは欠員確保のためにオーディションを行いました。体操部がないために応募してきた転校生であるミッシー(エリザ・ドゥシュク)を迎え入れることになりましたが、彼女は練習風景を見て「パクリ」であると言います。トーランスがミッシーと共に見学したロサンゼルス、イースト・コンプトン高校のクローヴァーの演技は何から何まで自分たちの演技そっくりでした。独創性が売り物だった自分たちの演技は、貧しくて大会に出られなかった高校の演技の盗作だったのです。

すでに予選まで時間のないトーランスたちは、高額なプロの振り付け師にお願いして新しい演技を練習しようとしますが…結果は惨敗。前回優勝校というだけでかろうじて本戦へ進めることに。ミッシーの兄であるクリフ(ジェシー・ブラッドフォード)にも勇気付けられ、トーランスたちは自分たちでオリジナルの演技を身につけようとするのでしたが…。

第18回ブログ DE ロードショー


映画レビュー
まぁまぁ第18回『ブログ DE ロードショー』の推薦作品として鑑賞しました。
今回はいくつかの候補の中から、みんなで投票することによって決定された作品です。

ちなみに私はこの作品は「スパイダーマン」を観ていたときに気になって手に取ったことはあったのですが、まだ鑑賞していなかったのでいい機会になったと思います。ありがとうございました。

いわゆるチアリーダー部とスポーツ部との青春モノかと思っていたのですが、チアリーダー部をメインとして、全国チアリーディング選手権に出場のためのスポコンモノに近いのかなと思います。
定番だと落ちこぼれが必死の努力の末に決勝まで行く(優勝か準優勝の違いはあります)ストーリーですが、今回は全国優勝チームですからちょっと勝手が違います。ただ、盗作疑惑によりチーム自体の力量はかなり落ちているので、同じタイプと言ってもいいかも。

ちょっとエッチな会話や行動もありましたが、全編通してトーランス役をしているキルスティン・ダンストの笑顔がとてもいいですね。実際、かなりの難題が次々と降り注ぐわけですが、それを跳ね飛ばして前へ進むパワーは素晴らしいものがあると思います。そんな彼女を支えているクリフの存在もよかったと思います。
本当は、彼が作った曲が最後のオリジナル曲に使われたりするのかと思っていたのですが。(^^) ちょっともったいなかったかなって思ったり。
やっぱり明るい作品はいいですねぇ。

Number663【ここがいい!】
・上にも書きましたが、なによりキルスティン・ダンストの笑顔がとてもいいです。
・いろいろなチアリーディング中の曲がテンポもよくのれる曲で楽しいですし、なんといっても演技には目を見張るものがあります。初めて高く飛び上がるシーンはびっくりでした。
・エンドロール中はトロスとクローヴァーが混ざって演技していたり、NGシーンがあったりと観ていて余韻に浸れます。
・クローヴァーのリーダーがかなりの存在感。黒人という人種問題も織り交ぜながら、決して白人には頼らない生き方は、トーランスにはまねできないところでしょうか。それでも2人の和解シーンはいい演出だったと思います。未公開シーンでは、この2人のキャプテンが同じ大学に進み、キャプテンの座を争うシーンも入っていました。

【ここは問題かな?】
・トーランスの元彼であるアーロンや、盗作した元キャプテンへのお仕置きが欲しかったですねぇ。特に元キャプテンの行動はかなり問題だと思うんですけど…反省もまったくありませんし。
・振り付けの変更は基礎が元々あったのでできるのかもしれませんが(でもデキは悪かったようです)、さらに優勝までにオリジナルを自分たちで作り上げるには時間があまりにも短すぎたように感じました。それにそれほどの練習をしているシーンもなく…こういうスポコンモノでは技を覚えるまでの激しい修行、各メンバーの苦手としていることなどを克服する肉付けがあり、その結果の集大成を見せるのが決勝戦なのに、意外とそういうシーンがないので、ちょっと感動が薄いんですよね。非常に惜しいと思いました。

【一言いいたいコーナー】
・チアリーダー部とアメフト部との接点が…アメフト部のために頑張っているとは思えない言い回しが多いのには驚きました。チアリーダーって、その部を勇気付けたりするんじゃないのかなと思いますが、演技することだけが前面に出ていたような。そりゃまぁ、勝てないアメフト部にも困ったものなんですけどね。
・続編として「チアーズ!2」大学の話のようですがキルスティン・ダンストは出てきません。「チアーズ!3」はもう一度高校の話ですが、2が1を超えられないというジンクスの例外にはならなかったようです。(^^;
Number663・キルスティン・ダンストは「ジュマンジ」にも子役として登場していますが、わずか5年後にはもう高校生役だったんですねぇ。

コメントありトラックバックです。
たまさんのHR/HM シネマカフェ(たまさん)の「映画『チアーズ! BRING IT ON』
映画鑑賞の記録(miriさん)の「4月の「ブログ DE ロードショー」の感想 / 次回のお知らせ等
子育て 時々 映画(マミイさん)の「これが青春だ!?

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posted by 白くじら at 22:12| Comment(8) | TrackBack(3) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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