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「ローリング・ストーン」誌を筆頭として世界的に有名になった女流写真家、アニー・リーボヴィッツの半生に迫ったドキュメンタリー映画です。
ドキュメンタリーとなっていますので、ストーリーはこれにて割愛します。


今までにもレビューというものがありません。というのも、映画というものは今の自分とは違う世界へ誘ってくれるものとして観ているからであって、ドキュメンタリーは現実世界の延長上にあると思っているため、観ようと思っていないのです。
今回は「miri」さんからの第6回「ブログ DE ロードショー」のお誘いで、この作品を知ることとなりました。作品を選ばれたのは「陽面着陸計画」の「なるは」さんです。
「これは…レビューできるのだろうか!」と思いながらも観始めたわけですが、序盤の唐突に始まる構成から「これは何か違う」と不安がよぎったものの、数分後、それは良い意味で裏切られ、私は、じーとTVを観続けることになったのでした。(^^;
アニー・リーボヴィッツは「ローリング・ストーン」誌のカメラマンとして活動をし、ザ・ローリング・ストーンズのツアー撮影で一躍有名になりました。そのほかにも、オノ・ヨーコに裸で抱きついているジョン・レノンの写真(その数時間後にジョンは暗殺され、このときの写真は追悼号の表紙となっています)、デミ・ムーアの妊婦ヌードなど、ほとんどの人が一度は写真を目にしたのではないでしょうか。
ロックスターだけでなく、映画ファンならなじみの若き日のアーノルド・シュワルッェネッガーやキルステン・ダンストなども登場していたりします。
この作品では、彼女や関係者たちへのインタビューを交えながら、彼女の撮った写真を観ていくことができます。
そこには映画では味わうことができない感動があります。物事を現すには動画がやっぱり一番簡単です。静止画像の写真ではわずかに一瞬だけ、そしてその一瞬は全て違うのです。同じものは決してとることができない。だからこそ、その一瞬を捉えることができてこそ、写真は感動を生むことができるのでしょう。
アニーは写真を撮るために、被写体と生活を共にし溶け込んでしまいます。
こういうことができるのは一種の才能なのでしょうが、そのことによって被写体は自然に振舞うことができ、輝ける一瞬となるのでしょう。
そして彼女は死に逝くそのときまで、写真を撮り続ける…のだろう。
最後に、こういう作品を教えていただきた「miri」さんと「なるは」さんに感謝いたします。
みなさんもこの一瞬の写真の数々をご覧ください。
【一言いいたいコーナー】
・被写体と生活を共にし溶け込んで…しかし彼女のスタンスは次第に変化していき、一瞬を撮るのではなく作り出すように動き始めているように思えます。特にバラの中に浸かるというイメージの写真では、実際にはバラのトゲを1つずつ取り除いていったという…その行為自体はとても大変ですし、モデルが感動してしまうのもまた事実であり、さらに美しい写真は私たちの前に公開され感動する。


忘却エンドロール(宵乃さん)の「映画「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」観た」
映画鑑賞の記録(miriさん)の「2−490 アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」
陽面着陸計画(なるはさん)の「『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』」
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